W'UP ★2月14日~6月7日 コレクション展2025-III ハイライト+リレーションズ [ゲストアーティスト:平野薫] 広島市現代美術館(広島県広島市)
![W'UP ★2月14日~6月7日 コレクション展2025-III ハイライト+リレーションズ [ゲストアーティスト:平野薫] 広島市現代美術館(広島県広島市)](https://tokyo-live-exhibits.com/wp-content/uploads/2025/09/HiroshimaMoma_260214Col07.jpeg)
コレクション展2025-III ハイライト+リレーションズ [ゲストアーティスト:平野薫]
会 期 2026年2月14日(土)~6月7日(日)
会 場 広島市現代美術館 A展示室(広島県広島市南区比治山公園1-1)
開館時間 10:00~17:00
休館日 月曜日(ただし2月23日、5月4日は開館)、2月24日(火)、5月7日(木)
入館料 一般 350円(250円)、大学生 250円(150円)、高校生・65歳以上 150円(100円)、中学生以下 無料
※( )内は前売り及び30名以上の団体料金
※原爆障害者章、身体障害者手帳ほかをお持ちの方と、その介添者は無料
※毎月第3日曜日は「ハロー!コレクションデー」(コレクション展無料)
ホームページ https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/collection2025-3
本展では、当館コレクションの特質に親しんでいただくとともに、関連するテーマに沿った内容の展示を紹介いたします。第1室から第3室にかけては「ハイライト」として、それぞれの部屋に添えられたキーワードを通して収蔵作品をご覧いただきます。そして、第4室では、「リレーションズ」と題して、展示内容をコレクションに限定せず、当館の収集方針や収集された作品、あるいは、広島という地域性などと関連した、コレクション展示の延長線上に位置づけられる企画を実施しています。
第1室から第3室までの「ハイライト」では、3つのキーワードに沿って収蔵作品を紹介します。
- マルセル・デュシャン《フレッシュ・ウィドー》1920/1964
- アルベルト・ジャコメッティ《男の胸像》1950
- 宇佐美圭司《きのこ雲の上で》1988
- モナ・ハトゥム《言いたいことがたくさんある》1983 (C) Mona Hatoum. Courtesy the artist
解体力
既存の価値観や表現形式を問い直し、解体する力--それは芸術の根源的な衝動であり、創造の起点でもあります。マルセル・デュシャンが20世紀初頭に提示した「レディメイド」は、美術の定義そのものを根底から覆し、後の表現者たちに大きな影響を与えました。その流れは、ネオ・ダダと呼ばれたロバート・ラウシェンバーグをはじめ、ヌーヴォー・レアリスムやコンセプチュアル・アートの作家たちへと受け継がれ、日本でも工藤哲巳や赤瀬川原平ら「反芸術」の作家たちが、常識や慣習を覆すような作品を生み出しました。こうした「解体」の実践は、私たちの知覚と思考に揺さぶりをかけ、新たな視点を開く契機となるでしょう。
出品作家(※展示予定順)
マルセル・デュシャン、ロバート・ラウシェンバーグ、マルセル・ブロータース、ヨーゼフ・ボイス、クリスト、イヴ・クライン、アルマン、工藤哲巳、高松次郎、赤瀬川原平、中西夏之、草間彌生
変容する力
「解体」の先にあるのは、変容のプロセスです。ここでは、芸術がもつ可塑性--すなわち、環境や関係性のなかで形を変える柔軟な力に注目します。作品は固定された意味を持つのではなく、状況や受け手との関係によって常に変化し、生成されていきます。ドナルド・ジャッドの構造体は、空間との関係性の中で意味を生み出し、ラウシェンバーグは絵画とオブジェの境界を揺るがしながら、物質の変容を促します。森村泰昌や柳幸典も、アイデンティティや歴史、国家といった象徴的な枠組みを問い直し、変容のプロセスそのものを作品化しています。変容とは、解体の先にある創造的な応答であり、芸術が持つもう一つの根源的な力なのです。
出品作家(※展示予定順)
荒川修作、磯辺行久、中西夏之、ドナルド・ジャッド、桑山忠明、ロバート・ラウシェンバーグ、クロード・ヴィアラ、柳幸典、宇佐美圭司、森村泰昌、杉本博司
存在と記憶
