泉屋博古館東京(港区六本木)

 当館の名称となっている「泉屋(せんおく)」は、銅の製錬業を営んでいた住友家が江戸時代に用いた屋号「泉屋(いずみや)」にちなむもので、「泉」は住友を象徴する語とされてきました。「泉」という文字の歴史をひもとくと、当館コレクションを代表する中国古代青銅器に記された文字=金文にたどりつきます。その形はまさに岩穴から水が湧き、広く流れでる様子をかたどっています。 泉屋博古館東京(旧・泉屋博古館分館、以下「当館」)は、泉屋博古館(京都・鹿ケ谷)の分館として、東京・六本木一丁目の住友家麻布別邸跡地に2002年10月開館しました。以降18年間にわたり、館蔵の近代絵画や工芸品、茶道具などをご紹介する展覧会や、京都本館所蔵の住友コレクションの名品を…