W'UP★パフォーマンス・プログラム 2023年3-4月 「中村恩恵カナリアプロジェクト 沈黙のまなざし Silent Eyes」 「蛙犬プロジェクト Frog Dog Project」 世田谷美術館

パフォーマンス・プログラム 2023年3-4月
「中村恩恵カナリアプロジェクト 沈黙のまなざし Silent Eyes」
「蛙犬プロジェクト Frog Dog Project」
世田谷美術館では2023年3-4月、「中村恩恵カナリアプロジェクト 沈黙のまなざし Silent Eyes」「蛙犬プロジェクト Frog Dog Project」のふたつのユニークなパフォーマンス・プログラムを開催します。
「中村恩恵カナリアプロジェクト 沈黙のまなざし Silent Eyes」
冬至から春分までの散策と、夜の美術館で踊る身体が、映像インスタレーションに
国内外で長く活躍してきた振付家・ダンサー中村恩恵のコンセプトによる、2022年の冬至から2023年の春分の日までのプロジェクト。アーティストが社会のカナリア――危機が訪れるとその声が聞こえなくなる存在――になっていないかと自問し、この社会を生きぬく葛藤について考えたかったという中村は、世田谷美術館を見守るクヌギの木に思いを託します。泉イネ、トヨダヒトシなど他ジャンルのアーティストも交えて、それぞれに踊り、描き、撮り、語りあい、ときに沈黙しながら、思索を深めることになりました。

月に2回、夕暮れどきに集まってクヌギの姿を見つめ、砧公園を散策後、夜の美術館で中村が踊る…答えにたどりつくために何度も問いを闇に投じる、その繰り返しの軌跡を、写真家・今井智己の記録写真による映像インスタレーションとしてお見せします。
会場は、世田谷美術館1階の、レストランに向かう廊下。日中でもほの暗く、物思いにふけるのにふさわしいこの空間は、中村が踊った現場でもあります。映像に導かれるように歩みを進めると、その先では春の光にたたずむ大クヌギが、静かに待っています。ぜひお運びください。

3か月にわたるプロジェクトの進行は、世田谷美術館パフォーマンスInstagramにて連載しているほか、美術館公式サイトのブログで数回ずつまとめてご紹介しています。こちらもぜひご覧ください。
映像インスタレーション会期 2023年3月14日(火)~3月21日(火・祝)
時間 10:00~18:00
※3月20日(月)は休館
会場 世田谷美術館1階廊下 観覧無料
参加アーティスト 中村恩恵、泉イネ、トヨダヒトシ
記録写真 今井智己
主催 世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)
中村恩恵によるトーク 2023年3月18日(土)13:00~14:00
トーク中村恩恵が、今回のプロジェクトについて語ります。
日時 2023年3月18日(土)13:00〜14:00
会場 世田谷美術館2階講義室
定員 20名
参加費 500円 ※当日現金にて精算
申込 事前予約制・先着順。定員に達し次第しめきり。3月11日(土)12:00より当館ウェブサイトにて予約受付開始。
活動報告世田谷美術館パフォーマンス Instagram
https://www.instagram.com/setabi.performance/
世田谷美術館イベントページ
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/event/detail.php?id=ev01011

中村恩恵 Megumi NAKAMURA
ローザンヌ国際バレエコンクールにて受賞後渡欧。モンテカルロ・バレエ団を経て、キリアン率いるネザーランド・ダンス・シアターに所属し、世界を牽引する振付作家たちの作品に参加する。退団後は、キリアン作品のコーチも務め、パリ・オぺラ座はじめ世界各地のバレエ団や学校の指導にあたる。また振付家としてNoism、Kバレエカンパニー、新国立劇場バレエ団等にて作品を発表。芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章等多数の受賞歴を持つ。
「蛙犬プロジェクト Frog Dog Project」
作家の幼少期の記憶・体験から生まれた空想の動物〈蛙犬〉が、動きだす
蛙犬 in セタビの森:企画展の会期中、ひっそり館内外をうろつく〈蛙犬〉との遭遇
(1)日時:3月30日(木)11:00〜11:30/15:30〜16:00(予定)
(2)日時:4月1日(土)、2日(日) さくら祭(10:00〜15:00)の開催時間中
ワークショップ
4月9日(日)、4月12日(水)、4月13日(木)3日間全て13:30〜16:00
お披露目パフォーマンス
4月14日(金)11:00〜16:00 ※リハーサルから本番までを含む
1階で開催中の企画展「わたしたちは生きている! セタビの森の動物たち」の関連企画。〈蛙犬〉とは、イタリアを拠点に活動するアーティスト・吉田萠が生み出した空想の動物です。

