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W'UP ★7月3日~8月30日 企画展「コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画」 滋賀県立美術館(滋賀県大津市)

W'UP ★7月3日~8月30日 企画展「コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画」 滋賀県立美術館(滋賀県大津市)

企画展「コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画」
会 期 2026年7月3日(金)~8月30日(日)
会 場 滋賀県立美術館(滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1)
開館時間 9:30~17:00(最終入場時間 16:30)
休館日 毎週月曜日(ただし7月20日(月・祝)は開館し7月21日(火)は休館)
入館料 一般1200円(1000円)、高校生・大学生800円(600円)、小学生・中学生600円(450円)
※( )内は20名以上の団体料金
※企画展のチケットで展示室1・2で同時開催している常設展も無料で観覧可
※未就学児は無料
※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳などをお持ちの方とその介助者は無料
ホームページ https://www.shigamuseum.jp/

 昭和の「キャバレー王」として知られる福富太郎(1931-2018)は、1964年の東京オリンピック開催による好景気を背景に、全国各地に44店舗ものキャバレー(舞台のショーを見たり、会話を愉しみながら飲食をおこなう娯楽施設)を展開した実業家です。時代の波に乗り事業を成功させる一方、父親の影響で少年期から美術に興味を持っていた福富は、やがて鏑木清方作品との出逢いをきっかけに、美術品の蒐集に熱中していきます。
 コレクターの福富は、その作品が有名な作家の手によるものかどうかではなく、たとえば梶田半古や渡辺省亭、富岡永洗、鰭崎英朋や小村雪岱など、当時一般にはあまり知られていない作家のものであっても、自身の眼で見て、良質であると信じた作品はコレクションに加えました。またコレクションに関連する資料や情報を熱心に集めて理解を深め、美術に関する文筆活動など、積極的な情報発信にも取り組みました。結果として、長らく埋もれていた作家が再評価される際や、ひとつの時代の特色について考察をおこなう展覧会において、福富が蒐集した作品の重要性が注目されるようになりました。
 本展は、独自の信念のもと作品を追い求めた福富太郎の審美眼に焦点をあて、他に類を見ないコレクションの全体像を提示する貴重な機会となります。生前の福富と深い交遊があった山下裕二氏(美術史家、明治学院大学教授)を監修に迎え、福富が惚れ込んだ鏑木清方の10数点に及ぶ優品のほか、多彩な顔ぶれの画家による女性像、明治時代から第二次世界大戦を経て昭和40年代までの間に描かれた油彩画の数々など、魅力的な絵画作品80余点をご紹介いたします。

見どころ
1. なんといっても鏑木清方! 鏑木清方の優品10数点を展示
 コレクター福富太郎にとって、美術作品を蒐集する大きなきっかけとなった鏑木清方(1878-1972)は特別な存在でした。本展では、清方の美人画の代表作のひとつとされる《薄雪》(1917年)や、妖艶な雰囲気が際立つ異色作《妖魚》(1920年)など、福富が心血を注いでコレクションした清方の優品10数点を展示します。また晩年の清方から福富に宛てた、2人の交流を物語る手紙も一部ご紹介します。
2. 女性の姿、古今東西 多彩な画家が描く女性の肖像
 福富コレクションの特徴のひとつとして、日本画、油彩画ともに女性の姿を描いた作品の充実ぶりが挙げられます。本展では、全出品作80点のうち、実に68点が女性像、あるいは女性が登場する作品です。たとえば、上村松園《よそほい》(1902年頃)のような晴れの日の姿、北野恒富《道行》(1913年頃)のような一途な愛を貫こうとする姿、また満谷国四郎《軍人の妻》(1904年)のような戦争への悲しみを見せる姿など、東西の画家が描く女性たちのさまざまな表現をご覧ください。
3. コレクターの審美眼にシビれる! 独自の信念で蒐集された作品群
 福富は、従来の画家への評価などはあまり気にせず、自身が良いと感じた作品を積極的に蒐集しました。その結果として、日本画から油彩画まで、非常にバラエティ豊かで魅力的な作品が福富の手元に集まりました。福富コレクションの全貌を紹介する本展をとおして、コレクター福富太郎の審美眼のすばらしさとユニークさを感じていただけます。
4. 作品への思いが伝わる 福富の言葉を展示室に掲示
 本展では、福富が残した言葉を展示室の各所に掲示。福富の蒐集作品や画家への思いを知ることができ、絵画作品と合わせて鑑賞することでコレクションへの理解がより一層深まります。

