W'UP ★11月24日~12月21日 甦るポストモダン——倉俣史朗、小松誠、高崎正治、デザインの人間主義(ヒューマニズム)/武蔵野美術大学 助教・助手展2025 武蔵野美術大学 美術館(東京都小平市)

甦るポストモダン——倉俣史朗、小松誠、高崎正治、デザインの人間主義(ヒューマニズム)
会 期 2025年11月24日(月・振休)~12月21日(日)
会 場 武蔵野美術大学美術館 展示室3(東京都小平市小川町1-736)
開館時間 11:00~19:00(土・日曜日、11月24日は10:00~17:00)
休館日 水曜日
入館料 無料
ホームページ https://mauml.musabi.ac.jp/
お問合せ 042-342-6003
本展覧会では、アメリカの建築史家チャールズ・ジェンクスの名著『ポスト・モダニズムの建築言語』(1977)によって、1970年代後半以降、建築やデザインの分野に広まった潮流「ポストモダン」を、歴史的様式の引用や折衷、過度な装飾といった特徴で語るだけでなく、「人間主義」=新しい社会と人間の生き方を求めるものづくりとして大きな文化史的見方で捉え、半世紀後の今こそ、その本質を見つめ直します。
- 小松誠《クリンクルシリーズ スーパーバック K1》1975年、磁器、35.0×23.0×11.4cm
- シェーカー教徒《ストレートチェア》1700年代後半[再制作1998年]ハードメープル・キャンバステープ、109.0×47.0×43.0cm
- エットレ・ソットサス《シックスティーン》、《フォーティーン》、《サーティーン》、《フィフティーン》1986年、木・ガラス、219.5×50.0×50.0cm、206.0×50.0×50.0cm、201.0×50.0×50.0cm、193.0×50.0×50.0cm
- 高崎正治《天地のいえ ドローイング》2009年、59.5×42.0cm、鉛筆・紙、作家蔵
見どころ
ポストモダンのルーツを見出すものとして、18世紀アメリカのシェーカー教徒による信仰生活のデザインと、19世紀イギリスのウィリアム・モリス(1834-1896)によるアーツ・アンド・クラフツ運動という二つの運動に着目します。これらの運動には、都市を中心とした機械による大量生産と経済効率に傾く大衆社会に対して労働=美=共同体を求めた姿勢が表れており、そこにポストモダンのルーツを見いだすことができます。
1968年のパリ五月革命をはじめ、ベトナム反戦運動とヒッピー文化、全共闘運動など、世界各地で若者と労働者たちがそれまでの権威や秩序に「異議申し立て」を行った時代に、後のポストモダン・デザインにつながるラディカルな表現が現れました。合理的・機能的なものを信じたモダニズムの楽観的な進歩主義への反省から、建築家やデザイナーたちは、個人の物語の広がり、歴史や社会への批評を備えた新たな造形を模索したのでした。
本展覧会の中心を成す倉俣史朗(1934-1991)、小松誠(1943-)、高崎正治(1953-)の三名の主要作品を一堂に会します。三名の造形的な表立った共通項はありませんが、それぞれがそれぞれの先見性と思想をもとに造形を通して自らが身を置く社会を鋭く批評しました。彼らの作品に強度を与えるものはなんなのか究明しようとするとき、そこにもやはり「異議申し立て」の精神が滲み出ていることに気がつくことでしょう。
主な出品予定作家(順不同)
倉俣史朗、小松誠、高崎正治、シェーカー教徒、ウィリアム・モリス、フィリップ・ウェッブ、ギー・ドゥボール、能勢伊勢雄、アーキグラム、アルド・ロッシ、スタジオ・アルキミア、エットレ・ソットサス、マイケル・グレイヴス、ロバート・ヴェンチューリ、内田繁、他
※所蔵の記載がない作品はすべて武蔵野美術大学 美術館・図書館 所蔵。
関連イベント
オープニングシンポジウム
日時 11月29日(土)13:00~16:30(12:30開場)
会場 美術館ホール
内容
「倉俣史朗と内田繁」
出演 長谷部匡(内田デザイン研究所 代表)、五十嵐久枝(武蔵野美術大学 造形学部空間演出デザイン学科教授/IGARASHI DESIGN STUDIO)、新見隆
「建築に精神が宿るまで」
出演 高崎正治(高崎正治建築都市設計事務所)、新見隆
企画者によるギャラリートーク
日時 12月4日(木)16:40~17:30
会場 美術館展示室3
出演 新見隆
ドキュメンタリー『共同性の地平を求めて』(1975年)トーク付き上映会
日時 12月13日(土)16:30~18:45(16:00開場)
会場 美術館ホール
出演 能勢伊勢雄(映像作家/美術展企画/Live House PEPPERLAND主宰)
※入場無料/先着順(予約不要)/直接会場へお越しください。
※当館webサイトで最新情報をご確認ください。
武蔵野美術大学 助教・助手展2025
会 期 2025年11月24日(月・振休)~12月21日(日)
会 場 武蔵野美術大学美術館 展示室2・4・5・6、アトリウム1・2ほか(東京都小平市小川町1-736)
開館時間 11:00~19:00(土・日曜日、11月24日は10:00~17:00)
休館日 水曜日
入館料 無料
ホームページ https://mauml.musabi.ac.jp/museum/