吉田が幼少の際に恐怖の対象であった動物が「蛙」と「犬」でした。このふたつの動物に関わる個人的な体験などをもとに、「人間社会と動物の関係」というテーマから見えてくる様々なイメージが、作品のモチーフとなっています。彫刻作品である〈蛙犬〉は棒づかい人形でもあり、複数人で操作することで一定の距離を歩くパフォーマンスが可能です。吉田は、それらから派生したドローイング作品も制作しています。

企画展の会期中、〈蛙犬〉はひっそり館内外をうろつきます。またワークショップや、その成果のお披露目としてのパフォーマンスおよびトークも行います。ワークショップ講師とパフォーマンス演出は、吉田とともに、当館の過去のパフォーマンス・プログラムでも招聘した演出家・振付家ルカ・ヴェジェッティが務めます。なお、パフォーマンスのお披露目会場は、展覧会が終わって空っぽになった展示室。さまざまな動物の作品の気配が残るなかでのパフォーマンスになるでしょう。
蛙犬 in セタビの森蛙犬がセタビの森にやってくる!? 美術館へ遊びにきた蛙犬との遭遇をお楽しみに。
(1)日時 3月30日(木)11:00〜11:30/15:30〜16:00(予定)
会場 世田谷美術館館内(1階展⽰室を含む ※1階展⽰室は有料)
(2)日時 4月1日(土)、2日(日) さくら祭(10:00〜15:00)の開催時間中
※詳細は当館ウェブサイトにてお知らせします。
会場 さくら祭会場(当館エントランス広場ほか ※入場無料)
ワークショップ〈蛙犬〉と一緒に、パフォーマンスをつくってみませんか?
パフォーマンスは「わたしたちは生きている! セタビの森の動物たち」展の会期終了後である4月14日に、動物たちが去り、静まり返った1階展示室にて披露します。講師には〈蛙犬〉の原案者である吉田萠と、演出家・振付家のルカ・ヴェジェッティを迎え、“セタビの森”を想起させる今回限りのパフォーマンスをつくります。
講師 吉田萠(美術家)、ルカ・ヴェジェッティ(演出家・振付家)
日時 〈ワークショップ〉4月9日(日)、4月12日(水)、4月13日(木)3日間全て13:30〜16:00
〈お披露目パフォーマンス〉4月14日(金)11:00-16:00 ※リハーサルから本番までを含む
会場 世田谷美術館地下創作室、1階展示室ほか
対象 13才以上、上記4日間すべて参加可能な方
定員 15名
参加費 3,000円 ※初日に現金にて精算
申込 事前予約制・先着順。定員に達し次第しめきり。3月10日(金)10:00より、当館ウェブサイトにて予約受付開始。
お披露目パフォーマンス+トークワークショップで創作したパフォーマンスを展示室にてお披露目します。終演後には今回のプロジェクトに振り返るトークもたっぷりお送りします。
出演 ワークショップに参加されたみなさん
演出 吉田萠(美術家)、ルカ・ヴェジェッティ(演出家・振付家)
トーク登壇者:吉⽥萠、ルカ・ヴェジェッティ、吉⽥絵美(当館学芸員)
日時 4月14日(金)14:00〜16:00(終了予定)
※上演時間45分程度。終了予定時刻はトークを含む。
会場 世田谷美術館1階展示室
定員 40名
参加費 500円 ※当日現金にて精算
申込 事前予約制・先着順。定員に達し次第しめきり。3月10日(金)10:00より、当館ウェブサイトにて予約受付開始。
企画原案 吉田萠
ゲストディレクター/コレオグラファー:ルカ・ヴェジェッティ
主催 世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)
世田谷美術館イベントページ
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/event/detail.php?id=ev01019

