コロナ対策のため休館、営業時間の変更、または事前予約が必要な場合があります。ご来場の際は必ずご確認ください。

W'UP! ★8月24日~10月31日 リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真 東京都写真美術館 3階展示室

W'UP! ★8月24日~10月31日 リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真 東京都写真美術館 3階展示室

ポリクセニ・パパペトロウ《来訪者》〈世界のはざまで〉 より 2012年 
©Polixeni Papapetrou, courtesy of Michael Reid Gallery, Jarvis Dooney Galerie

2021年8月24日(火)~10月31日(水)
リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真


 このたび東京都写真美術館では、メルボルン大学の協力を得て、同大学教授ナタリー・キング氏との共同企画により「リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真」展を開催いたします。
 当館では、「世界は歪んでいる。─Supernatural Artificial」展(2004年)や「オーストラリア現代作家 デスティニー・ディーコン」展(2006年)を開催し、オーストラリアの現代写真表現を日本で先がけて紹介してまいりました。こうしたオーストラリアとの継続的な文化交流の一環として、本展では両国を代表する現代写真を紹介します。
 日本とオーストラリアという二つの国にはそれぞれの歴史的背景があり、そこに住む人々は独自の精神文化を培っています。しかしながら、グローバル化が急速に進むなか、想像をはるかに超える出来事が日々当たり前のように起こる現代では、私たちが国という枠を越えて共有できるものはますます多くなっています。このような現代の社会において、写真表現はどのような意味をもっているでしょうか。
写真は、過去や社会と密接に絡み合い、私たちの時間の概念をゆるがし、個人の経験と社会構造をつなぐ力をもっています。本展の出品作品は、過去と未来、経験と未知、記憶と忘却、生と死など対立するものの間を行き来し、その循環から、新たな視座、可逆的な思考へと導いてくれます。作家たちの写真・映 像表現をご高覧いただくとともに、本展が、私たちの未来を考察する一助となれば幸いです。
なお、本展は、オリンピック・パラリンピックの開催都市東京が展開する文化の祭典「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の1つとして実施するものです。

出品作家
マレイ・クラーク、ローズマリー・ラング、ヴァル・ウェンズ、ポリクセニ・パパペトロウ、石内 都、片山真理、畠山直哉、横溝 静(計8名)

マレイ・クラーク Maree Clarke

マレイ・クラーク《ロング・ジャーニー・ホーム 2》2018年
©Maree Clarke, courtesy of Vivien Anderson Gallery

 1961年ヴィクトリア州スワン・ヒル生まれ。2009年ロイヤル・メルボルン工科大学大学院で文学修士号取得。ヨルタヨルタ、マディマディ、ブンウルン、ウェンバウェンバという4つの部族の血を引く先住民 の女性として、ヴィクトリア州北西部で育つ。彼女は30年間にわたり、ヴィクトリア州の州都メルボルンを拠点に、文化的実践、知識の再生に焦点をあてた芸術活動を行ってきた。自身の文化的遺産を肯定し、再びつながりをもつことへの彼女の思いは、写真、ニュー・メディア・アート、インスタレーション、デザイン、ジュエリーなど、彼女の多岐にわたる活動全般に反映されている。近年の個展には「Ancestral Memory」(メルボルン大学、メルボルン、2019 年)などがある。またメトロ・トンネル・ラインワイド・コミッションなど、メルボルンにおける滞在制作の機会やコミッションワーク、賞、助成などを国内外で多数受賞している。

ローズマリー・ラング Rosemary Laing

ローズマリー・ラング《effort and rush #1》2015 年
©Rosemary Laing, courtesy of Tolarno Galleries

 1959年クイーンズランド州ブリスベン生まれ。1996年ニューサウスウェールズ大学カレッジ・オブ・ファインアーツ修士課程修了。ラングの制作活動は、コンセプトに基づき、文化的意識に影響を与えた時代 や出来事をたどりながら、進行形の物語を形成するプロジェクトである。主要な回顧展に「The Unquiet Landscapes of Rosemary Laing」(シドニー現代美術館、シドニー、2005年;クンストハーレン・ブランツ・クレーデファブリック、デンマーク、2006 年)がある。第16回シドニー・ビエンナーレ(2008年)、第 52 回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2007年)、釜山ビエンナーレ(2004年)など、国際美術展にも参加。2019年、第35回東川町国際写真フェスティバルにて〈weather〉(2006年)、〈leak〉(2010年)、〈Buddens〉(2017年)の各シリーズほか一連の作品で海外作家賞を受賞。

ヴァル・ウェンズ Val Wens

ヴァル・ウェンズ 《カワァ・イジェン 1(イジェン火山の噴 火口、インドネシア)》
〈バニュワンギ〉より2018年
©Val Wens,courtesy of KRONENBERG MAIS WRIGHT

