W'UP★9月27日~12月14日 ブロンズギャラリー 中国青銅器の時代 特集展示「殷周青銅器 解体新書」 泉屋博古館(京都市左京区)

ブロンズギャラリー 中国青銅器の時代 特集展示「殷周青銅器 解体新書」
会 期 2025年9月27日(土)~12月14日(日)
会 場 泉屋博古館(京都府京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24)
開館時間 10:00~17:00(最終入館 16:30)
休館日 月曜日(10月13日、11月3日、11月24日は開館)、10月14日(火)、11月4日(火)、11月25日(火)
入館料 一般 1200円(1000円)、学生 800円(700円)、18歳以下無料
※学生ならびに18歳以下の方は証明書ご呈示ください。
※20名様以上は()内の団体料金。
※障がい者手帳ご呈示の方はご本人および同伴者1名まで無料。
※上記料金で併催の特別展もご覧になれます。
ホームページ https://sen-oku.or.jp/kyoto/
- 《戈卣(かゆう)》 殷後期・前12-11世紀 泉屋博古館
- 《日癸罍(にっきらい)》 西周前期・前11世紀 泉屋博古館
- 《鴟鴞尊(しきょうそん)》 殷後期・前13-12世紀 泉屋博古館
- 《饕餮文平底爵(とうてつもんへいていしゃく)》 殷前期・前14世紀 泉屋博古館
- 《兕觥(じこう)》 西周前期・前11世紀 泉屋博古館
- 《虎卣(こゆう)》 殷後期・前11世紀 泉屋博古館
- 《饕餮文方座簋(とうてつもんほうざき)》 西周前期・前11-10世紀 泉屋博古館
- 《円渦文敦(えんかもんたい)》戦国前期・前5世紀 泉屋博古館
- 国宝《線刻仏諸尊鏡像(せんこくぶつしょぞんきょうぞう)》 平安・12世紀 泉屋博古館
模と範が生み出す青銅芸術──いまから約三千年前の殷周時代、古代の工人たちのイマジネーションと超絶技巧によって生み出された青銅器の数々は、美術工芸の「模範」としてのちの時代に大きな影響をおよぼしてきました。今年、約半世紀ぶりのリニューアルを迎えた泉屋博古館では、世界最高峰とも称される住友コレクションの青銅器を、新しくなったブロンズギャラリーにて一挙に公開。動物をかたどったユーモラスで愛らしいものから、金属ならではの厳しくも優美なる造形まで、中国古代の青銅芸術を存分にお楽しみいただけます。秋季は殷周青銅器の鋳造技術にせまる特集展示を公開。奥深き殷周青銅器の世界へとみなさまをご案内いたします。
見どころ
泉屋博古館の象徴的存在、ブロンズギャラリーに足を踏み入れると、そこは約3000年前の古代中国の世界。最新鋭の展示ケースによって浮かび上がるのは超絶技巧によって生み出された名品の数々。Gallery_01ではそのなかでも動物型のかわいらしい造形の器が集まっています。
鴟鴞尊
鴟鴞はフクロウ・ミミズクをさす中国古代の語。その立像をあらわした器は世界的に見てもめずらしい。270度首を回すことができる実物にならうように、首から上がふたとしてつくられているのは、当時の職人の遊び心でしょう。
戈卣
2羽の鴟鴞が背中合わせになったような形の器。ふたの内面と器の内底に「戈」という銘文が入ることから、この名で呼ばれています。やや内股気味の脚が人気のポイントです。
Gallery_02では青銅器のさまざまな種類や用途を紹介。摩訶不思議な形にもちゃんと用途があることがわかると、最初はとっつきにくかった青銅器にも親しみがわきます。ここではそのなかでも美しい/変わった形の器をご紹介します。
円渦文敦
敦は穀物を盛るための器で、半球状で同形のふたと身に別れるのが特徴的です。身には三脚がつくが、ふたにも3カ所につまみがつき、ふたを逆さにして置いたときに安定するような工夫が加えられています。
饕餮文方座簋
簋も穀物を盛るための器ですが、本器は方形の台座がつき、しかもその内部に鈴が取り付けられています。儀式の場で参列者がうやうやしくこの器を祖先神に捧げるたびに、鈴が鳴って儀式の神聖さをより一層強調したことでしょう。
日癸罍
