【The Evangelist of Contemporary Art】東京ビエンナーレは、果たして東京ビエンナーレだったのか?(2)からの続きです。 今東京ビエンナーレの目玉のひとつにAR作品がある。ARとは、「Augmented Reality」の略で、それを訳せば「拡張現実」であり、文字通り現実が拡張されるデジタ...Read More
【The Evangelist of Contemporary Art】東京ビエンナーレは、果たして東京ビエンナーレだったのか?(1)からの続きです。 さて、これからエリアごとに、具体的に展示作品の幾つかを取り上げ、コメントを加えていきたい。 東京ビエンナーレ巡りは、まずビエンナーレの本拠地からということで、3331ア...Read More
新型コロナウィルス感染爆発は勿論のこと、今夏は酷暑や大雨の気象異変で、開催期間中、野外鑑賞に適した日は少なかった。また、新型コロナ禍が長期に渡り、ビエンナーレ自体も延期されたり、来日できなかったり作品を出展できなかった海外の参加アーティストが多かった。したがって今ビエンナーレは、目指された本来の姿から遠くかけ離れたも...Read More
なぜ、残像か? 儚く消え去る幻影ではない。脳裏に記憶の痕跡が刻まれるほど、逸楽の強烈なイメージ。それは連鎖する。強烈な残像は別のそれと共鳴し響きあい、人間の活動は、この残像の連鎖が織りなす環境の影響を蒙る。 その意味で世界の土台となるこの残像が、本文で取り上げるアーティストの作品からどのように練り上げられるのか。そし...Read More
東京都庭園美術館 本館 正面外観 東京都庭園美術館は、1933(昭和8)年に朝香宮邸として建てられました。アール・デコ様式の本館自体が美術品といえ、その空間を活かした展覧会、そして緑豊かな庭園が調和したユニークな美術館として、1983(昭和58)年に開館しました。2014年に新館の改築を終え、その後庭園の整備を行ったの...Read More
※ブログ前編はこちら 展覧会から最近・最新の作品も観ておこう。大震災後の復旧と復興は、町や田舎の風景を一変させた。その変貌の様を、前述の小森+瀬尾は「二重のまち」と冠した。 加茂昂は、絵画(49~55)の厚塗りの絵の具の窪みにぽっかり開いた穴のような立看板(56)で、それを見事にネガティヴに浮かび上がらせた。佐竹真紀子...Read More
久しぶりに水戸芸術館(1~3)を訪れた。 久しぶりというのは、ここ2、3年当館で行われる企画展に魅力的なタイトルやテーマ、そして興味深い作品がないと思われたからである。東京から2時間の近さとはいえ、それなりの交通費を払って観たいと欲する展覧会でないと、なかなか触手は動かない。実際に鑑賞していないのでそう断言する資格は...Read More
では、現代の若い画家は、日本に特有の文化的環境に対してどのように振舞っているのだろうか? 本文で取り上げる二つの展覧会のうちのもう一方は、やはり近頃、上野の森美術館で開催されたVOCA展(14)という若手画家(および平面的な作品を制作するアーティスト)の登竜門の展覧会である。そこに出展していた絵画(や平面作品)に注目...Read More
千葉市美術館は、1995年11月3日に千葉市中心市街地の一角に中央区役所との複合施設として開館しました。 美術館の建物は、市内に残る数少ない戦前の建物(旧川崎銀行千葉支店)を新しい建物で包み込むように設計されており、歴史・文化を保存し、次世代へ繋げる美術館のあり方にも共鳴しています。 美術館の骨格を形成するコレクショ...Read More
エントランスホールは大正時代の建築 佐倉市立美術館は、江戸時代、文武芸術を奨励した堀田藩11万石の城下町として栄えた佐倉の中心部に位置し、周辺には武家屋敷・旧佐倉順天堂を始め数多くの史跡が点在しています。大正時代に建てられた旧川崎銀行佐倉支店(千葉県指定有形文化財)の保存と活用を考慮して建設され、芸術文化に対する理解と...Read More
富士山や江の島を望み、伊豆半島から三浦半島までを一望する海岸。温暖な気候に恵まれた茅ヶ崎には、明治以降結核療養所・南湖院が開設され、別荘も多く建てられて、多くの芸術家や文化人がこの地を訪れました。彼らは、この環境の中で精力的に活動し、優れた作品を多く残しています。 茅ヶ崎市美術館は、郷土ゆかりの美術家の作品を収集・展...Read More
撮影:松本和幸 緑豊かな北浦和公園に1982年に開館した埼玉県立近代美術館(MOMAS)。モネ、シャガール、ピカソなどの海外の巨匠から日本の現代作家まで、優れた美術作品をコレクションして展示しています。また、ユニークなテーマを設けた企画展を随時開催するほか、自由に座れるグッド・デザインの椅子もたくさん紹介し...Read More
