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W'UP★11月5日~11月9日 AWT FOCUS 大倉集古館(港区虎ノ門)

W'UP★11月5日~11月9日 AWT FOCUS 大倉集古館(港区虎ノ門)

AWT FOCUS
会 期 2025年11月5日(水)~11月9日(日)
会 場 大倉集古館 1・2階(東京都港区虎ノ門2丁目10-3)
開館時間 10:00~18:00(最終入場17:30)
入館料
 一般(前売) 1,500円 ペア(前売) 2,800円(ペアチケット1枚につき、2名様までご入場いただけます。)
 学生・子ども 無料
 一般(当日) 1,800円
 学生・子ども 無料
※チケットのキャンセルはできません。
※コンビニ支払いは販売終了日前日まで。終了日当日は利用できません。
ホームページ https://www.artweektokyo.com/focus/

芥川(間所)紗織《民話より》1955年 / Courtesy Kotaro Nukaga
芥川(間所)紗織《民話より》1955年 / Courtesy Kotaro Nukaga
エリザベス・ヴィルト《無題》 / Courtesy Karma International
エリザベス・ヴィルト《無題》 / Courtesy Karma International
ネヴィン・アラダグ《音楽室:椅子、糸、ベル(ダルムシュタット音楽室より)》2025年 / Courtesy Galerie Krinzinger
ネヴィン・アラダグ《音楽室:椅子、糸、ベル(ダルムシュタット音楽室より)》2025年 / Courtesy Galerie Krinzinger

 美術館での作品鑑賞とギャラリーでの作品購入というふたつの体験を掛け合わせたAWT独自の特別展「AWT FOCUS」です。第3回となる2025年は国際芸術祭「ドクメンタ14」でアーティスティックディレクターを務めたアダム・シムジックが監修を務めます。
 今年のプログラムタイトルは「リアルとは?」です。ポスト真実(Post-Truth)の幻想が広められ、ソーシャルメディアでは非現実が生成・拡散される現代において、「リアル(現実/写実)」はどういう意味を持つのか、アーティストたちが社会的・政治的課題に応答しながら探求してきた「リアル」の多様な表現を通じて探ります。

監修者ステートメント
 「リアルとは?」は、近現代のアートにおける「リアル/現実」の多様な表現を探る展覧会です。
 絵画や彫刻、写真、映画などにおけるリアリズムは、社会的・政治的課題を批判的に捉えるための表象として現れました。その表現は社会を前進させようとする進歩的な意図を帯び、オノレ・ドーミエ(1808-1879)やギュスターヴ・クールベ(1819-1877)から、望月桂(1886-1975)、そして赤松俊子(1912-2000/丸木俊としても知られる)に至るまで、アーティストたちは約2世紀にわたって「リアル」を探求しようともがいてきたのです。
 だが同時に、リアリズムはしばしば権力に取り込まれ、歪められ、全体主義によって“教条”へと変質させられてきました。芸術における自由な実験は異端とされ、リアリズムのみが「人民のため・人民による唯一の真の芸術」として正当化されたのです。こうしてリアリズムは単なる様式へと矮小化され、権力者にとって都合のいい幻想を大衆に見せるための手段としても利用されました。
 そしてこのデジタルの時代において、そうした幻想は「ポスト真実(Post-Truth)」と呼ばれ、またもや政治的・経済的に利用されています。アリストテレスが『形而上学』に記した「あるをあらずといい、あらざるをあると語るのが偽であり、あるをあるといい、あらざるをあらずと語るのが真である」という真理の定義は、もはや通用しないように思えます。
 現代の生活を描こうとする試みは、やがて「リアル」そのものへの疑念へと置き換わります。まるで現実が、無数の可能性の雲の中に霧散してしまったかのようであり、実際あらゆる「堅固なもの」が宙に溶けていくのであります。あらゆることが非現実的で、手ごたえもなく、その存在を感じられない──その一方で、現実は突然、自然災害や人災といった危機として突然、圧倒的な力を伴って姿を現します。
 だからこそ、「リアルとは?」という問いは今日にふさわしい、素朴でありながら深い問いなのです。現実感や帰属意識の喪失は世界に蔓延する現代病とも言えます。そしてそれは、国家同士の軍拡競争、最大利益を追求する企業による資源搾取、自然環境の破壊など、地球規模の危機と並行して進んでいます。
 表面的なコミュニケーションを媒介し、国家や企業による支配のツールともなっているソーシャルメディアなどの技術は「非現実」を生みだし、拡散しています。そうした非現実は個々人の中に深く内面化され、私たち一人ひとりに変化をもたらす力があるという感覚すらも奪っていくのです。
 「リアルとは?」は、過去から現代までのさまざまな作品を通してリアルの多様なかたちを探る展覧会です。
 それぞれの作品はひとつの行為であり、小さな行動喚起でもあります。写実的な作品よりも、抽象的またはコンセプチュアルな作品のなかにこそ「リアル」を深く感じることもしばしばあるでしょう。あるいは、非具象的な作品が政治的な意図を帯びていることもあります。何気ない現実の記録に見えるものが、詩的なリアリティをにじませることもあります。「いつもどおりの物事」を裏返すことが、リアルを露わにすることもあるでしょう。
 私たちは、「リアル」に対して共通認識をもてるでしょうか?この展覧会の意図は、人間の経験──破壊や悲しみ、喪失感、そして癒しや喜び、祝福まで──のすべてに対して、アーティストたちがどのように応えているかを提示することにあります。

監修
アダム・シムジック
チューリッヒ在住のキュレーター、作家、編集者。チューリッヒ美術館のDas Büro für geistige Mitarbeitキュレーター。2014年から17年まで「ドクメンタ14」のアーティスティック・ディレクターを、03年から14年までクンストハレ・バーゼルのディレクター兼チーフ・キュレーターを務める。22年にチューリッヒに現代アートと文化のための非営利団体Verein by Associationを設立。

監修者ポートレイト
アダム・シムジック

出展作家
青柳菜摘、青山悟、赤瀬川原平、赤松俊子、芥川(間所)紗織、足立智美、バス・ヤン・アデル、ネヴィン・アラダグ、飯山由貴、石内都、今井俊介、岩崎努、アピチャッポン・ウィーラセタクン、エリザベス・ヴィルト、ヤン・ヴォー、瑛九、大束元、岡上淑子、奥村雄樹、風間サチコ、桂ゆき、金川晋吾、鴨治晃次、川田喜久治、チウ・シーホァ、エドヴァルト・クラシンスキ、ヴィルヘルム・サスナル、椎原治、ジャン・ウェイ、デイヴィッド・シュッター、ヴィヴィアン・ズーター、高梨豊、鷹野隆大、高松次郎、田中秀介、ジャイスリー・チャクラヴァルティ、鶴田五郎、毒山凡太朗、中平卓馬、中村研一、名坂有子、ロザリンド・ナシャシビ、ナシャシビ/スケア、那須佐和子、ダニエル・ノール、ガネーシュ・ハロイ、平田実、ロス・ビレル、藤井光、堀川紀夫、宮本三郎、望月桂、ナイーム・ハイエメン、山口長男、山中信夫、山本篤、吉増剛造、リー・キット、ボリス・レベテス、ワン・ビン

主 催 一般社団法人コンテンポラリーアートプラットフォーム
特別協力 公益財団法人 大倉文化財団 大倉集古館

情報掲載について

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