2024年3月26日(火)~5月19日(日)大吉原展 約10万平方メートルもの広大な敷地に約250年もの長きに渡り続いた幕府公認の遊廓・江戸の吉原は、他の遊廓とは一線を画す、公界としての格式と伝統を備えた場所でした。武士であっても刀を預けるしきたりを持ち、洗練された教養や鍛え抜かれた芸事で客をもてなし、夜桜や俄など季節...Read More
2024年4月6日(土)~6月9日(日)平野杏子展 - 生きるために描きつづけて 平塚市在住の洋画家、平野杏子(ひらのきょうこ、1930年-)の本格的回顧展を開催します。平野杏子は伊勢原生まれ。神さびた大山信仰の地であり、古代から、南関東でも多くの古墳で知られる風土は幼少期から大久保作次郎、長屋勇、三岸節子に師事し、1...Read More
2024年3月12日(火)~5月12日(日)【企画展】ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?──国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ 中世から20世紀にかけての西洋美術作品を収蔵・展示してきた国立西洋美術館。企画展「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?──国立西...Read More
2024年3月15日(金)~4月7日(日)「美術館の春まつり」 皇居や千鳥ヶ淵、北の丸公園など桜の名所エリアに立地している東京国立近代美術館。散策で巡るのに絶好のロケーションであることから、桜の開花に合わせて春にちなんだ催しを開催します。題して「美術館の春まつり」。当館の代表作の一つである重要文化財・川合玉堂《行く春》...Read More
2024年3月14日(木)~3月30日(土)VOCA展2024現代美術の展望-新しい平面の作家たち 『VOCA展2024』に出品するのは、これからを期待される新進気鋭の作家31人です。この中から、グランプリとなるVOCA賞には秋田県秋田市在住(愛知県出身)の大東 忍さん《風景の拍子》が決定した他、VOCA奨励賞には上原...Read More
カール・アンドレ展ポスター2024年3月9日(土)~6月30日(日)カール・アンドレ 彫刻と詩、その間CARL ANDRE: Between Sculpture and Poetry カール・アンドレ(1935–2024)は1960年代後半のアメリカを中心に興隆したミニマル・アートを代表する彫刻家です。日本の美術館にお...Read More
2024年2月23日(金・祝)~4月14日(日)英国キュー王立植物園おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり 花や薬草など植物を緻密に描いて記録する植物画、ボタニカル・アート。18世紀来のイギリス王室ゆかりの庭園で、世界有数の植物や菌類の研究機関でもある英国キュー王立植物園は、数世紀にわたって世界中で植物を...Read More
小金沢健人《ドローイング/シネマ(佐野繁次郎の素描に基づく変奏)》2023年 作家蔵2024年2月23日(金・祝)〜5月6日(月)小金沢健人×佐野繁次郎 ドローイング/シネマ 現代美術作家と当館の所蔵作家をとりあげ、一つの視点でそれぞれの作品に新たな側面を読む展覧会。絵画・映像・立体で国際的に活動する小金沢健人(こがね...Read More
2024年1月23日(火)~2月22日(木)『ふしみ殿御あつらへ』小袖裂と復元小袖 -墨書と裂から分かる桃山時代の小袖制作- 本展では、丸紅コレクションとして所蔵する希少な桃山時代の辻が花の小袖裂(着物の断片)と、それをもとに復元した小袖を展示します。この小袖は、1996年7月から1999年12月まで3年余りの歳月をか...Read More
美術館外観 「宇都宮美術館」及びその周辺の公園施設「うつのみや文化の森」は、宇都宮市制100周年を記念して平成9年3月にオープンしました。この施設は、宇都宮市中心部より北に約5㎞に位置し、里山の姿を残す緑豊かな自然環境の中で、皆様の憩いの場、芸術文化活動の拠点施設として活用していただくことを目的としています。 宇都宮...Read More
