W'UP★2月28日~5月6日 飯川雄大 大事なことは何かを見つけたとき 水戸芸術館現代美術ギャラリー(茨城県水戸市)

飯川雄大 大事なことは何かを見つけたとき
会 期 2026年2月28日(土)~5月6日(水・振)
会 場 水戸芸術館現代美術ギャラリー(茨城県水戸市五軒町1-6-8)
開館時間 10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日 月曜日 ※5月4日(月・祝)は開館
入館料 一般900円、団体(20名以上)700円、高校生以下/70歳以上、障害者手帳などをお持ちの方と付き添いの方1名は無料
※学生証、年齢のわかる身分証明書が必要です。
◎1年間有効フリーパス「年間パス」2,000円
◎学生とシニアのための特別割引デー「ファーストフライデー」:毎月第一金曜日は学生と65~69歳の方が100円でご鑑賞いただけます。
※要証明書
ホームページ https://www.arttowermito.or.jp/
飯川雄大は時間の相対性や知覚のゆらぎに着目し、何気ない風景や身近な物事を注意深く観察することで、人々の認識の不確かさや、社会で見過ごされがちな存在に目を向けさせる作品を制作してきました。記録という行為とそこからこぼれおちるものの考察から生まれた〈デコレータークラブ〉シリーズでは、巨大なピンクの猫を街中に突如出現させたり、鑑賞者のかかわりによって移動・変化するオブジェを屋内外に設置したりと、立体、絵画、写真、映像等を自由に組み合わせ、空間の特性を活かした作品を展開しています。
本展では、飯川のこれまでの実践を包括的に紹介するとともに、情報の曖昧さや感覚の不完全さを新たな可能性と捉え、鑑賞者を巻き込む新作インスタレーションを制作します。それらへの応答として現れる振る舞いは、人びとが時を忘れ、夢中になって遊ぶ姿を思い起こさせます。そしてその「遊び」の先、場所や時間を越えたところで、いつか誰かが、見知った日常とは異なる光景を見つけるかもしれません。思いもよらぬ出来事に出会ったときの衝撃、生々しいリアリティを持った想いを、私たちはそのことを知らない他者にどのように伝えることができるのか、その(不)可能性について、共に考える機会となるでしょう。
- 飯川雄大《デコレータークラブ―配置・調整・周遊》2020年、「ヨコハマトリエンナーレ 2020」(PLOT48)での展示風景、 Photo: Takehiro Iikawa, courtesy of the artist
- 飯川雄大《デコレータークラブ―ピンクの猫の小林さん》2022年、彫刻の森美術館(神奈川県)での展示風景、 Photo: Takafumi Sakanaka, courtesy of the artist
- 飯川雄大《デコレータークラブ―新しい観客》2022年、「感覚の領域 今、「経験する」ということ」展(国立国際美術館、大阪) と個展「デコレータークラブ:メイクスペース、ユーズスペース」(兵庫県立美術館)での連携実施、 Photo: Takehiro Iikawa, courtesy of the artist
- 飯川雄大《デコレータークラブ―プリング・タイム》2023年、霧島アートの森(鹿児島県)での展示風景、 Photo: Takafumi Sakanaka, courtesy of the artist
- 飯川雄大《デコレータークラブ―プリング・タイム》2023年、霧島アートの森(鹿児島県)での展示風景、 Photo: Takehiro Iikawa, courtesy of the artist
- 飯川雄大《レフリーストップ #1》2024年、紙に色鉛筆、38×27㎝、個人像 Photo: Takehiro Iikawa, courtesy of the artist
見どころ
国内外で注目を集める飯川雄大、過去最大規模の個展
