W'UP★2月1日~2月28日 企画展「笑いを誘う根付」展 京都 清宗根付館(京都市中京区)

企画展「笑いを誘う根付」展
会 期 2026年2月1日(日)~2月28日(土)
会 場 京都 清宗根付館(京都市中京区壬生賀陽御所町46番地1)
開館時間 10:00~17:00(最終入館は16:30まで)
休館日 毎週月曜日、年末年始(月曜日が祝日の場合は、翌日火曜日を休館)
入館料 一般 1,300円(10名以上の団体 1,200円)中・高・大学生 1,100円
※割引の併用はございません
ホームページ https://www.netsukekan.jp/
京都 清宗根付館は、現代根付を中心に根付を専門に紹介する美術館として、月替わりで企画展を開催しています。2026年1月から3月にかけては、特別企画「根付の幸せ」展を開催し、新年の門出にあわせて、根付に表現されてきた「幸せ」のかたちに光を当てます。2月はその一章として、「笑いを誘う」根付を特集します。
根付には、洒落や諧謔、意表を突く構想によって、鑑賞者の感性を揺さぶる作品が数多く存在します。常識的な視点を相対化し、造形を通して新たな美意識を提示する点も、根付の大きな魅力です。「笑い」のテーマは、人の心をほどき、場に明るさと調和をもたらすものとして、古くから親しまれてきました。洒脱さや諧謔性は、根付の世界では「ひねり」とも呼ばれ、日本美術に、特有の知的な余白を備えた表現態度とし尊ばれてきました。
根付は、意匠・造形力・構成が高度に結びつくことで成立し、掌中に凝縮された独自の世界観を生み出します。また、この精神性は歴史的な生活文化に根ざしつつ、現代の根付師たちにも受け継がれています。根付師は、作品に様々な仕掛けを施すことで、鑑賞者にささやかな幸福や気づきをもたらそうとしています。本展では、根付に込められた知性と対象への深い慈しみ、そして造形に宿る表現の妙を、作品を通してご体感いただければ幸いです。
展示作品紹介

「河馬蒲焼」
作者:森 謙次(1974~)
大きさ:高5.0cm
素材:イスの木・紫檀・黄楊・鹿角
解説:ご覧の通り河馬と蒲焼という駄洒落になっていますが、天然素材のそれぞれの色合いを活かしながら素材を嵌めこむ伝統的職人芸が光ります。

「天愚」
作者:及川 空観(1968~)
大きさ:高3.5cm
素材:朝熊黄楊・鹿角・へご
解説:大天狗に憧れる烏天狗が必死に鼻を伸ばそうと引っ張っています。でも指を離すともとの烏天狗に。背伸びするよりもありのままの自分で。

「一休 虎退治」
作者:森 哲郎(1960~)
大きさ:高3.5cm
素材:象牙
解説:「屏風に描かれた虎を捕えよ」という将軍の命に「虎を追い出してください」と頓智で応えた一休さん。油断していると屏風の背後にうごめく影が!

「ひと休み」
作者:宮澤 彩(1949~)
大きさ:高3.6cm
素材:象牙
解説:「カッパノベルス」は戦後日本のミステリー・エンターテイメント小説界を牽引してきました。読書中の河童もそろそろひと休みに。

「招本」
作者:高木 喜峰(1957~)
大きさ:高2.6cm
素材:象牙
解説:良きことを招くとされる招き猫が本を作って「招き本」。本好きの作者本人の理想かもしれません。猫が6匹で「六猫(むびょう)」とも掛けています。
次月開催の展覧会
3月 「めでたい瑞獣根付」展
開催期間 2026年3月1日 (日) 〜3月31日 (火)
「めでたい瑞獣根付」鳳凰や龍、獅子など吉祥をもたらす霊験あらたかな神獣を通して、世の中の平和や安定を願います
京都 清宗根付館について
佐川印刷株式会社 取締役名誉会長 木下宗昭による「日本のよき伝統を、日本人の手によって、日本に保管したい」という発意によって、ここ文化首都・京都に設立された日本で唯一の根付を専門とする美術館です。当館では「新たな挑戦」と「絆」をむね(宗)とし、根付と根付をめぐる文化の継承・創造・発展を目指し、<魅せる><育む><繋がる>を使命に、地域と皆さまに開かれた美術館として活動しています。
同館は、京都市の有形指定文化財で、京都市内に現存する数少ない武家屋敷と京町屋の特性を併せ持つ郷士(上層農民)の邸宅「旧神先家住宅」に、現代根付400点が展示されています。
※開館時間・休館日は臨時に変更する場合もございます。
※中学生以上の入館の際、「学生証」の提示が必要となります。
※館内でのご飲食、またペットを連れての入館はご遠慮願います。
※専用駐車場はありません。ご来館は公共の交通機関をご利用ください。
※当館は旧家を利用した展示スペースですので、段差が多数ございます。



コメント