W'UP★10月7日~12月7日 芹沢銈介生誕130年記念展 型紙 美しい染物への約束 静岡市立芹沢銈介美術館(静岡市駿河区)

「鯛泳ぐ文着物」の型紙(東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館蔵)
芹沢銈介生誕130年記念展 型紙 美しい染物への約束
会 期 2025年10月7日(火)~12月7日(日)
会 場 静岡市立芹沢銈介美術館(静岡県静岡市駿河区登呂五丁目10-5)
開館時間 9:00~16:30(入館は閉館の30分前まで)
休館日 毎週月曜日(10月13日、11月3日、11月24日は開館)、10月14日、11月4日、11月25日
入館料 一般420円/高校生・大学生260円/小学生・中学生100円/未就学児無料
ホームページ https://www.seribi.jp/
お問合せ 054-282-5522


型染は、渋紙を彫りぬいた型紙と防染糊を使う間接的な染色技法で、芹沢はこの技法の特徴を活かして数々の作品を制作し、国内外で高い評価を得ました。一方で、芹沢が彫った型紙の美しさも広く知られています。芹沢は「よき型紙は美しい染物を約束する、そしてそれ自身美しい」と記しており、型紙にも完成した型染作品とは異なるくっきりとした美しさがあります。生誕130年を迎える今年、東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館が所蔵する芹沢の型紙を中心に、「美しい染物への約束」ともいえる、芹沢銈介の型紙の世界を見ることができます。(出品協力:東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館)
- 津村小庵文帯地(1967)
- 1968年1月型染カレンダー(1967)
人間国宝 芹沢銈介とは
1895年静岡市葵区本通に誕生。
東京高等工業学校(現・東京科学大学)工業図案科卒業後、生涯の師である柳宗悦と、沖縄の染物・紅型(びんがた)に出会ったことを契機に、型染を中心とした染色の道を歩み始める。
色彩と模様に対する才能があり、従来の染色の枠組みにとらわれない、新鮮で創意あふれる作品を次々と制作。
染色にとどまらない幅広い仕事をし、生涯を通じて明快かつ温和な作風を貫く。
1976年にはフランス政府から招聘をうけてパリで大規模な個展を開催し大成功をおさめる。
同年に文化功労者となる。
1984年4月、88歳で永眠。
芹沢銈介の家
美術館に併設される施設「芹沢銈介の家」(毎週日曜・祝日のみ公開)では、芹沢が収集した世界中の工芸品が飾られた部屋を実際に見学することができます。この家は、芹沢の没後、東京・蒲田の芹沢邸にあった2階建ての建物を移築したもので、元は宮城県の北部にあった板倉でした。その板倉を気に入り、自邸に移築して改装した芹沢は「ぼくの家は、農夫のように平凡で、農夫のように健康です。」と語り、愛着をもっていました。

関連イベント
芹沢銈介生誕130年記念講演会「芹沢銈介の思い出」
芹沢銈介の生誕130年を記念して、芹沢銈介と親交のあった染色家・山内武志さん、東京造形大学名誉教授・大橋正芳さんのお二人が芹沢銈介との思い出についてお話しする講演会も実施します。
日時 2025年11月23日(日・祝)18:00~19:30
会場 芹沢銈介美術館 D展示室
定員 90名
参加費 無料(ただし観覧料が必要です)
申込み 静岡市コールセンター(054-200-4894)へお申し込みください。※先着順
申込期間 10月8日(水)~11月13日(木)
夜間開館イベント「光の館 ヒカリノヤカタ 2025」
優れた公共建築が選定される「公共建築百選」にも選ばれた「芹沢銈介美術館本館」は、建築家・白井晟一の設計で「石水館」という別名を持っています。建築当初から照明が外壁や坪庭などに設置されており、夜の姿が楽しめるように設計されています。本イベントでは、「石水館」の夜の姿を通して建物の魅力を知っていただくとともに、美術館周辺のライトアップを実施し、特別感のある空間を演出します。
日時 2025年10月13日(月・祝) 夜間開館18:00~20:00※入場は19:30まで
参加方法 予約不要。当日直接ご来館ください。
参加費 無料(ただし観覧料が必要です)
芹沢銈介生誕130年記念展「型紙 美しい染物への約束」もご覧いただけます。







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