武蔵野美術大学の助教・助手は、研究室運営に携わり本学における教育の現場を支える一方で、自身も一人の作家、デザイナーあるいは研究者として、幅広い領域で活動を展開しています。彼らの多彩な表現が一堂に会する本展は、企画運営をはじめとして展示レイアウト、デザイン活動までも助教・助手自身の手で行われており、彼らの専門性が活かされて構築された展覧会です。本学に関わる若き俊英たち、助教・助手83名による新たな試みをぜひご観覧ください。
見どころ
助教・助手として本学の造形教育の最前線に身を置きながら、地道に制作に取り組み続けている彼らの成果が、当館の6つの会場をはじめとした各空間に散りばめられます。彼らは、学生や教員から常に刺激を受ける立場にあり、日々の問いや回答を、無意識下で制作物の一隅に反映させていることもあるでしょう。そうした彼らの「作品」は、美術やデザインという既存の枠だけでは捉えられず、独創的で自由で多岐にわたります。
広報物やイベント、さらには展示空間そのものといった本展を構成する要素の全てが、彼らの表現の一環となっていることも特色の一つです。
参加作家(予定)
合原史子、秋葉麻由子、浅井芽衣、浅野日向子、アルトクサカベ、魏洋昊(イヨウコウ WeiYanghao)、いいじまれいか、飯塚祐介、池田萌々恵、石川夏帆、伊藤大悟、伊藤水月、伊藤安鐘、井上ひかり、上野聖人、うめざわまあや、大関龍一、大野陽生、岡村あい子、小野田藍、加藤まみ、加藤万結、上久保徳子、河城ふみ、神田梓、岸紗英子、北島未来、木村幸伸、古西穂波、小林彩香、小松未季、小見拓、古山由樹、齋藤将太、齊藤まつり、坂本恭隆、迫竜樹、塩川恵、柴田光、下川晴葵、白井伶奈、新城由史、鈴木小麦、竹下早紀、田中千里、田中雄己、田村啓悟、多持大輔、ツバキハラタカマサ、寺内大登、中野陽菜、中山佳保子、夏目菜々子、難波梨乃、二文字りの、ねこむらさやか、蜂須瑚々、蜂谷円悠、林弓、半田奈々子、平川いつか、平川凌成、平沼みなみ、不安太、深田桃子、藤巻佳穂、前野東子、松井友里恵、マツモトマチ、見谷凌、峰尾穂乃香、宮入惇、宮城島万莉子、宮寺彩美、武藤結実、安田玲奈、山本麻璃絵、山本珠聡、亞種、若狭風花、渡辺ひかり、王細雨
※運営協力:菅原旭、和久智穂、野田大地(デザイン)
参加作家略歴(抜粋)
秋葉麻由子
1995年栃木県生まれ。
2019年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻日本画コース修了。
現在、本学日本画学科研究室助教。
主な活動歴:2018年一般財団法人守谷育英会 修学奨励賞受賞、2019年「第46回創画展」東京都美術館(東京)[以後毎年入選]、2020年「第46回東京都春季創画展」(東京)[以後毎年入選]、2021年第28回飛騨高山臥龍桜日本画大賞展奨励賞受賞(飛騨高山まちの博物館:岐阜)、2023年「第57回L’ESPOIR2023 秋葉麻由子 個展 -ハッピーエンド-」銀座スルガ台画廊(東京)、ART FAIR TOKYO 2023(東京)、2024年絵画の筑波賞優秀賞、個展「たんたんと」阪急うめだ本店(大阪)、2025年「阪神阪急百貨店美術特招会 第4回私たちが選んだカレンダー原画展」神戸阪急(兵庫)、個展『散歩スル熱帯魚』art gallery closet(東京)など。