展覧会構成
Ⅰ コレクションのはじまり 鏑木清方との出逢い
 1945年5月24日、東京都品川区中延に住んでいた13歳の福富(本名:中村勇志智)は、空襲に遭い命からがら逃げ出した。しかし父親が大切にしていた鏑木清方の掛軸を持ち出すことは叶わず、家屋もろとも焼失させてしまった。この体験が原点となり、のちに福富は清方作品の蒐集に熱中することとなる。
本章では、清方が作品との再会を喜んだと言われる《薄雪》や、発表当時も話題となった異色作《妖魚》など、実業家として事業を成功させた福富が特に情熱を傾けて蒐集した清方作品から、福富コレクションのはじまりを紹介する。
Ⅱ-1 女性像へのまなざし 東の作家
 福富コレクションの核は、近代日本画の女性像である。清方への思慕からはじまった蒐集は、梶田半古、渡辺省亭、富岡永洗、鰭崎英朋、小村雪岱といった当時はあまり知られていなかった作家たちへと興味が広がっていった。コレクションには竹久夢二、伊東深水といった福富が蒐集をおこなっていた時期から評価の高かった作家も含まれているが、その作品はありきたりではなく、福富の審美眼によって選ばれたものであった。
本章では、院展や文展といった展覧会への出品作を中心に編まれてきた近代美術史とはまったく別の視点で蒐集された作品群について、女性像を中心に紹介する。
Ⅱ-2 女性像へのまなざし 西の作家
 東京都出身の江戸っ子ということもあり、まず関東の作家に関心を持った福富は、やがて蒐集の範囲を関西の作家にも広げていく。そのなかで特に福富が気に入り、愛着を持って手元に置いたのが、大阪で活躍した北野恒富の《道行》であった。やがて恒富に私淑した島成園や、京都の作家、上村松園の作品もコレクションに加わった。本章ではそのほかにも、甲斐荘楠音、松浦舞雪、寺島紫明らの作品も出品される。
Ⅲ-1 時代を映す絵画 黎明期の洋画
 これまでの福富コレクションの展覧会では、日本画の女性像が紹介されることが多かったが、実は洋画にも重要な作品が多数収蔵されている。
本章では、日本における洋画(油彩画)の黎明期とも言える明治時代に活動した高橋由一、山本芳翠のほか、近年再評価が進んでいる川村清雄や、五姓田芳柳、五姓田義松、また彼らに大きな影響を与えた来日外国人画家のチャールズ・ワーグマンやジョルジュ・ビゴーなどの作品を紹介する。
Ⅲ-2 時代を映す絵画 江戸から東京へ
 福富の蒐集は、作品の時代やジャンルを問わず、実に多岐におよんでいる。有名無名を問わず、自らの眼で惚れ込んだ作品は躊躇なく蒐集していったのであった。
本章では、そういった福富の審美眼によって選び抜かれた岡田三郎助、萬鐵五郎、岸田劉生、村山槐多、佐伯祐三などの作品を紹介する。
Ⅲ-3 時代を映す絵画 戦争画の周辺
 幼少期に第二次世界大戦を体験した福富にとって、戦争を主題とした絵画とは、大きく心を動かされるものであったようだ。福富はいわゆる「戦争画」といわれる、戦争をテーマに描いた作品を熱心に蒐集した。そのうち、戦時中に描かれた藤田嗣治、向井潤吉などのきわめて重要な作品を含む約100点は、没後に東京都現代美術館に寄贈されたが、「戦争画の周辺」ともいうべき作品は、現在も福富コレクションに残っている。

関連イベント
イベント1. 講演会「戦後最高のコレクター・福富太郎さんと私」
[要事前申込/抽選/無料]
本展監修者が、福富太郎氏とそのコレクションについて講演を行います。
日時 7月25日(土)14:00~15:30
講師 山下裕二氏(美術史家、明治学院大学教授)
場所 滋賀県立美術館 木のホール
定員 100名

イベント2. 学芸員の昼下がりトーク 展覧会のみどころ解説
[事前申込不要/当日先着順/無料]
担当学芸員が本展鑑賞のポイントについてわかりやすく解説します。
日時 8月16日(日)14:00~16:00
場所 滋賀県立美術館 木のホール
定員 100名程度

