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W'UP★3月12日~5月17日 磯谷博史 個展「回復」 カスヤの森現代美術館(神奈川県横須賀市)

W'UP★3月12日~5月17日 磯谷博史 個展「回復」 カスヤの森現代美術館(神奈川県横須賀市)
展示風景:「回復」カスヤの森現代美術館 2026年
 

磯谷博史「回復」
会 期 2026年3月12日(木)~5月17日(日)
会 場 カスヤの森現代美術館(神奈川県横須賀市平作7-12-13)
開館時間 10:00~17:30(入館は17:00まで)
休館日 月曜日、火曜日、水曜日(※4月29日、5月4日、5日、6日は開館)
入館料 一般 800円、学生 600円、小学生 400円
ホームページ https://www.museum-haus-kasuya.com/

 戦禍で破壊された陶磁器片や、原始の土器片を用いた作品を通じ、失われたものを精神的に「回復」させ、過去の創造性を現在へと置き直します。
 磯谷博史は、東京藝術大学で建築を学んだのち、同大学大学院およびロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで美術を学びました。磯谷が用いる写真や彫刻、そしてドローイングは、静止した過去の記録ではなく、観賞者と共有する現在の出来事として振り付けられ、空間に据えられます。
 本展覧会では、破壊を沈黙のままにせず、断片に潜む記憶や創造性を現在のうちに呼び起こし、新たな思考へと接続していく姿勢を示す二つの作品を展示いたします。「なおすこと」が「つくること」へと連なりうるという回路を、作品と鑑賞者の関係のなかに提示します。
 本展「回復」では、対照的なアプローチで過去の記憶と向き合う、磯谷博史の二つの主要な作品シリーズをご覧いただけます。

写真作品《パンゲアの破片》
 第二次世界大戦末期に破壊されたオーストリア・ロースドルフ城の陶磁器片を、ミルクに浮かべて撮影した作品です。ミルクは再生を象徴する小さな儀式の場として機能し、破壊の鋭い輪郭を柔らかく包み込み、かつて器であった姿を私たちの想像のうちに呼び戻します。ここで試みられているのは、失われた形を物理的に復元する「修復」ではなく、分かたれたもののあいだに新たな関係を見いだすことによる、精神的な側面からの「回復」です。

《パンゲアの破片 02》2025年 ピグメントプリント
《パンゲアの破片 02》2025年 ピグメントプリント
《パンゲアの破片 06》2025年 ピグメントプリント
《パンゲアの破片 06》2025年 ピグメントプリント

陶芸作品《活性》
 釉薬を纏わない素焼きで焼き締められた本シリーズは、磯谷自身が収集した約5000年前の土器片を素材として用いています。原始の人々が野焼きで焼成し、生活の中で使用し、壊れていった断片。それを現代においていったん泥へと戻し、新たな粘土と混ぜ合わせ、二度目の焼成を施しています。過去を単に引用・再利用するにとどまらず、時間を跨いだ共作として過去の創造性を現在へ置き直すことで、静止していた知をいま再び作動させる態度を示しています。

展示風景:「回復」カスヤの森現代美術館 2026年
展示風景:「回復」カスヤの森現代美術館 2026年

関連イベント
イベント1. オープニング・パーティー、ギャラリー・トーク
日時 2026年3月14日(土)14:00より
内容 オープニングに合わせて、磯谷博史によるギャラリー・トークを行います。
イベント2. ミュージアム・トーク(磯谷博史 × 中尾拓哉)
日時 2026年4月11日(土)14:00より ※要予約
内容 ゲストに美術評論家の中尾拓哉氏をお迎えし、磯谷博史との対談を開催いたします。対談を通し磯谷の表現が言語化されることによって、その視点や思考に対する深い理解に繋がる機会となります。

ポートレイト

磯谷博史(いそや ひろふみ)
1978年 東京都生まれ
東京藝術大学建築科を卒業後、同大学大学院先端芸術表現科およびロンドン大学ゴールドスミスカレッジで美術を学ぶ。
写真や彫刻の制作を通して、現実の認識や、物質と時間の関係性を探求している。空間、作品、観者の関係を振付と捉え、認識を揺さぶり、想像力に現実の思索を委ねる展示体験を編む
近年の主な展覧会に『PRADA Mode Tokyo』(東京都庭園美術館、東京/2023)、『動詞を見つける』(小海町高原美術館、長野/2022)、『Constellations: Photographs in Dialogue』(サンフランシスコ近代美術館、サンフランシスコ/2021)、『L’ image et son double』(ポンピドゥー・センター、パリ/2021)、『「さあ、もう行きなさい」鳥は言う「真実も度を越すと人間には耐えられないから」』(SCAI PIRAMIDE、東京/2021)、『シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート』(ポーラ美術館、神奈川/2019)、『六本木クロッシング2019 : つないでみる』(森美術館、東京/2019)、『アルル国際写真フェスティバル -Le spectre du surrealisme』(Les Forges、アルル/2017)など。主な作品の収蔵先に、ポンピドゥー・センター(パリ)、サンフランシスコ近代美術館(サンフランシスコ)などがある。

アクセス
電車:JR横須賀線衣笠駅より徒歩15分/京浜急行汐入駅下車、京急バス衣笠駅行きにて約15分、金谷バス停下車徒歩7分
自動車:横浜横須賀道路で横須賀ICから約5分、阿部倉トンネルを通り平作4丁目交差点の次の信号を左折、福泉寺の先を左折

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