近年では「Inside Space」(Galerie Monument SONGWAT、バンコク、2025)、「Make Space, Use Space: 鯨猫猫與城市移動」(Artemin Gallery、台北、2025)、「未来のための定規と縄」(霧島アートの森、鹿児島、2023)、「同時に起きる、もしくは遅れて気づく」(彫刻の森美術館、神奈川、2022)など国内外で個展を重ね、いま最も注目されるアーティストの一人です。本展は、これまでの飯川の多岐にわたる実践を、水戸芸術館のために制作した新作に加え、ドローイングや写真・映像作品とともに包括的に紹介する、過去最大規模の個展です。
実験の積層がつくる、有機的な「風景」
情報の曖昧さや感覚の不完全さを新たな可能性として捉える飯川雄大。本展では、その視点を生かしたインスタレーションを展開します。今回制作される新作は、当館の建築や空間的特徴を生かしたものであり、過去作品と響き合い、ひとつの有機的な展示空間を構成します。この試みは様々な場所で実験的に鑑賞者を巻き込んできた飯川の活動の集大成といえるでしょう。会場各所に設置された仕掛けは鑑賞者の遊び心を刺激し、行動を促します。その結果引き起こされる変化は、展示室内にとどまらず、異なる場所や時間へと広がり、思いがけない「風景」を生み出します。
複数の会場を「鑑賞者」がつなぐ《デコレータークラブー新しい観客》
美術館の枠組みを超えた試みとして、《デコレータークラブー新しい観客》を実施します。これは、展示室に置かれた作品《ベリーヘビーバッグ》を鑑賞者自身が運び出し、同時期に個展を開催している他会場(Art Center NEW、KOTARO NUKAGA(天王洲)、gallery α M)へと移動させるプロジェクトです。《ベリーヘビーバッグ》を運ぶ鑑賞者は、展示空間の内と外のつながり、「見る/見られる」の関係性、日常と非日常を隔てる境界といった問いを抱きながら、遠く離れた場所への道のりを想像し目的地へと向かいます。街の風景に擬態するように紛れ込んだその姿を目撃した人々も、思いがけず作品に巻き込まれていきます。そして「運ぶ人」と「見る人」の双方を「新しい観客」へと変え、それぞれの立ち位置からの視点を交差させます。複数の会場を作品がつなぐこの試みは、多層的な視点が重なり合う新たな鑑賞の場をもたらします。
関連イベント
※記載がない限り参加費無料(要展覧会入場券)・申込不要、現代美術ギャラリー内が会場です。
※無料でご入場いただける方についてはチケット情報をご確認ください。
※【要申込】の申込方法等詳細は、決定次第当館ウェブサイトでお知らせします。
オープニング・トーク
日時 2月28日(土) 14:00~15:30(開場13:30)
出演 飯川雄大(出品作家)
会場 現代美術ギャラリー ワークショップ室
定員 80名(先着順)
【要申込】アーティストによるギャラリーツアー ※キャンセル待ち
日時 3月8日(日)、29日(日)、4月12日(日) 各日14:00~15:00
出演 飯川雄大(出品作家)
定員 15名(先着順)
申込 2月10日(火) 10:00開始
【要申込】アーティスト・ワークショップ「0人もしくは1人以上の観客にむけて」※キャンセル待ち
飯川さんの作品づくりを体験するワークショップ。参加者がつくったものを水戸芸術館内に展示し、みんなでヒントをたどりながらそれぞれの作品を探して鑑賞します。気がつきそうで気がつかない、けど気がついたら目が離せないような仕掛けをみんなで考えます。(制作物は本展会期中、当館にて成果展示として発表します)
日時 3月14日(土)、15(日) 10:00~16:00 ※全2日間で1つのプログラムです。
講師 飯川雄大(出品作家)
会場 館内
対象 小学生以上 ※7歳以下は保護者同伴
定員 15名(先着順)※2日間とも参加可能な方
参加費 一般2,000円、高校生以下1,000円(展覧会入場料込み)
申込 2月10日(火) 10:00開始
「0人もしくは1人以上の観客にむけて」水戸芸術館内に仕掛けられた作品を見る!
