W'UP! ★7月18日~7月22日 Waku Fukui × Taito Itateyama 二人展「瞬き(MABATAKI)」 THE PLUG(渋谷区神宮前)

Waku Fukui × Taito Itateyama 二人展「瞬き(MABATAKI)」
会 期 2025年7月18日(水)~7月22日(日)
会 場 THE PLUG(東京都渋谷区神宮前6-12-9)
開館時間 13:00~19:00
オープニングレセプション
2025年7月18日(金)15:00~17:00(招待&プレス関係者向け)
18:00~21:00(一般来場者)
入場料 無料


Waku FukuiとTaito Itateyamaによる二人展「瞬き (MABATAKI)」──若手作家の表現拠点 〈後光〉による初の外部展示を、7月18日から7月22日まで、THE PLUGにて開催いたします。
2024年に設立された後光(Gokou)は、ギャラリーでありながら住所は非公開とされ、展覧会へのアクセスはInstagramのDMを通じてのみ行われてきました。情報は断片的にしか発信されず 、展示の告知も、作家のプロフィールも、整えられた言葉で語られることはほとんどない。後光は、自分達の意識の拡張のための場所として、自らの感覚や衝動のままに在ることを許容する、新しく生まれた東京のユースカルチャーの担い手の表現の実験場となっています。
本展「瞬き(MABATAKI)」は、後光を主宰するWaku Fukuiと、昨年12月に個展を開催したTaito Itateyamaによる初の外部展示となります。二人に共通するのは、現代を生きることでありながら、今を生きることが前景化したかたちとして、光を扱うという点にあります。会場では、煙で満たされた空間のなかに、Wakuによるネオンの光の作品と、Taitoが写真集をめくるという行為から着想を得たライトパネル作品。二人の共作による回転式スライド映写機で投影される光の像、Wakuによるネオンの光の彫刻が展示されます。
Wakuは「ただの光、そこに在ること」が好きだと語る。彼の作品においてネオンは、もはや都市の記号や商業的な看板としての情報伝達手段ではなく、それ自体が知覚を揺さぶる存在として、静かに空間に介在しています。
近年取り組んでいる「記号からの逸脱」や「素材としての光の解放」は、突き詰めれば、光のエフェメラル(儚さ)への実践に終始していると言えるだろう。街中のネオンは一見、連続した線のように見えるが、実際には高速で点滅する光の粒子の連なりによって構成されています。その断続的な明滅にこそ、永続しないことから生まれる美しさや、感覚の鋭さが宿っています。
この、かたちを作ると同時に消えていく光に惹かれる感性は、Waku自身の記憶とも深く結びついています。仏教寺院の家系に育ち、幼少期にロウソクの炎や本堂に射す金色の光を見つめて過ごした彼にとって、光とは視覚的な現象にとどまらず 、祈りや時間、記憶の媒介でもあった。そうした記憶に裏打ちされた彼の作品は、再現や記録では捉えきれない「今・ここ」においてのみ立ち上がる感覚を手渡そうとするように、空間のなかに浮かび上がっています。
Taito Itateyamaは、Taito Waveの名で国内外で活動し、自らの写真を「今の自分自身が人間とどう関係を持ったかのセルフポートレイト」だと語ります。その写真には、目の前で起きた出来事だけでなく、写された人物との関係性や共有された時間・感情といった、生の痕跡が宿っている。そこには、カメラを介して見つめる他者が、そのまま自己の一部として溶け込むような、ドキュメンタリーと日本独特の私写真との揺らぎを感じさせます。
Taitoにとって写真とは、ただ何かを切り取る手段ではない。作品そのものが、その人間の実人生の延長であり、日常的な交わりのなかでしか立ち上がらない生々しさの証明です。写真集という形式にこそ、そのリアリティが凝縮されており、展示空間よりもむしろページをめくる行為の中に、彼の写真の本質が宿っていると考えています。
本展では、ネオンという人工の光を用いて、現実と非現実のあわいにある空間を撮影します。かつて訪れた富士の樹海を再訪し、ネオン光だけでその空間を撮るという試みは、写真における「光の意味」の再定義でもあります。カメラは光なしには像を結ばない。ネオンという存在自体が、写真という行為を成立させる光源として働いています。
Taito Itateyamaは言う──「俺が求めているのは、ネオンの良さを非現実的なものとして扱うのではなく、現実と非現実のあいだにあるものとして感じること」。その態度は、Wakuが「ただの光、そこに在ること」に惹かれる感性とどこか通底しています。二人が扱う「光」は、どちらも今この瞬間を照らすためにあり、それは見る者自身の〈存在の輪郭〉を際立たせる。彼らの展示は、今という時間と感覚のなかでしか現れない「まばたき」のような一瞬の出現を、見る者の内側にそっと刻み込むはずだ。
Waku Fukui / 福井 和来
1996年東京生まれ。ネオンライトの探求を中心に活動する福井は素材、形、要素に対する私たちの理解に挑戦し、私たちがどのように世界を認識し、関係しているかについて問いを投げかけている。
2017年に国内有数の工場島田ネオンにて職人としての修行を開始、やがてニューヨークへ渡米、20世紀を代表する芸術家ナム・ジュン・パイクの作品も手掛けた著名なネオン職人、デイビッド・アブロンに師事。 帰国後、ネオンサインスタジオ「 後光」を設立し、2024年に若手作家のためのアーティストランスペース「後光スタジオ」を設立。
近年の主な展覧会に、CON_とDomicile Tokyoで同時開催した個展「素朴光」(2022)、Gallery Commonでの個展「在在」(2025)、「Afterimage」(2022)、「In Person」(2020)などがある。
Instagram https://www.instagram.com/waku0134/
Taito Itateyama / 猪立山 泰人
1996年生まれ。私写真を中心に、自身のドキュメンタリーを生涯を通して写真集で残す活動を行う。
2023年8月、初個展「ドラマティックトウキョウ」をsalt and pepperで開催し、同時に写真集を出版。
2024年12月には、個展「FACE TO FACE」を後光にて開催。
Instagram https://www.instagram.com/taitowave/



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