W'UP★7月25日~8月23日 豊福亮個展「黄金の境界」 アートフロントギャラリー(渋谷区猿楽町)

豊福亮個展「黄金の境界」
会 期 2025年7月25日(金)~8月23日(土)
会 場 アートフロントギャラリー(東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスA、1F)
開館時間 11:00~17:00
休館日 日曜、月曜、祝日、およびお盆休暇期間(8月12日~8月15日)
入場料 無料
ホームページ https://www.arffrontgallery.com


見どころ
豊福亮の個展「黄金の境界」では、土地に根差した記憶や儀式、伝承といった文化的要素を「日常品と混ぜ合わせ金色に染め上げる」ことで可視化した作品群を展示します。特に注目すべきは、幅約3メートルを超える大型作品《天女像》です。このシリーズでは、「語られることのなくなった儀式の残響」や「解体され再構築された伝承の断片」を探りながら、過去と現在、日常と虚構の境界に立ち上がる「微かな揺らぎ」を形にしています。本展は、瀬戸内国際芸術祭2025夏会期のプロジェクトとも響き合う内容です。
展覧会によせて 北川フラム(アートフロントギャラリー代表)
ユーラシア大陸のはるか西南の地に如来がおられる光り輝く巨大な塔があり、そこには瓔珞のように無数の糸が張られ垂れ、その結び目には周りのすべてを映し込み、反射する金剛石がちりばめられているという。それは宇宙のようでありながら、その全体がまた私という心そのものだという。
全体は無数のエーテルのように埋まっていて、しかし何もないように見える。それを仏教では〈空〉という。
豊福亮の作品は、それが越後妻有の〈黄金の遊戯場〉でも松代城二階の〈樂聚第〉にあっても、さらに今年始まった瀬戸内国際芸術祭 2025 は小豆島の〈黄金の海に消えた船〉においても、空間に使われるお面、掛け軸、道具、ゲーム機、造花、茶器、石膏像、看板、操り人形、ベーゴマ、煙草の自販機、雀卓、あるいは、四季の花々、動物、魚彩図、昆虫図鑑、さらに跳んで、モネやマネ、ドラクロワからダヴィンチ、ラファエロ等の泰西名画にいたるまで、言ってみれば人類史の美術、発明品、日常の生活用品から最新のゲーム機までのモノ尽くしをおさらいし、或はそれらを金泥や金箔で塗りこめる作法は一貫している。それはモノと情報で溢れている現代の空間に、さらにこれでもか、これでもかと充填することによって〈空〉にしているように思えるものだ。〈情報〉という実体のないものによって世界中が埋められていることを〈空〉といってすましてしまう大乗仏教のような達観。あらゆるものの萌芽がである〈空〉のさきに作家が何を生みだすか? それを見てみたい。
豊福 亮
1976年東京都生まれ。千葉を拠点に活動。自らが見て、聴いて、経験した外的世界を、視覚的・体験的・相互作用的な仕掛けによってプロジェクトとして表現し、人々が集う空間を生み出している。歴史や風土など、その土地に特有の要素を参照しながら、サイトスペシフィックな作品を継続的に制作。制作の過程や完成した作品を舞台にワークショップを行うことも多く、作品を通じた他者との関わりをテーマとしている。
2000年に株式会社 OfficeToyofuku と千葉美術予備校を設立し、学校長として美術に関わる人材育成にも力を注いでいる。これまで「大地の芸術祭」や「瀬戸内国際芸術祭」などに参加し、土地の歴史や風土を取り入れた作品を発表。「いちはらアート×ミックス 2020+」(2021)や「百年後芸術祭」(2024)ではアートディレクターを務め、活動の幅を広げている。
関連イベント
豊福亮×北川フラム クロストーク
日 時 2025年7月28日(月)19:30~
会 場 アートフロントギャラリー(東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスA、1F)
参加費 無料
予約フォーム https://forms.gle/gbdtSZYZzTRjgKXQ6
※レセプションを同日18:30から行います。



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