W'UP★2月28日~3月29日 藤瀬朱里個展「Giving Time」 parcel(中央区日本橋馬喰町)

藤瀬 朱里個展「Giving Time」
会 期 2026年2月28日(土)~3月29日(日)
会 場 parcel(東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 まるかビル2F)
開館時間 14:00〜19:00
休館日 月曜、火曜、祝日
入館料 無料
ホームページ https://www.parceltokyo.jp


parcelでは、藤瀬 朱里による個展「時を与える」を開催いたします。藤瀬は、人間、都市、宇宙に至るまで、様々なスケールで存在する世界を認識するために引かれる「線」に関心を持ち、コンテンポラリードローイングを出発点とした制作を行っています。彼女が探求しているのは、既存の線を一度解体し、再構築する、その絶え間ないプロセスのなかに宿る創造性です。
本展において藤瀬は、私たちが過去から未来へと一方向に流れる不可逆的な線として捉えがちな「時間」を、小さな瞬間が繫がって生まれる「動詞的な世界」における非線的な現象と捉え直します。
和紙の繊維を使ったドローイングシリーズ《where the kiss will be tomorrow? 》では、紙と糸を等しく「線の集合体」として扱います。和紙制作における紙漉きの手法を独自に応用し、溶かして解いた繊維(線)を自らの手で絡め直すことで、支持体としての「表面」と描画としての「線」を同時に立ち上げます。解体から再構築に至る時間の層を複合的に重ね合わせたその画面は、大気の中で呼吸するようなひとつの膜として揺れ動きます。
それは、物理学が示す「絶えず変化する動詞的な世界」と、人間が記憶や感情を通じて捉える「名詞的な認識」の間で揺れ動く膜のような存在として、この世界のあり方を記述する試みでもあります。
本展の表題作となる糸を生成するインスタレーション作品「時を与える」(2025)では、水に溶け繊維のほどけた和紙(楮)が流動的な状態から、動的な力を通じて名詞的な一本の糸として生成されるプロセスを通して、私たちが「時間」を線として知覚する条件そのものが、物理的かつ身体的な現象として可視化されます。絶えず流れる世界の中で、いかにして私たちは形あるものや時間という感覚を受け取っているのか、という問いを、水と繊維と機械の運動によって儀式的に再現しています。
このほかに時間を捉える唯一の手掛かりとして痕跡を閉じ込めた写真作品「日が満ちて」、本展に合わせて制作する新たな新作シリーズを併せて展示いたします。
藤瀬 朱里 プロフィール
1992年、東京生まれ。
線の解体と構築を主題にドローイングの拡張を探求。ドローイングを、織ることであると同時に、書くことでもあると捉える。生成と解体を繰り返す言語の状態を捉えて終わりのないテキストを織り上げようとする所作は彼女の制作全体を貫く。
個展
2025年 ARTIST STUDIO EXHIBITION 02 Giving Time, The University of Tokyo, Tokyo, Japan
2023年 Where the kiss will be tomorrow, BLOCK HOUSE, Tokyo, Japan
2022年 Songs to Make the Dust Dance on the Beams, ONA Project room, Tokyo, Japan
2021年 I heard the quiet dismantling sound, Gallery33, Tokyo, Japan
主なグループ展
2025年 Torporl, Kyoto City KYOCERA Museum of Art, Kyoto, Japan
2024年 Start Box Exhibition, YAU Center, Tokyo, Japan
2023年 Ugokashitemiru - ラベルてみる! BUG gallery, Tokyo, Japan
2022年 “Signals” Drawing Tube - Book Launch Exhibition, NADiff a/p/a/r/t, Tokyo, Japan
2020年 Lunar New Year, Camberwell Student Gallery, London, UK
同時開催
W’UP★2月28日~4月12日 西野壮平個展「Behind the clouds」 PARCEL(中央区日本橋馬喰町)



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