イベント3. ギャラリートーク 展覧会のみどころ解説
[事前申込不要/当日先着順/要観覧チケット]
展示室を回りながら、担当学芸員が展覧会のみどころを紹介します。
日時 7月5日(日)、8月8日(土)各日とも11:00~11:45、14:00~14:45
場所 滋賀県立美術館 展示室3
定員 各回20名程度

イベント4.ミニギャラリートーク
[事前申込不要/当日先着順/要観覧チケット]
20分でちょこっと楽しめるコンパクトなギャラリートークです。
日時 7月7日(火)、7月15日(水)、7月30日(木)、8月21日(金)
   各日とも14:00~14:20
場所 滋賀県立美術館 展示室3
定員 各回20名程度

イベント5. 子ども向けワークショップ
[要事前申込/抽選]
展覧会をより一層楽しめる子ども向けワークショップを開催します。
日時 7月20日(月・祝)10:00~12:00、13:30~15:30
場所 滋賀県立美術館 ワークショップルーム
定員 各回30名程度

福富太郎について
 東京都品川区に生まれる。「健全娯楽」をモットーにキャバレーチェーンを経営し、日本各地に44店舗を展開。テレビやラジオのコメンテーターとしても活躍し、軽快かつユーモア溢れる語り口で親しまれた。美術品のコレクターとしては、独自の審美眼によって作品を選定。浮世絵や、鏑木清方をはじめとする日本画のほか、油彩画も蒐集し、美術をテーマにした講演会や美術雑誌の連載、テレビ出演などさまざまなメディアをとおして、幅広い世代に美術作品の魅力や愉しみ方を伝える活動にも力を注いだ。

ポートレイト

次回開催予定の展覧会(企画展)「丸木スマ展 73歳からのアーティスト」
会期 2026年9月11日(金)~11月23日(月・祝)
会場 滋賀県立美術館 展示室3
概要 丸木スマは1875年広島生まれ。懸命に働いて4人の子どもを育て上げたのち、1945年原爆に遭います。夫を亡くしたスマは、息子で水墨画家の丸木位里と、その妻で油彩画家の俊子に勧められ、70歳を過ぎて絵を描き始めます。身近な動物や魚、四季の花々を色彩豊かにのびのびと表現した作品は日本美術院展でも評価され、時代の注目を集めました。本展では、埼玉県東松山市の原爆の図丸木美術館の収蔵品を中心に、故郷広島に伝わる作品を交え、生命力あふれる作品世界を紹介します。

小さなお子さんがいる、障害があるなど、何らかの理由で来館を迷っている方へ
 滋賀県立美術館では、展示室でもしーんと静かにする必要はなく、おしゃべりしながら過ごしていただけます。また、目が見えない、見えづらいなどの理由でサポートや展示解説をご希望される場合や、その他、ご来館にあたっての不安をあらかじめお伝えいただいた際には、事前の情報提供や当日のサポートのご希望に、可能な範囲で対応します。

滋賀県立美術館外観
滋賀県立美術館外観(撮影:大竹央祐)

滋賀県立美術館の概要
1984年8月26日に滋賀県立近代美術館として開館しました。
日本画家の小倉遊亀(滋賀県大津市出身)や染織家の志村ふくみ(滋賀県近江八幡市出身)のコレクションは国内随一を誇っています。
2024年度末時点の収蔵件数は2,729件です(日本画・郷土 1,303件、現代美術 636件、アール・ブリュット 790件)。
自然豊かなびわこ文化公園内に位置し、周りには、滋賀県立図書館や滋賀県埋蔵文化財センター、茶室「夕照庵」などの文化施設とともに、日本庭園「夕照の庭」や子どもたちに大人気の遊具を備えた「わんぱく原っぱ」、自然とふれあえるビオトープなどが広がっています。
美術館北側敷地内の「彫刻の庭」には、ドナルド・ジャッド、ケネス・スネルソン、速水史朗、井上裕加里の作品4点を展示しています。また、美術館の西側(公園の敷地内)にある「彫刻の路」には、山口牧生、村岡三郎、植松奎二の作品3点を展示しています。

無料ご招待券プレゼントは定員に達したため、締め切りました。たくさんのご応募どうもありがとうございました。

本記事は各施設配布のプレスリリースおよび提供情報をもとに作成しています。

情報掲載について

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