2023年2月25日(土)〜5月14日(日)戸谷成雄 彫刻 日本の現代美術を代表する彫刻家・戸谷成雄は愛知県立芸術大学で彫刻を専攻したのち、1970年代より本格的な活動を開始しました。彫刻というジャンルが批判や解体にさらされていく同時代の美術潮流のなかで、戸谷は彫刻の起源や古今東西の彫刻表現を探究し、彫刻と...Read More
撮影:渡邉修 DIC川村記念美術館は、DIC株式会社が関連企業とともに収集してきた美術品を公開する施設です。 20世紀美術に主眼を置いた多彩なコレクション、作品にふさわしい空間づくりを目指した建築、四季折々の変化が楽しめる豊かな自然環境。これら「作品」「建築」「自然」の三要素が調和した美術館として、1990年5月、千...Read More
キリスト教布教と建築 京都には、寺社仏閣のみならず、教会も数多い。それは、1549(天文18)年、フランチェスコ・ザビエル(1506~52年)が鹿児島に上陸し、翌年京都を訪れて天皇に布教の許可をもらったからだ。キリスト教は織田信長の保護を受けて浸透・発展する。 だが1587(天正15)年、豊臣秀吉のバテレン追放令が出さ...Read More
逓信建築~郵便局の意匠 銀行は、西洋の意匠を取り入れた歴史的建造物として多く残っていることは知られているだろう。また日本各地の郵便局、電話局も歴史的西洋建築が多い。というのは、どちらも逓信省に所属する逓信局などであり、逓信省には専門の建築技師が勤務していたからだ。そのため、これらは「逓信建築」とも称される。 初期、特に...Read More
Day 4(11/28)のつづき すでにDay 3のアルバース夫妻の展覧会で立ち入った話をしているけれど、現代から歴史を遡ってモダンアートのエピソードに着目することにしよう。場所は、パリの中心にあるオランジュリー美術館。言わずと知れたモネの晩年の名作『睡蓮』で世界的に知られる美術館である。 オランジュリー美術館のオーバ...Read More
Day 3(11/27) パリ滞在3日目は、パリ市立近代美術館(1、2 ※写真番号、以下同)へ。 ポンピドゥーセンターが1970年代に開館してからその影に隠れてしまったが、ポンピドゥーより古くからある美術館(パリで近代といえば、ここだけだった)で、若かりし頃近くの狭い屋根裏部屋に住んでいた私は、やはりすぐそばのシネマテ...Read More
Day 1(11/25) パリ到着初日は、午後から前回(ほぼ1か月前の10月後半、パリにやはり1週間ほど滞在した)見落としたアートセンターとギャラリーへ。 パリ大学ディドロ校のなかにあるbetonsalonで(1)行われていたグループ展(2~20)は、なんとも奇妙な光景だった。作品と作品の釣り合いが取れていない。テーマ...Read More
楽座マーケットプレイスは、日本のアニメ業界の技術的な変遷により、新たに作られることのなくなった「セル画」の所有権NFTに特化した日本産のマーケットプレイスです。 この度グランドオープンする「楽座マーケットプレイスギャラリー」では、アニメのセル画や原画などの現物を常設展示し、「リアルでNFTアイテムを確認し、デジタル上...Read More
リボーンの中心会場である石巻市は、二つの宣言を行っている。それは、私が初めて降り立ったJR石巻駅前の小さな広場にひっそりと佇む記念碑や塔によって知られる。 それらに刻まれた文章の一つは、非核平和都市宣言(1)、もう一つは、萬画宣言(2、3)である。その漫画文化を伝承する施設が、旧北上川の中州の中瀬公園に建つ石ノ森萬画...Read More
日和山から見下ろす景色に、3.11の残酷な出来事がオーバーラップして、今日の穏やかな日が信じられない気がした。しかし、あの日の痕跡は残っている(残されている)。そのとき当事者(大惨事を経験した者)と非当事者(経験していない者)の絶対的な差違は埋められないと実感した。加害者と被害者の溝が埋まらないのとまったく同じように...Read More
2017年、2019年と開催されたアートと音楽と食の祭典、ビエンナーレ形式のリボーンアート・フェスティバル(1、以下リボーンと略記)は、3回目の今年、新型コロナウィルスのパンデミックの影響で、2021年と2022年の二回に分けて行われることになった。以下の文章は、その2021年夏期のレビューである。 本展のキュレータ...Read More