W'UP★2月17日~4月19日 今西 泰赳 展/府玻杏 展 La RINA Cafe Wall Art(石川県金沢市)

La RINA Cafe Wall Art ~科学と祈りを映す、陶と染の表現~
今西 泰赳 展 -Pure Ceramics-
会 期 2026年2月17日(火)~3月16日(月)
府玻杏 展
会 期 2026年3月18日(水)~4月19日(日)
会 場 La RINA Cafe(石川県金沢市香林坊2-1-1 クラソ・プレイス香林坊 G階)
開館時間 11:00~17:00
休館日 会期中無休
入館料 無料
ホームページ https://www.la-rina.jp/
月ごとに表情を変えるカフェの壁面展示スペース「La RINA Cafe Wall Art」にて、縁煌プロデュースによる工芸・美術作品の展示販売を実施します。現在開催中の陶芸家・今西泰赳氏による個展に続き、3月18日からは染色作家・府玻杏氏による個展を開催します。展示とともに表情を変えるカフェ空間で、アートを身近に感じる時間をお過ごしください。



見どころ
(1)『今西 泰赳 展 -Pure Ceramics-』
分子生物学研究者としての経歴を持つ陶芸家・今西泰赳氏による作品を展示販売いたします。生命が持つ秩序と不確定性、増殖と崩壊のリズムといった現象を着想源に、土・釉・火が相互に作用する焼成プロセスそのものを表現として取り入れた作品を制作。本展では、器や彫刻とは異なる壁面作品として構成し、陶の「表層」「断面」「痕跡」に焦点を当てた新作をご覧いただけます。素材の自律的な変化を受け入れながら生まれる、“Pure Ceramics(純粋な陶芸)”の世界をお楽しみください。
今西 泰赳氏 ステートメント
分子生物学研究者として細胞やミトコンドリアを対象にがんや免疫などの生命現象のダイナミズムを研究した経験を基盤に、現在は陶芸を通して自己表現作品を探究している。研究室で細胞培養を繰り返す中で強く意識していたのは、生命が内包する秩序と不確定性、エネルギーの流れ、増殖と崩壊のリズムであった。陶芸において、それらを直接的な図像として再現するのではなく、土・釉・火といった物理的条件が相互に作用するプロセスそのものに制作を委ねている。本展では、壁面(壁掛け)という形式を用いることで、器や彫刻といった機能的・量塊的な陶芸の枠組みから一度距離を取り、陶という素材が持つ「表層」「断面」「痕跡」に焦点を当てる。焼成によって生じる歪みや収縮、釉の流動や滞留は、一部は制御可能である一方、完全には支配できない現象であり、それは生命科学における実験結果の揺らぎとも重なっている。この不完全さを欠陥としてではなく、物質が自律的に振る舞った結果として受け止めている。その態度は、工芸における技巧の誇示や装飾性とは異なる位置から、「陶とは何か」「表現としての陶芸はどこまで拡張可能か」という問いになる。自身の制作を「Pure Ceramics(純粋な陶芸)」と呼んでいる。それは研究者時代に叩き込まれた “Pure Science” の思考から派生した仮の呼称であり、用途やジャンルから自由になった陶の在り方を示すものである。本展は、実験と制作、科学と工芸のあいだを往復するその実践の現在地を、壁面作品という形式を通して提示する試みである。
今西 泰赳(いまにし ひろたけ)
Instagram https://www.instagram.com/hirotake_imanishi/
1984年 奈良県生まれ
筑波大学大学院 生命環境科学研究科 修了。博士(理学)
分子生物学を専攻し、がん・免疫・ミトコンドリア研究に従事した後、陶芸の道へ転身
信楽窯業技術試験場、石川県立九谷焼技術研修所で陶芸を学ぶ
現在、金沢美術工芸大学 技術専門員・非常勤講師
生命科学研究の経験を背景に、細胞や生命現象に着想を得た造形を、陶という素材の物理的特性と焼成プロセスを通して表現。独自の土や釉薬の調合、焼成条件の実験を重ねながら、用途やジャンルに回収されない「Pure Ceramics(純粋な陶芸)」を追求。器からオブジェ、壁面作品まで幅広く制作し、国内外で発表。
(2)『府玻杏 展』 2026年3月18日(水)~4月19日(日)
続く3月18日(水)からは、石川県出身の染色作家・府玻杏氏による個展を開催します。祈りや願いといった目に見えない心の働きをテーマに、蝋纈染めの筆とジャワ更紗のチャンチンを併用した独自の技法で、線と色を幾重にも重ねた染色画を制作。本展では、故郷・能登の風景や記憶から着想を得た作品を中心に、豊かな色彩と静かな余韻をたたえる表現をご覧いただけます。工芸と絵画のあいだを行き来する、新たな染色表現の世界をお楽しみください。



