W'UP★9月21日~10月19日 KAAT EXHIBITION 2025 大小島真木展|あなたの胞衣はどこに埋まっていますか? KAAT神奈川芸術劇場(横浜市中区)

KAAT EXHIBITION 2025
大小島真木展|あなたの胞衣はどこに埋まっていますか?
会 期 2025年9月21日(日)~10月19日(日)
会 場 KAAT神奈川芸術劇場(神奈川県横浜市中区山下町281)
開館時間 11:00~18:00(入場は閉場の30分前まで)
休館日 火曜(9月30日、10月7日、10月14日)※9月23日(祝)は開場
入場料 一般 1000円、学生・65歳以上 500円、高校生以下・障がい者手帳をお持ちの方とその付き添いの方1名 無料
ホームページ https://www.kaat.jp/d/ena
https://kaat-seasons.com/exhibition2025
喰らい喰らわれ、与え与えられ、愛し愛され、殺め殺められる。生まれ、育ち、老い、死に、そして再生する――、胞衣は命のすべての時間を包みこみます。終わりはやがて訪れます。その彼方への予感を抱きながら、それでもなお繋がってゆく命へと捧げる、“祈り”の空間です。
KAAT神奈川芸術劇場の劇場空間と現代美術の融合による新しい表現を展開するKAAT独自の企画シリーズ「KAAT EXHIBITION」。10回目は、“いびつに絡まりあう生命”をテーマに作品を制作している大小島真木による劇場初の個展です。
母体の胎児を包んでいる羊膜と胎盤は、日本語の古語において「胞衣(えな)」と呼ばれていました。胞衣はまた、再生のシンボルとして、そして生死を超えて私たちを包みこむこの世界そのもののメタファーとして、世界各地で信仰されてきました。本展のタイトルである「あなたの胞衣はどこに埋まっていますか?」は、メキシコの先住民セリ族が出身地を尋ねるときに用いる慣用句です。胞衣とは、私たちがかつていた場所、そしてまた、やがて還りゆく場所でもあります。
本展では会場全体を巨大な胞衣に見立て、その内奥に「祈り」の場を立ち上げています。「祈り」――それは、“私たちの死”をあらかじめ荘厳すること、そこに小さな明かりをいっせいに灯すこと―― 大小島はそう考えています。
【作家】大小島真木
【音楽】カーティス・タム
プロフィール
東京を拠点に活動する大小島真木、辻陽介からなるアートユニットです。「絡まり、もつれ、ほころびながら、いびつに循環していく生命」をテーマに制作活動を行っています。インド、ポーランド、中国、メキシコ、フランスなどで滞在制作。2017年にはTara Ocean 財団が率いる科学探査船タラ号太平洋プロジェクトに参加しました。近年は美術館、ギャラリーなどにおける展示の他、舞台美術なども手掛けています。2021年KAATキッズ・プログラム『ククノチ テクテク マナツノ ボウケン』(2021・2022年KAAT神奈川芸術劇場)などで舞台美術を手がけました。主な参加展覧会に、「千鹿頭 A thousand Dear Head」、(2023年、調布市文化会館 たづくり 、東京)「コレスポンダンス」(2022年、千葉市美術館 | つくりかけラボ09 )、「地つづきの輪郭」(2022年、セゾン現代美術館)、「世界の終わりと環境世界」(2022年、GYRE)、「コロナ禍とアマビエ 」(2022年、角川武蔵野ミュージアム)、「Re construction 再構築」(2020年、練馬区立美術館)、「いのち耕す場所」(2019年、青森県立美術館)、「瀬戸内国際芸術祭-粟島」(2019年)、個展「L’oeil de la Baleine/ 鯨の目」(2019年、フランス・パリ水族館)、個展「鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして」(2015年、第一生命ギャラリー)。主な出版物として「鯨の目(museum shop T)」などがあります。2023年より、かねてより制作に関わっていた編集者・辻陽介との本格的な協働制作体制に入り、以降、名称をそのままに、アートユニットとして活動しています。
ホームページ https://ohkojima.com
作家コメント
今回の展示で私たちが大きくテーマとしているのは「祈り」です。私たちにとって「祈り」とは、ある一つの世界との関わり方です。生きていくなかで人はさまざま不条理や矛盾に見舞われますが、「祈り」とはそうしたなかで感じる痛みに対し、単にその解決や克服を目指していくのではなく、そうした「痛み」を所与のものとして、その痛みと共に生きていこうとする、一つの姿勢です。特に本展では私たちはそうした「祈り」を「出産」という営みに関係づけています。現在、私たちの社会には戦争、差別、あるいは環境問題など、さまざまな問題がなおも存在し、そうした数多くの悲劇を前に人類史そのものが大きな自省を求められています。決して正当化することができない歴史の先端において、しかし、それでもなお私たちは命を縦に、そして横に、繋いでいく。私たちが今回試みたいことは、いかなる状況においても命が生成していくというプロセスそのものを、その先に種の絶滅さえも見据えながら肯定すること、そして、そこへと捧ぐ祈りを表現することです。
STAFF
宣伝美術 北原和規(UMMM)
編集 住麻紀(HAHIRE)



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