W'UP! ★1月18日~4月6日 コレクション展「鴎外の妹・喜美子の家族 ―森家と小金井家―」 文京区立森鷗外記念館(文京区千駄木)

コレクション展「鴎外の妹·喜美子の家族 ―森家と小金井家―」
会 期 2025年1月18日(土)~4月6日(日)
会 場 文京区立森鴎外記念館 展示室2(東京都文京区千駄木1-23-4)
開館時間 10:00~18:00(最終日17:30まで)
休館日 1月27日(月)・28日(火)、2月25日(火)~27日(木)、3月24日(月)・25日(火)
入場料 無料
ホームページ https://moriogai-kinenkan.jp/
観覧料 一般300円(20名以上の団体:240円)
※ 1月19日(日)は鴎外の誕生日を記念して観覧料無料
主 催 文京区立森鴎外記念館
小金井喜美子(1870~1956)は、森家4人きょうだいの第三子として現在の島根県津和野町に生まれました。東京女子師範学校附属高等女学校(現·お茶の水女子大学附属高等学校)に学んだ後、欧州文学の日本語訳を手がけ、随筆や小説、短歌を創作し、明治の女性文学者として評価されてきました。
女学校卒業を前に喜美子は、解剖学者で人類学者である小金井良精(1858~1944)と結婚しました。良精は長兄・鴎外の大学の先輩、また次兄・篤次郎の解剖学の教授であったという縁が喜美子の人生に小金井家という新しい世界をもたらしたといえます。結婚後は森家と小金井家を頻繁に行き来し、二つの家族の交流の要となりました。そうした中で鴎外は、喜美子の学業と執筆を応援し、また結婚後には家庭生活と文学活動の両立に悩む喜美子を見守り助言を与えるなど支え続けました。鴎外が喜美子へ書き送った言葉には、身内だからこその率直さと共に、文学を志す仲間としての信頼が感じられます。
本展では喜美子の文学活動と、兄としてまた文学の世界における先輩としての鴎外の姿、喜美子を中心とした森家と小金井家の交流の様子を、喜美子の著作や鴎外ら家族の日記や書簡などの館蔵資料から紹介します。
主な展示資料

赴任先の小倉(現·福岡県北九州市)から、「一日ハ一日丈進み行くやう心掛くるときは心も穏になり申者に候」と喜美子を励ます手紙。

鴎外の勧めでオーストリアの作家シュービンの小説を翻訳したもの。

父・静男の一周忌記念。後列左より、次女を抱く喜美子、鴎外、3人おいて喜美子の夫・小金井良精。

70歳の時に出版した歌文集。序歌序文は与謝野晶子が手がけた。
関連イベント
講演会「小金井喜美子の歌世界」
講師 今野寿美 氏(歌人、宮中歌会始選者)
日時 2025年3月8日(土)14:00~15:30
料金 無料(参加票と本展覧会観覧券(半券可)が必要)
※事前申込制
ギャラリートーク
学芸員によるコレクション展ギャラリートーク
日時 2月12日(水)、3月12日(水)14:00~(30分程度)
※申込不要、高校生以上は展示観覧券が必要。
同時開催
コーナー展示「鴎外の弟・篤次郎と潤三郎」
コレクション展開催中の展示室1でのコーナー展示です。通常展観覧券でコレクション展とともにご覧いただけます。
会期 1月18日(土)~4月6日(日)の開館日
小金井喜美子(こがねい・きみこ)
1870(明治3)~1956(昭和31)年。小説家、翻訳家、歌人。父・静男、母・峰子の長女として、現在の島根県鹿足郡津和野町に生まれる。1885(明治18)年、東京女子師範学校附属高等女学校入学、1888年に卒業。同年、小金井良(よし)精(きよ)と結婚。1889(明治22)年、共訳詩集『於母(おも)影(かげ)』に新声社同人として参加。その後、「しがらみ草紙」「文芸倶楽部」等に翻訳作品を、「スバル」「心の花」等に小説や随筆を発表するなど、晩年まで執筆活動を行った。著書に鴎外との思い出を綴った『森鴎外の系族』(1943年)『鴎外の思ひ出』(1956年)などがある。良精との間には、長男・良一、長女・田鶴、次女・精、次男・三二がいる。
森鴎外とは
1862(文久2)~1922(大正11)年。陸軍軍医、小説家、翻訳家、医学博士。本名・森林太郎。
現在の島根県鹿足郡津和野町に、津和野藩主・亀井家の典医を代々務めた森家の長男として生まれる。1877(明治5)年に10歳で上京。東京大学医学部を卒業後、陸軍軍医となる。1884(明治17)年、ドイツ留学。帰国後の1889(明治22)年に共訳詩集『於母影』を、翌年に小説『舞姫』を発表し文壇で名声を高めた。1907(明治40)年、陸軍軍医総監、陸軍省医務局長に就任。公務の傍ら、『青年』『雁』『山椒大夫』『高瀬舟』『渋江抽斎』などを執筆した。
文京区立森鴎外記念館(文京区千駄木)
住所 | 東京都文京区千駄木1-23-4 |
TEL | 03-3824-5511 |
WEB | https://moriogai-kinenkanjp |
開館時間 | 10:00〜18:00(最終入館は17:30) |
休み*1 | 毎月第4火曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館、翌日休館/第4月曜日、第4水曜日が休館の場合あり)年末年始(12月29日~1月3日)、及び展示替期間、燻蒸期間等 |
ジャンル*2 | 小説家森鴎外に関する資料 |
入場料*3 | 一般 300円、20名以上の団体は240円、中学生以下無料、「身体障害者手帳」「愛の手帳(療育手帳を含む)」「精神障害者保健福祉手帳」をお持ちの方とその介護の方(1名)※特別展は展示により料金が異なります |
アクセス*4 | 千駄木駅1番出口より徒歩5分、本駒込駅1番出口より徒歩10分 |
収蔵品 | https://moriogai-kinenkan.jp/modules/collections/index.php |
*1 臨時休業あり *2 空欄はオールジャンル *3 イベントにより異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認 *4 表示時間はあくまでも目安です |
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