府玻 杏氏 ステートメント
祈り願う行為と、その時に湧き上がる感情は人間の普遍的な欲求であり、命あるものが自らの生を間接的に実感する瞬間でもあるといえる。祈り、そして願う、目には見えない心の働きを可視化するための色とカタチを追求し、染色画として制作している。日本の蝋纈染め(ろうけつぞめ)で使用される筆とジャワ更紗で使用されるチャンチン、これらの道具を用いた染色の表現はそれぞれの国の気候や風土、独自の文化の影響を受けながら異なる発達を遂げて現代まで伝わっている。この二つの道具を用いた表現を一つの作品の中に共存させることで共鳴し、そして新たな世界観を生み出せるのではないかと考えている。チャンチンで繰り返し線を引き、何層にも色を重ねていくことそのものが、祈りに似た行為でもあり工芸的な表現に繋がる要素の一つでもあると考えている。その思いと共に制作に打ち込んでいた矢先の2024年1月1日、故郷の石川県能登町の実家で最大震度7の揺れに見舞われた。未曾有の恐怖のなか迎えた翌朝、変わり果てた故郷の漁師町は美しい朝焼けに照らされていた。この情景と色を記録しなければならない、と使命感に駆られ一連のシリーズとして制作した作品がある。祈り、願いをテーマに変わらぬ故郷の自然と豊かな色彩を筆とチャンチンによって伝え蝋纈染めによる染色画を新たな分野の工芸として創造し、確立していきたい。
府玻 杏(ふわ あんず)
Instagram https://www.instagram.com/fuwa.anzu/
石川県出身
2013年 京都精華大学芸術研究科博士前期課程染織専攻修了 修士
2018年 金沢卯辰山工芸工房 入所
2021年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2021-2023年 東北芸術工科大学芸術学部美術科テキスタイルコース非常勤
2021年-現在 金沢湯涌創作の森 藍工房・染織工房非常勤
主催者 縁煌(enishira)について
縁煌(enishira)©は、石川県金沢市のひがし茶屋街にあるギャラリー&ショップを拠点に、伝統工芸と現代的なデザインを融合した作品の販売を行っています。
北陸三県(石川県、富山県、福井県)にゆかりのある工芸作家が手がけた、量産では味わえない手作りの温もりと洗練されたデザインの作品を取り扱っています。工芸作家や職人の手仕事による作品には、機械生産にはない独自の風合いや作家の想いが込められています。伝統的な技法を受け継ぎながらも、現代の暮らしに溶け込む新たな価値を生み出した作品との出会いを通じて、皆様の暮らしや心を豊かにすることを目指しています。
縁煌(enishira)公式HP https://www.enishira.co.jp/
縁煌(enishira)Instagram https://www.instagram.com/enishira_kanazawa/
縁煌(enishira)オンラインショップ https://enishira.jp/
店舗情報
La RINA(ラ・リナ)
石川県金沢市香林坊2-1-1 クラソ・プレイス香林坊 G階
定休日 La RINA Instagramをご参照ください。
営業時間
・MORNING 8:00-10:00(L.O. 9:45)
・CAFE 10:00-18:00(L.O 17:30)
・LUNCH 11:30-14:30(L.O 13:30)
・DINNER 17:30-22:30(L.O 20:30)
・DRINK 17:30-22:30(L.O 22:00)
駐車場 なし
La RINA 公式HP https://la-rina.jp/
La RINA Instagram https://www.instagram.com/la_rina_kanazawa/
※お昼時等の混雑時はカフェ利用のお客様優先とさせていただく場合がございます。
※レストランのディナー営業時間帯(17:30~22:30)もご観覧いただけます。




コメント