吉田萠 Moe YOSHIDA (美術家)
1998年渡伊、2004年ボローニャ美術学院絵画科卒業。現代美術と劇空間を表現活動の場として制作を行っている。最近の主な仕事に、個展「蛙犬」(GALLERY TAGA2、東京、2021年)、グループ展「イタリア俗語」(イタリア文化会館、東京、2021年)、「SENZA SAPERE DOVE – PRATICA DEL FUORI(どことも知れず―外部への詩情)」(Villa Davia、サッソ・マルコーニ、イタリア、2023年)など。ヴェジェッティ作品への参加として、人形劇「ペレアスとメリザンド」(Swedish Cottage Marionette Theater、ニューヨーク、2017年)、パフォーマンス「風が吹く限りずっと――ブルーノ・ムナーリのために」(世田谷美術館、2018年)、細川俊夫作曲オペラ「班女」(サントリーホール、2009年/カタパルトオペラ、ニューヨーク、2022年)、コラボ作品として「視線の地獄 モーリス・メーテルリンクの人間と動物の世界より」(MAMboボローニャ近代美術館、2019年)などがある。

ルカ・ヴェジェッティ Luca VEGGETTI (演出家・振付家)
1990年より振付家、演出家として活動。作品はWorks & Processグッゲンハイム、マーサ・グラハムダンスカンパニー、シテ・ドゥ・ラ・ミュジック等で制作、上演され高い評価を得てきた。近年の仕事に原案・演出・振付を手がけた「左右左」(横浜能楽堂とジャパン・ソサエティー〈ニューヨーク〉の共同制作、2017年)、ジェローム・ロビンス作品を再読・新演出した「Watermill」(ブルックリン音楽アカデミー、2018年)、サルバトーレ・シャッリーノ作曲オペラ「Infinito Nero」(ボローニャ、2021年)など。美術館のための作品に、パフォーマンス/ビデオインスタレーション「Scenario」(MART、ロヴェレート、2016年)、「風が吹く限りずっと――ブルーノ・ムナーリのために」(世田谷美術館、2018年)、演能を世田谷美術館の空間のために再考した「夢の解剖――猩々乱」(世田谷美術館、2021年)、2009年に日本初演を手懸けた細川俊夫作曲オペラ「班女」の新演出(カタパルトオペラ、ニューヨーク、2022年)などがある。
W’UP! ★2月18日~4月9日 世田谷美術館コレクション選 わたしたちは生きている!セタビの森の動物たち 世田谷美術館 1階展示室
■美術館一般情報
住所 | 東京都世田谷区砧公園1-2 |
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
WEB | https://www.setagayaartmuseum.or.jp |
開館時間 | 10:00 ~ 18:00(入場は17:30まで) |
休み*1 | 月(但し、祝日の場合は翌平日)、年末年始 |
ジャンル*2 | 展覧会によって異なります。 |
入場料*3 | コレクション展(企画展は上記参照):一般200円、65歳以上100円、大・高校生150円 中・小学生100円 |
アクセス*4 | 田園都市線 用賀駅北口より徒歩17分 |
収蔵品 | https://www.setagayaartmuseum.or.jp/about/collection/ |
*1 このほかに臨時休業あり *2 空欄はオールジャンル *3 企画展は内容により異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認 *4 表示時間はあくまでも目安です |
世田谷美術館
世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館
世田谷美術館分館 向井潤吉アトリエ館
■コロナ感染拡大防止のための注意事項
当館HP新着情報のご来館の際のお願いをご覧ください。→https://www.setagayaartmuseum.or.jp/news/entry.php?id=nw00603
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