アーティスト・ワークショップ参加者が館内に仕掛けた作品を、ヒントを頼りに見つけて鑑賞してみましょう。 ※作品探しのヒントマップは展覧会受付にて配布します。
会期 3月17日(火)~3月29日(日)
会場 館内
アーティスト・トーク
日時 4月29日(水・祝) 14:00~15:30(開場13:30)
出演 飯川雄大(出品作家)、宮元三恵(東京工科大学教授)
会場 現代美術ギャラリー ワークショップ室
定員 80名(先着順)
【要申込】赤ちゃんと一緒に美術館散歩
小さなお子さんと一緒に、安心して、気兼ねなく美術館を楽しんでいただくためのツアーです。
日時 3月18日(水)、22日(日)各日10:30~12:00
対象 未就学児とその保護者
定員 各回5組(先着順)
参加費 未就学児無料、保護者1,500円(展覧会入場料込み/2人目からは入場料のみ)、 入場料減免対象者1,000円
申込 2月10日(火) 10:00開始
協賛 ビジョンマニュファクチャリング茨城株式会社
ウィークエンド・ギャラリートーク
市民ボランティア CACギャラリートーカーと、対話を通してともに展覧会を鑑賞します。
日時 3月14日(土) より毎週土曜日14:30~(約40分)
※館内催事の都合により中止となる場合があります。
プロフィール
飯川雄大(いいかわ たけひろ)
1981年 兵庫県生まれ
現在、神戸を拠点に活動
2007年より〈デコレータークラブ〉シリーズを展開。公共空間や展示の仕組みに目を向けながら、観客の身体感覚や想像力、場の偶発性によって変容する作品を手がける。代表作に、観客の能動的な関与によって空間や物の在り方を変化させ、新たな関係性を立ち上げる《0人もしくは1人以上の観客に向けて》、視覚の断片を手がかりに空間を読み解いていく《配置・調整・周遊》。主な個展に「未来のための定規と縄」(霧島アートの森、鹿児島、2023)、「同時に起きる、もしくは遅れて気づく」(彫刻の森美術館、神奈川、2022)。主なグループ展に「感覚の領域 今、《経験する》ということ」(国立国際美術館、大阪、2022)、「ヨコハマトリエンナーレ2020」(横浜美術館・PLOT48)。2026年4月には、本展と同時期に KOTARO NUKAGA(天王洲)と gallery αM でも個展を開催予定。
ホームページ https://www.takehiroiikawa.com
Instagram https://www.instagram.com/takehiro_bau
関連情報
同時期に開催される飯川雄大の展覧会
※本展出品作《デコレータークラブー新しい観客》と連携する会場です。
「横浜、猫、卓球台」
会期 2026年2月28日(土)~5月23日(土)
会場 Art Center NEW(横浜)
「デコレータークラブ:重いバッグの中身」
会期 2026年4月4日(土)~5月23日(土)
会場 KOTARO NUKAGA(天王洲)
「立ち止まり振り返る、そして前を向く|vol.5」
会期 2026年4月11日(土)~6月13日(土)
会場 gallery αM(東京)
※開館時間および休館日は会場によって異なります。ご来場の際は、各会場の公式ウェブサイト等で最新の情報をご確認ください。
同時開催
クリテリオム102 白丸たく卜
「クリテリオム」は、若手作家と当館学芸員が共同企画する新作中心の展覧会シリーズです。白丸たくト(1992年生)は、音や詩を主なメディアとし、ある土地の社会的、歴史的、感情的な側面へとアプローチする作品を発表してきました。山形、水戸、大洗へと拠点を移しながら、地形や異なる時代の出来事を自らの体感と交錯させ、その土地で編まれた言葉や詩に触れるなかで、音や言葉、アクション、記録などを組み合わせた表現の探求を続けています。詩人の言葉に曲をつけ歌うことで他者の感情や環境との共鳴を問いかけた「詩人の声を歌に訳す」(2016年~)、空間や人との干渉をとおして展示を変容させる「或いは潮の満ち引きのように」(2024年~)など、その創作は風景と身体への関心に根ざしながら、身体性やその不在を取り込んで展開しています。本展では、白丸が拠点を置く茨城県大洗町とその周辺に目を向け、そこに流れる人やもののあり様から構想した新作を発表します。
会期 2026年2月28日(土)~5月6日(水・振)
会場 現代美術ギャラリー第9室
料金 展覧会入場料に含まれます。
主催 公益財団法人水戸市芸術振興財団
協賛 有限会社アジアシステムサービス
企画 後藤桜子(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
※クリテリオムは、ラテン語で「基準」を意味し、若手作家の新作を中心に紹介する企画展です。
高校生ウィーク2026
高校生のための展覧会無料招待企画として1993年にはじまり、現在では多様な人や価値観に出会う機会を多世代に提供する「高校生ウィーク」。期間中ワークショップ室内に出現する「カフェ」で、展覧会と連動したワークショップや部活動、読書、裁縫などさまざまなプログラムをどなたでも楽しめます。 詳細は当館ウェブサイトでお知らせします。
【団体のみ要申込】ブリッジカフェ
展覧会鑑賞をはじめ、手仕事やおしゃべり、心配ごとの相談など、シニアのみなさんや認知症当事者・ご家族・そのケアにあたる方々を対象とした交流カフェ。一般の方もご参加いただけます。
日時 3月25日(水)
会場 現代美術ギャラリーワークショップ室(高校生ウィーク2026 会場)
協力 水戸市福祉部高齢福祉課
主 催 公益財団法人水戸市芸術振興財団
助 成 公益財団法人野村財団
協 賛 並木クリニック、マックスプル工業株式会社、シンロイヒ株式会社
協 力 Art Center NEW、gallery αM、KOTARO NUKAGA、Atelier Tuareg、 Gallery Nomart、tmsd 萬田隆構造設計事務所、サントリーホールディングス株式会社









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