みやでらあやみ
1993年東京都生まれ。
2019年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コース修了。
現在、本学油絵学科グラフィックアーツ研究室助手。
主な活動歴:2022年「The Adventure of Fine Art Prints」たましん美術館(東京)、2023年「版画五美大展 スタッフ展」武蔵野美術大学gFAL(東京)、2024年「版表現新進作家展 2024」サントミューゼ 上田市立美術館(長野)など。

山本麻璃絵
1988年生まれ。
2012年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了。
2014年から2018年に本学彫刻学科研究室助手。
現在、本学クリエイティブイノベーション学科研究室助教。
主な活動歴:個展として2015年「ものごころ展」ふなばしアンデルセン公園子ども美術館(千葉)、2016年「彫刻と家と外」gallery blanka(愛知)、2018年「wood shot」キヤノンデジタルハウス銀座(東京)など。
2011年「第14回岡本太郎現代芸術賞」特別賞、2020年「清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE 2020」大賞受賞。

難波梨乃
1998年神奈川県生まれ。
2020年武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科ファッション専攻卒業。
現在、本学空間演出デザイン学科研究室助手、ヘア&メイクアップアーティスト兼スタイリストとして活動。
主な活動歴:2018年「六本木アートナイト2018」六本木(東京)、2021年「ジュニア・アース・ジャパン」(神奈川)、2022年ヘア&メイクアップアーティストユニット「pom pom mum」として活動開始、「PARALYM ART 9BOX COLLECTION new balance × YUSUKE WASHIMI」、2024年AHRES 広告・キービジュアル/ヘアメイク「Have a Cool Day Mist」、ヘアメイク・スタイリング「Keep Fine Face Mist」、「Don't Move Color Shampoo」、「Sound Skin Perfume 74922392##」、2025年AHRES 広告/ヘアメイク・スタイリング「Sound Skin Perfume Tokyo Sakigake 」、「THE LIP Neo Anima」、「AHRES makes its debut in Hong Kong 」(香港)、「PAWN」など。

宮城島万莉子
1992年千葉県生まれ。
2019年東京藝術大学大学院修士課程美術研究科彫刻専攻修了。
現在、本学共通彫塑研究室助教。
主な活動歴:2023年「Path-軌跡- 2023」GALLERY ART POINT(東京)、2023年個展「ある日のこと」ART TRACE GALLRY(東京)、「Epilogue|2023」GALLERY ART POINT(東京)、2024年「壁11m2の彫刻展#8」いりや画廊(東京)、2024年個展「あなたに触れるには」ART TRACE GALLERY(東京)、2025年個展「Produce」GALLERY ART POINT(東京)など。

展覧会関連イベント
会期中、アーティスト・トークなどのイベントを開催する予定です。
日時は決まり次第、当館ウェブサイトでお知らせいたします。
主 催 武蔵野美術大学 美術館・図書館
企 画 助教・助手展2025運営委員会


![シェーカー教徒《ストレートチェア》1700年代後半[再制作1998年]ハードメープル・キャンバステープ](https://tokyo-live-exhibits.com/wp-content/uploads/2025/09/musabi-museum_251124Postmodern03.jpeg)





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