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W'UP★10月11日~11月22日 舘鼻則孝展「Obsession」KOSAKU KANECHIKA(中央区京橋)

W'UP★10月11日~11月22日 舘鼻則孝展「Obsession」KOSAKU KANECHIKA(中央区京橋)
© NORITAKA TATEHANA K.K Photo by GION

 

舘鼻則孝展「Obsession」
会 期 2025年10月11日(土)~11月22日(土)
会 場 KOSAKU KANECHIKA(東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 3F)
開館時間 11:00~19:00
休館日 日曜日、月曜日、祝日
入館料 無料
ホームページ https://kosakukanechika.com

作品画像
© NORITAKA TATEHANA K.K Photo by GION
作品画像
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 KOSAKU KANECHIKA では、10⽉4⽇から11⽉15⽇まで天王洲にて舘⿐則孝展「Sacred Reflections」を、また、10⽉11⽇から11⽉22⽇まで京橋にて舘⿐則孝展「Obsession」を開催いたします。
 今回同時に開催される⼆つの個展は、互いに対照的な性質を備えています。ひとつは、⼤学卒業以来、⽇本⽂化の再構築を主題に、⼯房制を基盤として舘⿐則孝が展開してきた NORITAKA TATEHANA STUDIOとしての活動的な創作。もうひとつは、舘⿐⾃⾝の個⼈的な記憶や関⼼に根ざした創作です。
 天王洲での「Sacred Reflections」展では、⽂化の継承を主題に、「和歌」と「鏡」をモチーフとした作品を展開します。和歌は古来より、詠まれると同時に書写されることで継承されてきました。本展では、舘⿐⾃⾝が『古今和歌集』から選んだ和歌を⾃らの筆で書写し、その⾏為を通して⽇本語の美しさや精神性を表現するとともに、「受け継ぐ」という意味を作品に反映しています。さらに、作品の⽀持体のモチーフとなった「鏡」は、⽂化の記憶を映し出すと同時に、鑑賞者⾃⾝も作品を介して継承の⼀端を担うことを⽰唆しています。
 舘⿐は「Sacred Reflections」展に際し、以下のように語っています。

 鏡は記憶の器となり、詩的な思考が時を超えて静かに刻まれていきます。書写という⾏為を通じて過去の⽂化は新たに語りはじめ、伝統は静⽌の中にあるのではなく、繰り返されることで受け継がれていくのだということが明らかになるでしょう。
 古今和歌集という⽇本の伝統⽂化の象徴は、鏡に⾒⽴てた⽀持体に写し出されることで、単なる伝承ではなく新たな視点から再考察されます。本来、鏡は「⾃⼰を映す装置」ですが、作品を通じて「⾃⼰と⽂化の対話」を促すツールに変わります。それは「⾃分⾃⾝の中にある⽂化的記憶を再考する」⾏為、すなわち「Rethink」の実践そのものです。
 ⼀⽅、京橋で開催される「Obsession」展では、スタジオでの組織的な創作活動とは対照的に、舘⿐⾃⾝が絵筆を⼿にして制作した⾁筆画のみを展⽰公開します。⼤学卒業以来の15年間にわたる作家活動を経て、最もプリミティブな美術との向き合い⽅に⽴ち返ることで、⾃⾝の歩みや表現の根源を⾒つめ直す機会となっています。
 「Sacred Reflections」展の⼯房制での創作が、⽂化や伝統の継承に焦点を当てた作品であるのに対し、「Obsession」展は舘⿐⾃⾝の内⾯や個⼈的な記憶に向き合った創作を通して、対照的な視点から作家の軌跡と精神性を伝える展覧会となっています。
舘⿐は「Obsession」展に際し、以下のように語っています。
 私の活動は、⾃分が想像した以上に⼤きな広がりを持ち、社会的な意義を帯びるようになり、個⼈の枠を超えた意味を持つようになりました。しかし同時に、個としての価値観や美意識を⾒失いそうになる瞬間も幾度となく訪れました。
そんな中で、ひとりの作家として、⾃分⾃⾝と向き合いながら⼿を動かして作品を⽣み出すことが⼼の均衡を保つ唯⼀の⽅法であると感じました。
 筆を通じて⽣まれる線や⾊彩には、思考や感情の揺らぎ、葛藤や迷い、微かな喜びまでもが表れます。描く⾏為そのものが、過去と現在、内⾯と外界との対話であり、⼼の奥にある記憶や感覚を可視化することにつながっています。
今回は、時間や空間の広がりとともに作家の内⾯を深く掘り下げ、その複数の次元にわたる探究を接続させる意欲的な試みです。天王洲のスペースでは約15点を、京橋のスペースでは約10点を展⽰します。この機会にぜひご⾼覧ください。(プレスリリースより)

展示風景
© NORITAKA TATEHANA K.K Photo by GION

プロフィール
舘鼻則孝(たてはな のりたか)
1985年東京都生まれ。歌舞伎町で銭湯「歌舞伎湯」を営む家系に生まれ鎌倉で育つ。シュタイナー教育に基づく人形作家である母の影響で、幼少期から手でものをつくることを覚える。2010年に東京藝術大学美術学部工芸科染織専攻を卒業。遊女に関する文化研究とともに、友禅染を用いた着物や下駄の制作。
主な展覧会に「Future Beauty」(東京都現代美術館など国際巡回、2012)、「イメージメーカー展」(21_21 DESIGN SIGHT、東京、2014)、個展「呪力の美学」(岡本太郎記念館、東京、2016)、個展「Itʼs always the others who die」(POLA Museum Annex、東京、2019)、個展「NORITAKA TATEHANA: Refashioning Beauty」(ポートランド日本庭園、2019)、「和巧絶佳」(パナソニック汐留美術館など4会場を巡回、2020-22)、個展「Distance」(山口県立萩美術館・浦上記念館、2023)等。ニューヨーク、パリ、ベルギーなど世界各地で作品を発表。2016年3月にパリのカルティエ現代美術財団で文楽公演を開催など、幅広い活動を展開。作品はメトロポリタン美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館などに収蔵。
また昨年に続き、富山県富山市、石川県金沢市にて開催されている「GO FOR KOGEI 2025 工芸的なるもの」(10月19日まで)にも参加。

同時開催
会期 2025年10月4日(土)~11月15日(土)
展覧会名 舘鼻則孝展「Sacred Reflections」
会場 KOSAKU KANECHIKA 天王洲(東京都品川区東品川2-2-43)

W'UP★10月4日~11月15日 舘鼻則孝展「Sacred Reflections」 KOSAKU KANECHIKA(品川区東品川)

W'UP! ★ 11月2日~2026年3月 APK PUBLIC Vol.1 TODA BUILDING 広場、1-2Fエントランスロビー(中央区京橋)

 

W'UP★ 10月18日~11月18日 仲衿香「鈍化と回復」/11月22日~12月23日 島田萌 個展「Ghost Note +」 Gallery & Bakery Tokyo 8分(中央区京橋)

W'UP★10月15日~11月15日 伊藤慶二展「土の人」 小山登美夫ギャラリー京橋(中央区京橋)

W'UP★9月13日~11月30日 HOKUSAI―ぜんぶ、北斎のしわざでした。展 CREATIVE MUSEUM TOKYO(中央区京橋)

 

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