W'UP★4月25日~6月21日 開館90周年記念特別展「全力!名宝物語 ―大阪市美とたどる美のエピソード」 大阪市立美術館(大阪市天王寺区)

開館90周年記念特別展「全力!名宝物語 ―大阪市美とたどる美のエピソード」
会 期 2026年4月25日(土)~6月21日(日)
(展示替え、巻替え有り 前期 4月25日(土)~5月24日(日) 後期 5月26日(火)~6月21日(日))
会 場 大阪市立美術館(大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82 天王寺公園内)
開館時間 9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日 ※5月4日は開館
入館料 一般 1,800円(1,600円) 高大生 1,200円(1,000円)
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
※前売券の発売期間は2026年2月25日(水)から4月24日(金)まで
※中学生以下、90歳以上、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料(要証明)。
※障がい者手帳等は日本の法律に基づき交付されたものに限る。
※大阪市内在住の65歳以上90歳未満の方も一般料金が必要。
ホームページ https://www.osaka-art-museum.jp/
主 催 大阪市立美術館、日本経済新聞社
協 賛 能登印刷
おかげさまで90周年! 90歳以上の方は無料で観覧いただけます。※要証明書
相互割引 ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト(3月20日(金・祝)~6月14日(日)あべのハルカス美術館)のチケット(半券可)を提示で本展の当日券を100円引きでご購入いただけます。(1枚につきお一人様1回限り有効、他の割引券との併用不可。)
昭和11年(1936)に開館した大阪市立美術館は、令和8年(2026)に、開館90周年を迎えます。
日本の公立美術館の中で三番目に古い伝統を持つ大阪市立美術館は、大規模改修工事を経て、現在も大阪の地に確固として息づいています。
歴史は、保存され、未来の礎となります。そして、「物語」へと展開して、形を変えて語り継がれていきます。
一方、美術は、その「物語」自体を描くほか、時代や人々の息吹を視覚的に伝承します。美術館の歴史は、その根幹を成す「美術品」自体が雄弁に語ります。
本展は、開館90周年を記念して、館蔵・寄託の名宝の数々を中心に展示し、美術館をめぐって紡がれた物語、美術に託された物語、そして美術の成立と未来への展望の物語をご紹介します。

プロローグ ことはじめ ー 名宝で語る
1936年に開館した大阪市立美術館は、東洋美術の殿堂として世界に知られています。その所蔵品の多くは、元来、財界・文化人のコレクションで、それを譲り受けたものです。
本章では、美術館のアイデンティティとも呼ぶべき各コレクションの代表作をご覧いただき、時に力強く、時に繊細に人々と共に歩み続けた美術館の歴史物語を『全力』でご紹介します。
晩秋 上村松園 筆 昭和18年(1943)大阪市立美術館蔵 住友コレクション
大阪市立美術館への作品寄贈を前提に住友家が全費用を負担して開催された「関西邦画展覧会」への出品作。女性として初の文化勲章を受章した上村松園によって、静謐で格調高い画風で障子を繕う女性が描かれます。
第一話 物語の美術 - みせる物語
大阪市立美術館には、所蔵品の他に社寺、個人の方々からの寄託品が数多く保管されています。本章からは、寄託品も含めた名宝の数々が登場します。
美術は、物語と共に物事を記録し、人々に伝える手段として発達しました。本章では、仏画から世俗画、さらには工芸品までの幅広い「物語の美術」を『全力』でご紹介します。近年国宝に指定された通称「目無経」は、内容、背景、伝来のいずれにも物語が込められている総合的「物語の美術」です。
重要文化財 仏涅槃図 鎌倉~南北朝時代・14世紀 長寳寺蔵【前期展示】
インドのクシナガラにおける釈迦の涅槃の情景を描きます。釈迦は沙羅双樹の下で弟子や菩薩、動物等に囲まれ静かに横たわります。上空から雲を走らせ降り来るのは釈迦の母・摩耶夫人の一行。周囲の人々や動物は全身全霊で悲哀を表しています。
第二話 注文×伝来 - 美術成立の裏側I
美術制作の背景にある物語を『全力』でご紹介します。制作には、現在と変わらず発注者と目的(用途)があり、そして伝来に応じて、時として用途も変化していきます。実用の他に、信仰、鑑賞、寄進など各種の用途がありますが、発注者の名前と共にそれらが明記された作品も存在します。「豊臣秀吉像」等の肖像画はその典型例でしょう。
本章では、古代から近代までの作品に刻まれる先人たちの息吹きを浮き彫りにします。
豊臣秀吉像 惟杏永哲 賛 桃山時代・慶長5年(1600)大阪市立美術館蔵 古賀勝夫氏寄贈
「豊国大明神尊像」と題されており、平和祈願の目的によって神格化された秀吉像が描かれたことが知られています。通常とは異なる縮緬のような絹が用いられており、秀吉の遺品が利用された可能性が指摘されています。
第三話 素材×技法 - 美術成立の裏側II
彫刻・工芸史は、いわば技術開発のプロジェクトストーリーです。各種の素材を駆使すべく得た技法は、とある時代に突如として最高峰の水準に達したかの印象を与えますが、そこに至るまでの道のりには人々の奮闘の過程があります。陶磁器の焼成・施釉、漆器の螺鈿、蒔絵、金工の鋳造、鎚鍱など。そして、「橋姫蒔絵硯箱」に代表されるように、一つの作品には複数の技術が発揮されます。本章では各種の技法の足跡を『全力』でご紹介します。
達磨牙彫根付 銘「宗明」 明治時代・19世紀 大阪市立美術館蔵 カザールコレクション
象牙を彫刻して制作された根付。大きく伸びをした達磨が蓮華の上に立っており、仏教の蓮華化生のパロディとも捉えられています。描写が細かく、ユーモラスな姿態と表情が観者を喜ばせます。縁起物として身につけられたのであろう。
エピローグ 研究×修復 ー 未来に繋ぐ物語
美術館と所蔵・寄託品を先人から継承し、後世に渡していくためには、美術品の修復と研究が欠かせません。本章では、修復の実例と学芸員の研究成果を紹介し、未来へ繋ぐ物語を『全力』で紡ぎます。
重要美術品 青銅 伍子胥画像鏡 中国・後漢末~三国時代・3世紀 大阪市立美術館蔵 山口コレクション
2023年度に修復が行われた銅鏡。鏡全体が、大きく3つに割れており、過去にも修復がなされたが、改めて強化・補強、過去の修理痕の除去等を行いました。伍子胥は、紀元前6~5世紀の人物。父と兄の敵討ちの説話で古来知られます。
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