2010年春、東京・丸の内に開館。19世紀後半から20世紀前半の近代美術を主題とする企画展を年3回開催。赤煉瓦の建物は、三菱が1894年に建設した「三菱一号館」(ジョサイア・コンドル設計)を復元したものです。美術館のコレクションは、建物と同時代の19世紀末の西洋美術を中心に、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、オ...Read More
2020年9月、企画編集した本の出版記念トークが、コロナのため、それまでの紀伊国屋などではできないために、神保町の画廊を皮切りに新橋、日本橋、横浜まで続けてきて、1月に銀座の画廊でやると決まった。そのときに「銀座と画廊」というテーマを考えた。倉庫街や各地域で活躍する画廊も多く、「銀座の画廊は終わっている」という声もあ...Read More
2020年1月に名前を新たに開館しました。前身はブリヂストン美術館。 「ARTIZON」(アーティゾン)は、「ART」(アート)と「HORIZON」(ホライゾン:地平)を組み合わせた造語で、時代を切り拓くアートの地平を多くの方に感じ取っていただきたい、という意志が込められています。新しい美術館のコンセプトは「創造の体...Read More
当館は、日本三名園の一つである偕楽園から続く水戸市千波湖のほとりに芸術・文化に親しむよりどころとして昭和63年10月に開館しました。建築家は愛知県立芸術大学など多数の建築物を設計したことで知られる吉村順三氏です。緑青色の銅板葺きの屋根と茶色系の自然石からなる外壁により、周囲の景観に調和したスケールの大きな建物となって...Read More
東京藝術大学のキャンパス内にある大学美術館。東京藝術大学の前身、東京美術学校が1887年に設置される以前から、教育、研究のための「参考品」として収集された作品や、歴代の教員や卒業生が残した作品など、コレクション数は国宝・重要文化財23件を含む約30000件にのぼる。代表的な収蔵品として、高橋由一の《鮭》や狩野芳崖の《...Read More
絵本作家・葉祥明の世界は、広々とした緑の草原と透明感あふれる青空、そしてぽつんと描かれた家や木、動物たち…。やなせたかし氏に「空気を描く」と言われたその画風は多くの人の支持を集め、今尚、見る人の心に風を届け、優しい気持ちにしてくれます。 当館では葉祥明の水彩画、油彩画、デッサン、直筆言葉、そして様々なテーマを扱った絵...Read More
皇居近くにある日本初の国立美術館。明治から現代まで、急速な近代化を成し遂げた激動の時代に生まれた日本美術の名作を中心に、国内外の美術作品13,000点超を収蔵しています。展示替え期間を除き、常時3つの展覧会を開催。 年に数回大きく作品を入れ替え、選りすぐった約200点を展示する所蔵作品展「MOMATコレクション」では...Read More
湯河原は古くは万葉集にも詠まれた温泉保養地として知られ、明治から昭和にかけて多くの文化人が静養に訪れています。町立湯河原美術館は近代日本画の巨匠・竹内栖鳳や洋画家・安井曾太郎、三宅克己など湯河原にゆかりのある作品を集める美術館です。 美術館は、夏目漱石や竹内栖鳳が逗留した老舗旅館を改装して平成10年に「湯河原ゆかりの...Read More
当館は山崎種二が個人で集めたコレクションをもとに、1966(昭和41)年、東京・日本橋兜町に日本初の日本画専門美術館として開館しました。約1800余点の所蔵品には、120点の速水御舟コレクションや135点の奥村土牛コレクションをはじめ、横山大観や川合玉堂、竹内栖鳳、上村松園、東山魁夷など、近代日本画を語る上で重要な画...Read More
黒田清輝は、大正13(1924)年に没する際、遺産の一部を美術の奨励事業に役立てるよう遺言しました。これをうけて昭和3(1928)年に竣工したのが黒田記念館です。のちに国の登録有形文化財である元東京文化財研究所庁舎に2001年、移転オープンしました。黒田記念館では黒田清輝の代表作である「読書」(1891年)、「舞妓」...Read More
坂東郷土館ミューズは、資料館・図書館の複合施設として平成9年にオープンしました。天体観測ドーム、視聴覚ホールも設置されており、情報収集や学習、交流の場として幅広くご利用いただけます。資料館常設展示では、原始古代から現代に至る坂東市の歴史と文化、特産さしま茶等を紹介しています。日本近代洋画の先駆・二世 五姓田芳柳をはじ...Read More
鎌倉別館外観 撮影:木奥惠三 1984年開館。日本近代絵画・彫刻を中心に収蔵。現代との関わりに重点をおいて、国内外の近代美術、現代美術を独自の視点でとらえた展覧会を開催。大髙正人による設計で、鎌倉の深い緑や歴史ある土地柄と美しい対照をみせている。2019年10月にリニューアルオープンした。 (さらに&hellip...Read More
日本初の高層階美術館として、1976年、損保ジャパン本社ビル42階に「東郷青児美術館」として開館した美術館が2020年、敷地内に新たに建てた美術館棟に移転し、「SOMPO美術館」として開館しました。アジアで唯一ゴッホの《ひまわり》を展示しているほか、年5回ほど企画展を開催しています。https://tokyo-liv...Read More