W'UP! ★8月28日~9月30日 ウジェーヌ・アジェ写真展-III『シュルレアリスム』/10月2日〜10月14日 野田光治写真展『光 / harmony of light』Art Gallery M84(中央区銀座)

W'UP! ★8月28日~9月30日 ウジェーヌ・アジェ写真展-III『シュルレアリスム』/10月2日〜10月14日 野田光治写真展『光 / harmony of light』Art Gallery M84(中央区銀座)
 
5322. Au Tambour © Eugène Atget / M84

2023年8月28日(月)~9月30日(土)
ウジェーヌ・アジェ写真展-III『シュルレアリスム』

 今回の作品展は、Art Gallery M84の第131回目の展示として実施する個展です。アジェは、41歳のときから30年間に約8,000枚の写真を残しました。20世紀前後のパリの建築物,室内家具など失われる古きパリのイメージを撮影。アジェは、自分の気持ちのおもむくまま写真を撮ったのではなく、パリ市歴史図書館などの購入者がおり,テーマを決めて計画的に撮影していました。写真展『シュルレアリスム』は、フランス国家が管理しているウジェーヌ・アジェが撮影したガラス乾板からプリントした作品など約35点を展示致します。代表画像は、プリント中央に撮影中のアジェ自身が写り込んだ珍しい作品です。

ウジェーヌ・アジェについて
 33歳の頃に画家を目指すも断念。その後、職業写真家を志し、芸術家や装飾家の制作の資料となる写真やパリの街並みや職人の姿、郊外の風景を撮影する。歴史的建造物、古い街並、店先、庭園、そこに住まう人々など、変わりゆく「古きパリ」を丹念 に撮影した。それらの写真は、パリの貴重な記録として、図書館や博物館に収められた。貴族の館から下層社会の人々の生活まで撮影したアジェは、率直で素朴な目で現実を捉え、現実を超えた世界を引き出した芸術家とみなされたのです。この事態のきっかけは、アジェとマン・レイの偶然の出逢いでした。アジェの近所に居を構えていたマン・レイは、その写真の魅力を見抜いて機関紙『シュルレアリスム革命』に掲載し、前衛芸術家の仲間たちへ写真を広めたのです。この頃から、アジェの作家性にスポットライトが当たりはじめ、 この後、マン・レイのアシスタントを務めていたベレニス・アボットによりアジェの存在は世界に波及していきます。また、アジェの死後、散逸の危機にあったプリントやガラス乾板を、もうひとりの貢献者であるニューヨークのギャラリスト、ジュリアン・レヴィの助けを借りて買い取り、アメリカでアジェの芸術性を広めていき、「近代写真の父」と称されるまでに評価が高まりました。『写真家の税関吏ルソーとまで呼ばれた』その作品の魅力をお楽しみください。

ウジェーヌ・アジェ(Eugène Atget)略歴
1857年 フランス南西部ボルドー近くの町リブルヌに生まれる。
1863年 両親が若くして亡くなった為,叔父に引きとられ、パリに移り住む。叔父は
    アジェを司祭職に就かせようと考え,神学校に通わせた。しかし,神学校を
    中退し,商船の給仕となってヨーロッパ各地,北アフリカ,南米まで旅する。
1879年 フランス国立高等演劇学校に合格するが、兵役のため中退。
1881年 地方回りの役者になる。
1886年 生涯の伴侶となる女優ヴァランティーヌ・ドラフォスに出会う。
1886年 二人は一緒に旅回りを続け,グルノーブル,ディジョン,パリ郊外で公演する。
1897年~1902年の間,妻ヴァランティーヌはラ・ロッシュで公演。
1898年 劇団を解雇され一人パリに戻る。パリに戻ったアジェは画家になろうとする。
    41歳である。アジェが描いていたのは風景画である。印象派風の木を描いた
    油絵画が残されている。しばらくして画家への道を断念する。ただ、画家に
    なることを諦めた後も絵を描いている。アジェはこの少し前頃から写真を撮
    り始めた。18x24センチのガラス乾板を使う木製の暗箱カメラで,レンズボ
    ードを上下にあおれるものである。最初に手がけたシリーズは路上で商いを
    する人々の写真である。
1899年10月にモンパルナスのカンパーニュ・プルミエール街17番地に引っ越してきた。
    ここに死ぬまで住むことになる。モンパルナスは多くの芸術家が住んでいた。
    アジェはアパートのドアに手書きの「芸術家の資料(documents pour artistes)」
    という看板を掲げ,芸術家に写真を売る生活をはじめる。
    画家に成ろうとしていたとき,多くの芸術家が作品の資料となる写真を求めて
    いることを知ったためだ。ともあれ,アジェは生活のために写真をはじめた。
    初期の路上の物売りシリーズを除いては朝に撮っていた。
    建物を正確に撮ろうとすると,人や馬車がじゃまになるためである。
    アジェ自身が作成したアルバムは次の7つがある。
1898年 ~ 1900年 パリの生活と仕事 146枚
1910年 パリの乗り物 57枚 
1910年 パリの屋内:芸術的,絵画的そして中産階級の 54枚
1912年 パリの仕事,店そしてショーウィンドウ 59枚 
1913年 古きパリの看板,そして古い店 58枚 
1913年 パリを囲む城壁跡 56枚
1913年~1914年 パリの旧軍用地帯の住人の様子とその典型 62枚
1927年 シュルレアリスムの若い前衛芸術家たちの強い関心を惹きつけ、アンリ・ルソー
    と共にシュルレアリスムの先駆者に数えられ、「写真家の税関吏ルソー」と呼ば
    れた。
1927年8月 パリにて死去。

