橋口五葉のデザイン世界
会　場　足利市立美術館（栃木県足利市通2丁目14−7）
会　期　2025年4月5日（土）～5月18日（日）
開館時間　10：00～18：00（最終日17：30まで）
休館日　月曜日（祝日、振替え休日を除く）祝日・振替え休日の翌日（土曜日・日曜日を除く）年末・年始
※このほか、展示替えのための臨時休館日があります
入館料　一般1000円円、大学・高校生700円、中学生以下無料　
※各種障がい者手帳をご提示の方とその介護者1名は無料となります。
※「あしかがいきいきパスポート」をお持ちの方および両毛広域都市圏内にお住まいの 65歳以上の方は無料となります(住所・年齢を証明できるものをご提示ください)。
※第三日曜日「家庭の日」（4月20日、5月18日）は、中学生以下のお子さまを同伴のご家族は無料となります。
※縷縷プロジェクト永年オーナーおよび10年オーナーは無料、5年オーナーは団体料金となります(オーナー証をご提示ください)。
ホームページ https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/facility/000100/000508/p000880.html
主　催　足利市立美術館
監　修　岩切信一郎
企画協力　一般社団法人インディペンデント

　五葉は、新板画において新たな表現を追求した側面が強調されがちではありますが、三越のポスターをはじめとする商業グラフィックも手がけており、グラフィックデザイナーとしても数多くの仕事を残しています。
　本展では、こうした橋口五葉のグラフィックデザインを、夏目漱石をはじめとする書籍の装幀を中心にご紹介します。
　40歳の若さで没した五葉が手掛けた様々な領域の作品も併せてご覧いただくことで、五葉の豊かなデザイン世界をご紹介する展覧会です。

五葉による装幀の数々を一堂に
　五葉が装幀を手掛けたのは漱石の著作だけではありません。
　装幀に意匠を凝らした泉鏡花をはじめとする日本近代文学の数々を美しく彩っているのです。
　日本に書斎文化が根付こうとしていた時代に、颯爽と登場し人気を博したのが、五葉の装幀でした。
　五葉が手掛けた30点以上の貴重な装幀本の数々を一堂にご紹介します。

絵画作品、新板画作品も併せて
　五葉は日本的な浮世絵版画にみられる装飾意匠に加え、西欧の装飾デザインにも関心を寄せていました。
　そうした関心のもとに生み出されたグラフィックデザイン、絵画作品の数々、そしてスティーブ・ジョブズも愛した新板画も含めて、五葉が手掛けた多彩な作品の数々が並びます。

橋口五葉（1881-1921年）
　我が国の書籍装幀や新板画の先駆者として知られています。1881（明治14）年、鹿児島に生まれた五葉は1899（明治32）年に上京、
白馬会研究所を経て1901（明治34）年に東京美術学校（現・東京藝術大学）で学びます。東京美術学校在学中に、兄・貢の紹介で夏目漱石と知り合い、1905（明治38）年には漱石の小説家デビュー作である『吾輩ハ猫デアル』の装幀を手掛け、一躍注目を浴びることとなります。漱石の信頼を得た五葉はその後も『三四郎』、『それから』、『門』をはじめとする数多くの著作の装幀を手掛けていきます。漱石のほかにも、「日本の本をもっと美しくしたい」という想いのもと、泉鏡花をはじめとする日本近代文学を代表する様々な作家の装幀を手掛けました。

「橋口五葉のデザイン世界」関連プログラム
①開催記念講演会「五葉の魅力に迫る」
日時　4月12日（土）14：00〜15：30
会場　足利市立美術館　多目的ホール
講師　岩切信一郎氏（本展監修者）
定員　先着60名

②学芸員によるギャラリートーク
日時　4月26日（土）、5月11日（日）14：00～

③学芸員による鑑賞ワークショップ
日時　4月20日（日）14：00～（1時間程度）
会場　あしかがフラワーパークプラザ （足利市民プラザ）小ホール
※すべて参加無料

申込方法
①講演会については
電話申込（0284-43-3131まで）定員になり次第締め切らせていただきます。
②、③は申込不要。
開始時刻に美術館受付前にお集まりください。なお、高校生以上は当日観覧券が必要です。

巡回展
府中市美術館　5月25日（日）～7月13日（日）
碧南市藤井達吉現代美術館　 7月23日（水）～8月31日（日)
久留米市美術館　9月13日（土）～10月26日（日)