 1974年インドネシア・ジャカルタ生まれ。2013年ニューサウスウェールズ大学カレッジ・オブ・ファインアーツのフォトメディア専攻で学士号取得。ウェンズの作品は主にセルフポートレイトであり、写真、ヴィデオ、パフォーマンスの分野にまたがって制作される。近年の個展に「Banyuwangi」(パラッツォ・モラ、ヴェネツィア;クローネンバーグ・メイス・ライト、シドニー、2019年)などがある。2018年にはフルールー・アート・プライズ、ナショナル・フォトグラフィー・プライズ、2015 年にはジョセフィン・ウルリック&ウィン・シューベルト・フォトグラフィー・アワードの受賞候補に選出。

ポリクセニ・パパペトロウ Polixeni Papapetrou

 1960年ヴィクトリア州メルボルン生まれ。1997年ロイヤル・メルボルン工科大学大学院でメディア・アートを学び修士号取得。2007年モナッシュ大学で博士課程修了。パパペトロウは、パフォーマンス的要素を取り入れた写真表現を通して、歴史、現代文化、アイデンティティ、自己の存在の関係性を探求する。パパペトロウの作品は、回顧展「Olympia: Photographs by Polixeni Papapetrou」(ヴィクトリア国立美術館、メルボルン、2019-2020年)や世界各地のグループ展で広く紹介されている。また、Mediterraneo: Photolux Festival of Photography(ルッカ、2017年)、ヨーロッパ写真月間(ベルリン、2016 年)、大邱写真ビエンナーレ(大邱、2016 年)など、主要な国際写真フェスティバルにも参加。主な受賞歴に、ボウネス写真賞(2017年)、ジョゼフィン・アルリック&ウィン・シューバート・フォトグラフィー・アワード(2009 年)などがある。(作品はページトップ)

石内 都 Ishiuchi Miyako

石内都《ひろしま #88 donor: Okimoto, S.》2010年
©Ishiuchi Miyako, courtesy of The Third Gallery Aya

 1947年群馬県桐生市生まれ。神奈川県横須賀市で育つ。多摩美術大学で染織を学んだのち、1975年から写真を始める。「母」をひとりの「女」としてとらえ、身につけていた衣類や遺品を撮影した〈Mother’s〉で2005年、第51回ヴェネツィア・ビエンナーレの日本館代表作家に選出される。広島平和記念資料館に寄贈された被爆者の遺品を撮影した〈ひろしま〉は、2007年より制作され、その後も石内は毎年広島に訪れ、本作を制作し続けている。近年では「石内都展 見える見えない、写真のゆくえ」(西宮市大谷記念美術館、兵庫、2021年)、「SpiritsRising:ひろしま/hiroshima」(ポートランド日本庭園ギャラリー、ポートランド、2020 年)、「肌理と写真」(横浜美術館、神奈川、2017年)など国内外の多数の美術館等で個展が開催されている。2014 年にハッセルブラッド国際写真賞を受賞。

片山真理 Katayama Mari

片山真理《in the water #008》2020年
©Katayama Mari,courtesy of Akio Nagasawa Gallery

 1987年埼玉県生まれ。群馬県太田市で育つ。2012年東京藝術大学大学院にて修士号(美術)を取得。片山の作家活動は、先天性脛骨欠損症のため9歳の時に両足を切断したことで制限のある体となった自らの体験に基づいている。手縫いのオブジェと自分の義足に囲まれた彼女自身を写真に撮ることで、美しさや儚さ、官能性、女性性、脆さ、そして制限のある体となった者として自らの身体的特徴をどう描写するかといった問題を考察している。第58回ヴェネツィア・ビエンナーレ(セントラル・パヴィリオン、アルセナーレ、2019年)、「Mari Katayama」(ミシガン大学美術館、アナーバー、2019年)「Broken Heart」(ホワイト・レインボー、ロンドン、2019 年)、「無垢と経験の写真 日本の新進作家 vol.14」(東京都写真美術館、東京、2016年)など、作品は国内外の主要な展覧会で多数紹 介されている。初の写真集『GIFT』で2020年に第45回木村伊兵衛写真賞を受賞。


畠山直哉 Hatakeyama Naoya

畠山直哉《2016年6月25日 高田町長砂》〈陸前高田〉より2016年
©Hatakeyama Naoya, courtesy of Taka Ishii Gallery