ウジェーヌ・アジェ写真展-III『シュルレアリスム』
作品数 約35点
期 間 2023年8月28日(月)~9月30日(土) ※休館日を除く
場 所 Art Gallery M84(東京都中央区銀座四丁目-11-3 ウインド銀座ビル5階)
電 話 03-3248-8454
開館時間 10:30~18:30(最終日17:00まで)
休館日 日曜日
入場料 800円
URL http://artgallery-m84.com/?p=11488
主 催 Art Gallery M84
販 売 展示作品は、全て購入可能。

 Art Gallery M84では、「アートを展示する場、鑑賞する場、作品を購入できる場」にとどまらず、アートを楽しみ、アートを通じての自己表現を志す方々が集える場所、アートの可能性を広げていく拠点になることを目指しています。プロ・アマを問わず、幅広く作家を紹介する企画を開催してまいります。

外国の夕暮れの風景写真

The Secret of Rouen © Koji Noda / M84

2023年10月2日(月)〜10月14日(土)
野田光治写真展『光 / harmony of light』

 今回の作品展は、Art Gallery M84で第132回目の展示として実施する「NPO東京画主催の東京好奇心 2020にも選出・展示された野田光治(のだ・こうじ)」の個展です。写真展『光 / harmony of light』は、写真を本格的に始めてから10年、名だたるグループ展や公募展に精力的出品・受賞されてきましたが、今回は、今年の4月に開催されたArt Gallery M84主催の「アートの競演 2023春光」においてCustomer賞とフレームマン賞のダブル受賞を記念した個展開催です。
 見る人が物語に引き込まれるような独特の世界を表現してアート性を高めた作品で約40点(予定)のオリジナルプリントを展示致します。このコロナ禍で、京都芸術大学の写真学科通信課程に在学中で、今までの取り組んだ全シリーズの発表会でもありますのでお楽しみください。単なるスナップ撮影を脱し、その時の自然の光を巧みに捉えた作品から何かを感じてもらえることでしょう。

展示作品 作品数 約40点
1.赤い傘シリーズ
2.巴里の息づかいシリーズ
3.フランスなどの夜雨シリーズ
4.湘南海岸の夕陽シリーズ
5.光作品シリーズ
6.子供の憧憬シリーズ

外国の風景写真
Way Home © Koji Noda / M84
赤い傘を指す人が歩くパリの路地
Alley of Paris © Koji Noda / M84 

作家からの一言
 真実を写す「写真」を見た人がそこから『アート』を感じるのは、切り取った「偶然の間」が「物語り」を感じさせる時であると思っています。自然の中の様々な存在、その時でしか見ることが出来ない空間や色合いの描写から多くの方にその「物語り」を感じていただき、その時間を共有したいと思っています。しかし健康寿命のことを書物で知ってから、残る時間から逆算して、自分のやりたいことの中から、ストレスなくできることを選んで行動するようになりました。そうすると限られた時間の中で、偶然はいつ訪れるかわからないので、自ら「意図した偶然」を創ることにしました。写真家 野田 光治

野田光治写真展『光 / harmony of light』
展示期間 2023年10月2日(月)〜10月14日(土)
場 所 Art Gallery M84(東京都中央区銀座四丁目-11-3 ウインド銀座ビル5階)
電 話 03-3248-8454
開館時間 10:30~18:30(最終日17:00まで)
休館日 日曜日
入場料 無料
URL http://artgallery-m84.com/?p=11679
主 催 Art Gallery M84
作品購入 展示作品は、一部作品を除き購入可能

