W'UP★5月30日~6月14日 ADFアートギャラリープロジェクトVol.33 澄毅 個展「concorde」 GARDE Gallery(港区南青山)

ADFアートギャラリープロジェクトVol.33 澄毅 個展「concorde」
会 場 GARDE Gallery(東京都港区南青山5-2-1 NBF ALLIANCEビル4F)
会 期 2025年5月30日(金)~6月14日(土)
開館時間 11:00~18:00
休館日 日、祝、休
入場料 無料
ホームページ https://www.art-adf.jp/
本展のタイトルである「concorde」はフランス語で「調和」を意味します。澄にとって作品制作の出発点は、人との間にある距離や分断を乗り越え、調和を見出すことにあります。本展では写真を中心に、刺繍、スリット、光など多様な手法を通じて生まれた作品群を展示いたします。澄は主に写真に繊細な手作業を施すことで、写真の中に映る被写体と撮影者自身との関係性を再構築。写真というメディアは、「撮る側」と「撮られる側」という構図において容易に非対称な関係を生み出します。
澄はその分断を乗り越えるために、写真に刺繍を加えたり、穴をあけて光を通したり、スリット(切れ込み)を入れるなどのアナログな技法を用いて、被写体との間に橋をかけています。そうした表現は「目に見えないが感じられるもの」「被写体との出会いにより自身が受けた感覚の変化」を具現化する試みでもあります。これらは時に「アウラ」とも表現されるものであり、意識と無意識の両方を作品の中に存在させることを大切にしています。今回の展示では写真作品にとどまらず、多角的な構成により、"concorde(調和)"というテーマを探究。ぜひ会場で、澄毅による作品世界を是非、体感ください。
澄毅(すみ たけし)
1981年京都生まれ。明治大学文学部卒業後、多摩美術大学情報デザイン学科を修了。「見える先の世界を見出す」ことをテーマに、主に写真を用い、身体的な感覚を重視した制作を行っている。著書に『空に泳ぐ』(2012年、リブロアルテ)、『指と星』(2019年、リブロアルテ)がある。作品はagnes b.コレクションにも収蔵されており、書籍カバーや広告ビジュアルにも作品を多数提供している。LGBTQ+のかぞくをテーマにしたアートプロジェクト「シルエットファミリー展」(2023年こどまっぷ主催)など、社会的テーマに関わる活動も行っている。
コメント