 1958年岩手県陸前高田市生まれ。1981年筑波大学芸術専門学群卒業、1984年同大学大学院芸術研究科修了。畠山の写真作品は、人工的な環境の中で起こる建造、災害、そして破壊をモチーフとして、「変化」と「再生」という概念を探求している。近年の個展には「Excavating the Future City:畠山直哉の写真」(ミネアポリス美術館、ミネアポリス、2018 年)、「陸前高田」(ル・リウ・ユニーク、ナント、2018 年)などがある。2020年には「DOMANI・明日 2020 傷ついた風景の向こうに」(国立新美術館、東京)、「Thank You Memory – 醸造から創造へ –」(弘前れんが倉庫美術館、青森)などのグループ展に参加。2012年に第13回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展日本館に参加し、金獅子賞を受賞。

横溝 静 Yokomizo Shizuka

横溝静《That Day / あの日》2020 年
©Yokomizo Shizuka, courtesy of Wako Works of Art

 1966年東京生まれ、ロンドン在住。1989年中央大学文学部哲学科卒業、同年ロンドンに渡る。チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン芸術学科に学び、ロンドン大学ゴールドスミス校にて修士課程美術専攻を修了。写真家と被写体の間で交わされるやり取りの瞬間に焦点をあわせることを通して、写真的表象が持つドキュメンタリー的側面とフィクション的側面との間の緊張関係を探求している。「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」(東京国立近代美術館、東京、2019 年)、「Japanese Photography from Postwar to Now」(サンフランシスコ近代美術館、サンフランシスコ、2016 年)など、国内外のグループ展に多数出品。また、近年の個展に「あの日」(ワコウ・ワークス・オブ・アート、東京、2020 年)、 「Shizuka Yokomizo」(大和日英基金、ロンドン、2014年)などがある。

共同企画者 ナタリー・キング Natalie King

 メルボルン大学ヴィクトリアン・カレッジ・オブ・ザ・アーツ教授。オーストラリアを代表するキュレーター、ライター、シニア・リサーチャーとして、アジア太平洋地域を中心に、シンガポール美術館、国立 国際美術館、インドネシア国立美術館、シドニー現代美術館、高雄市美術館などで展覧会のキュレーショ ンを行い、国際的な現代アートプロジェクトに携わる。第 57 回ヴェネツィア・ビエンナーレの「Tracey Moffatt: My Horizon」展(オーストラリア館、ヴェネツィア、2017 年)のキュレーターを務め、現在2022年の第59回ヴェネツィア・ビエンナーレでのニュージーランド館のキュレーターとして「Yuki Kihara」展を企画。Thames & Hudson の Mini Monographsシリーズの編集者も務める。また、パリの国際美術評論家協会会長、CIMAMやメトロ・トンネル・アートの諮問委員。現代美術への貢献により、 2020 年にオーストラリア勲章(OAM)受章。出品作品数76作品
公式図録
「リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真」定価未定 本展出品作品図版を収録。作家アーティストステートメントのほか、柴崎友香によるエッセイ、トニー・バーチによるエッセイ、ナタリー・キング(共同企画者、メルボルン大学教授)、山田裕理(東京都写真美術館学芸員)による共同論考などを所収。東京都写真美術館発行。B5変型/カラー図版所収/和英バイリンガル/144頁


リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真
Reversible Destiny Australian and Japanese contemporary photography
会 期 2021年8月24日(火)~10月31日(日)
会 場 東京都写真美術館 3階展示室
開館時間 10:00〜18:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 毎週月曜日(ただし8/30,9/20は開館)、9/21
観覧料 一般 700円、学生 560円、中高生・65歳以上 350円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生、障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2 名まで)は無料。 ※オンラインによる事前予約を推奨します。詳細はホームページをご参照ください。

W’UP! ★ 8月24日~10月31日 宮崎 学 イマドキの野生動物 東京都写真美術館 2階展示室

住所東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
TEL03-3280-0099
WEBhttps://topmuseum.jp/
開館時間10:00 〜 18:00 ※現在、木・金曜の夜間開館(18:00〜20:00)は休止。※入館は閉館の30分前まで
休み月(祝休日は開館、翌平日休館)、年末年始および臨時休館
ジャンル写真、映像
入場料*1イベントにより異なります
アクセス*2JR恵比寿駅東口より徒歩約7分
収蔵品https://topmuseum.jp/contents/pages/collection_list.html
 *1 高齢者、幼年者、団体割引は要確認 *2 表示時間はあくまでも目安です

東京都写真美術館

■コロナ感染拡大防止のための注意事項
 入場制限などを実施中。また、事業はやむを得ない事情で変更することがあります。詳細はホームページをご確認ください。→ https://topmuseum.jp/

情報掲載について

当サイトへの掲載は一切無料です。こちらからご登録できます。https://tokyo-live-exhibits.com/about_information_post/

地図で探す

コメント

*
*
* (公開されません)