 作品展の会場にて、10月2日(月)18:00からオープニングパーティーを予定しております。また、10月9日(月)祭日 13:00から写真家 並木隆氏と写真家 野田光治氏による『harmony of light』をテーマにギャラリートークを予定しております。(先着15名、ギャラリートーク実施中は入場制限を致します。実施は、感染状況により判断します。)

作家 野田 光治(ノダ・コウジ)氏 
1954年 神奈川出身。コンデジで旅行先でのスナップ写真を撮っていたが、10年前デジタル一眼カメラを入手後、複数の写真会等に参加し現在に至る。グループ展・公募展に出品し活動中。2020年 Selected as one of the 100 photographers Describing Tokyo Scenery 
所属団体 : 日本写真会(理事・同人)、現代美術家協会(会員)、プレザントクラブ(幹事長)
受賞歴
2016年 第72回現代美術家協会 写真部門 新人賞受賞
2018年 JPA日本写真作家協会 第16回公募展 入選
2019年 JPA日本写真作家協会 第17回公募展 入選
2019年 ~2021年太陽美術協会 第45・46・47回公募展 入選
2020年 朝日新聞主催 第4回フォトコンテスト神奈川 自由部門 優秀賞受賞
2021年 全日写連主催 第53回カラーフェア写真コンテスト東京都本部長賞受賞
2021年 全日本写真連盟・朝日新聞社主催 全日本写真展2021 銅賞受賞
2022年 第18回秋山庄太郎「花」写真コンテスト入選
2022年 一般社団法人芦屋写真協会主催 公募展「芦屋写真展2022」入選
2022年 鎌倉写真連盟主催 第49回鎌倉写真連盟 審査委員賞受賞
2022年 全日写連主催 第54回カラーフェア写真コンテスト 入選
2022年 第57回 神奈川県美術展 入選
2023年 全日写連主催 第85回国際写真サロン 入選
2023年 写真展『アートの競演 2023 春光』Customer賞&フレームマン賞受賞
2023年 一般社団法人芦屋写真協会主催 公募展「芦屋写真展2023」入選
2023年 鎌倉写真連盟主催 第50回鎌倉写真連盟展 鎌倉朝日賞受賞
2023年 第58回神奈川県美術展 神奈川新聞社賞受賞
展示歴
2016年05月 現代美術家協会主催『第72回現展』国立新美術館(東京・六本木)
2018年11月 日本写真作家協会『第16回公募展』上野東京都美術館(東京・上野)
2019年01月 写真展『アートの競演 2019寒月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年07月 写真展『アートの競演 2019涼月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年11月 日本写真作家協会『第17回公募展』上野東京都美術館(東京・上野)
2020年01月 写真展『アートの競演 2020明春』Art Gallery M84(東京・銀座)
2020年08月 写真展『アートの競演 2020長月』Art Gallery M84(東京・銀座)
2020年10月 NPO東京画主催『東京好奇心 2020』渋谷Bunkamura (東京・渋谷)
2021年03月 写真展『アートの競演 2021風花』Art Gallery M84(東京・銀座)
2021年08月 全日写連『Photo Festival 2021』Fujifilm Square(東京・六本木)
2021年09月 写真展『アートの競演 2021新涼』Art Gallery M84(東京・銀座)
2021年11月 創立100周年記念『第79回プレザントクラブ写真展』Portrait gallery(四谷)
2021年11月 太陽美術協会『第47回公募展』東京都美術館(東京・上野)
2022年01月 谷 明、野田 光治、北尾 辰也『3人によるアート作品展』M84(東京・銀座)
2022年02月 写真展『アートの競演 2022如月』Art Gallery M84(東京・銀座)

住所東京都中央区銀座4-11-3 ウインド銀座ビル5F
TEL03-3248-8454
WEBhttp://artgallery-m84.com
営業時間*110:30 ~ 18:30
休み*2日曜
ジャンル*3現代美術、写真
アクセス*4東京メトロ東銀座駅歌舞伎座タワー出口より徒歩1分、東京メトロ銀座駅 A2出口より徒歩2分、都営浅草線東銀座駅 A7出口より徒歩1分
取扱作家http://artgallery-m84.com/?page_id=9
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 現代美術は、彫刻、インスタレーション、ミクストメディア作品、オブジェなども含まれます *4 表示時間はあくまでも目安です 【注】ギャラリーは入場無料ですが、イベントにより料金がかかる場合があります

Art Gallery M84(銀座)

■コロナ感染拡大防止のための注意事項
 Art Gallery M84は、8月10日 (月)から下記の新型コロナウィルス感染症拡大防止策を実施致しますのでご協力をお願い致します。詳しくはこちら→ http://artgallery-m84.com/?p=7379

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