罍は大型の酒器の一種で、殷代後期から西周前期にかけて流行しました。断面方形のものと円形のものがあり、本器は後者のなかでも曲線美の目立つ優品のひとつ。くびれた首から強く張り出した肩にかけて、さらには胴部から底部へと、流れるような曲線のフォルムが美しい。両肩には把手がつき、内部に青銅製の輪が通されています。胴部中央には牛の頭をかたどった把手もついており、どうやらそれが器の正面を示しているようです。罍は酒を貯めるための器で、宴席の場では中央に置かれ、ここから銘々に酒が汲み出されたと考えられています。
Gallery_03では謎多き殷周青銅器の鋳造技術にせまる特集展示を開催。台湾の中央研究院歴史語言研究所×福岡の芦屋釜の里×京都の泉屋博古館(本館)の三者共同で、中国古代の鋳型づくりの技術を解明する研究に取り組み、その成果を一挙公開。復元制作の様子をおさめた動画なども交えながら、鋳物の技術についても詳しくわかりやすくご紹介します。鋳型づくりをイメージすることで、青銅器の造形がより直感的に理解しやすくなります。
Gallery_04では主に青銅鏡にフォーカスし、中国の青銅器文化が周辺地域にどのような影響を与えたのかを追っていきます。貴重な国宝や重要文化財が展示されているのもこのお部屋です。
国宝 線刻仏諸尊鏡像
中国で生み出された青銅鏡は、やがて日本列島にももたらされ、中国鏡を模倣しながら独自の鏡の形式が生み出されるようになりました。本鏡はいわゆる八稜鏡とよばれる形式をとり、8枚の花弁が緩やかに開くような形状ですが、これは中国の唐代後半期に流行したスタイル。鈕をはさんで一対の鳥と瑞花の文様が鏡背面に配されます。さらに鏡面には、中央上段に蓮華座に座す如来、その周囲に象・獅子に騎乗する普賢菩薩・文殊菩薩をはじめとする諸尊が、繊細な鏨彫によってあらわされています。平安~鎌倉時代に流行した鏡像とよばれるもので、本鏡はそのなかでも出色の出来栄えを示す逸品です。
関連イベント
※予約制のイベントは、9月11日10時よりホームページにて受付開始予定(先着順)。
※参加にはすべて当日の観覧券が必要です。
講演会「殷墟の青銅器鋳造工房」※要予約
会期 2025年9月27日(土)14:00~15:30
定員 50名
講師 内田純子氏(台湾中央研究院歴史語言研究所研究員)
ギャラリー・トーク※予約不要
会期 2025年10月19日(日)、11月23日(日・祝)各回14:00~15:00
講師 山本堯(当館学芸員)
主 催 公益財団法人 泉屋博古館
後 援 京都市、京都市教育委員会、京博連、公益社団法人京都市観光協会、NHK京都放送局、京都新聞
泉屋博古館とは
泉屋博古館は住友家が集めた美術品を保存、研究、公開する美術館として1960(昭和35)年に財団設立されました。
住友コレクションの多くは、住友家第15代当主・住友吉左衞門友純(すみともきちざえもんともいと)〔号 : 春翠(しゅんすい1864~1926)〕によって明治時代中頃から大正時代にかけて集められたもので、特に、中国古代青銅器のコレクションは質と量ともに世界有数の青銅器コレクションとして高く評価されています。現在は青銅器のほか、中国・日本書画、西洋絵画、近代陶磁器、茶道具、文房具、さらには能面・能装束など、幅広い領域にわたる作品3,500件(国宝2件、重要文化財19件、重要美術品60件を含む)以上を有し、京都と東京の2都市で住友コレクションの魅力を発信する施設として運営しています。
現在の施設は住友グループにより、1970年、大阪で開催された日本万国博覧会に向け世界各国から訪れる人々をもてなす迎賓館として建てられました。2025年春、建設から50余年の年月を経た古い設備を刷新し、現代のスタイルに対応した快適な観賞空間に生まれかわり、ふたたび関西において万国博覧会が開催される年に、満を持してリニューアルオープンいたしました。

W'UP★1月17日~4月5日 特別展 生誕151年からの鹿子木孟郎 ―不倒の油画道― 泉屋博古館東京(港区六本木)
無料ご招待券プレゼントは定員に達したため、締め切りました。ご応募どうもありがとうございました。
W'UP★1月17日~4月5日 特別展 生誕151年からの鹿子木孟郎 ―不倒の油画道― 泉屋博古館東京(港区六本木)
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