ここでは、人間の存在、死、時間、記憶、アイデンティティといった根源的な問題に向き合う作家たちを紹介します。クリスチャン・ボルタンスキーは、不在の痕跡や匿名の記憶を通じて人間の生と死の在り方を問いかけます。モナ・ハトゥムは、身体と空間の緊張を通じて、暴力や抑圧の構造を可視化します。アルベルト・ジャコメッティの極端に細く、引き伸ばされた彫像は、人間の存在の脆さとその孤独を象徴しています。これらの作品は、カタカナで記された「ヒロシマ」という歴史的記憶と重なり合い、人間の尊厳と暴力の記憶について深く考える契機を私たちに与えてくれます。
出品作家(※展示予定順)
モナ・ハトゥム、長澤英俊、クリスチャン・ジャカール、クリスチャン・ボルタンスキー、アルベルト・ジャコメッティ、ギュンター・ユッカー、菱刈俊作、米田知子、グレッグ・ヤング、ナンシー・スペロ
リレーションズ
ゲストアーティスト:平野薫
気配這う平野薫
物に宿る気配に着目し、古着の衣服などを糸の一本一本にまでほどき、再構成する繊細なインスタレーションを手がける。2022年には、広島の県内各所で収集した傘を素材としたインスタレーション作品「傘」を発表。
第4室の「リレーションズ」では、ゲストアーティストに平野薫を迎え、新作や公開制作を含む傘の作品群に、作家親族の旧家に残されていた織り機、そして家族が撮影した記念写真をもとにした作品を加えた展示「気配這う」を構成します。あわせて、当館エントランスホールおよび旧テレフォンブースでも関連作品を展示しています。
- どこかで?ゲンビ 平野薫「傘」 展示風景、2022、Photo: Nozomi Tomoeda
- どこかで?ゲンビ 平野薫「傘」 展示風景、2022、Photo: Nozomi Tomoeda
関連イベント
通年開催!コレクションに親しんでもらう、さまざまな取り組み
対話しながらみる、いどばた鑑賞会
開催中のコレクション展で展示中の作品から2点をピックアップし、作品の印象や気づきなどを参加者同士で話しながら一緒に鑑賞します。
日程 毎月第1日曜日 10:30~
会場 A展示室(コレクション展)
所要時間 60分程度
定員 6名程度
※要展覧会チケット、当日受付(先着順)
ベビーカー アートナビ・ツアー
小さなこどもと一緒に気がねなく美術館に足を運んでほしいという願いを込めて、コレクション展をアートナビゲーターがゆったり案内。ベビーケアルームなどの設備やサービスの説明も行うので、小さな子どもを連れてはじめて来館する方にもおすすめです。
日程 毎週水曜日 10:30~
会場 A展示室(コレクション展)
所要時間 30分程度
定員 3組6名程度
申込方法 当館ウェブサイトの申込フォームより
※要展覧会チケット、要事前申込(先着順)
※12時までの到着でしたら遅れてのご参加も可能
アートナビ・ツアー
アートナビゲーターによる展示解説。展示室をまわりながら開催中のコレクション展をツアー形式で解説します。
日程 毎週土曜日、日曜日、祝日 11:00~、14:00~
会場 A展示室(コレクション展)
所要時間 30分程度
※要展覧会チケット、事前申込不要
※毎月第1日曜の午前は「対話しながらみる、いどばた鑑賞会」になります
ハロー!コレクションデー
毎月第3日曜日は、どなたも開催中のコレクション展が無料でご覧いただけます。中学生以下はいつでも観覧無料。
W'UP ★3月14日~6月28日 フィンランド スピリット サウナ ー建築、デザインからサウナハットまで 広島市現代美術館(広島市南区)
W'UP★1月24日~4月12日 エイドリアン・バーグ:無限の庭園 広島市現代美術館(広島市南区)
W'UP ★1月24日~4月5日 Praylings―ふしぎでやさしい祈りの子たち― 広島市現代美術館ミュージアムショップ「339」(広島市南区)
広島市現代美術館について
広島市現代美術館は、全国で初めて現代美術に本格的に取り組む公立美術館として1989年5月3日にスタートしました。建物は、建築家·黒川紀章による設計で、市内を見渡す緑豊かな比治山公園に位置しています。自然の景観と調和しながら、美術館としての先駆性が表現されており、垂直軸に沿って下から順に自然石、タイル、アルミと変化する素材は、過去から未来への文明の発展や時間の流れを表し、設計者独自の「共生の思想」を体現しています。2023年3月18日、リニューアルオープン。










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