W'UP! ★4月8日~5月28日 モノクロームの表現 平塚市美術館

2023年4月8日(土)~5月28日(日)
モノクロームの表現
美術作品におけるモノクロームは、単色で表現された絵画のことを指します。写真や映画、テレビにおいてカラーでないものをモノクロということから、一般になじみ深いのは白と黒の表現でしょう。本展では、白から黒への色彩の変化やグラデーションを駆使して内的な世界を具現化したり、モチーフの存在そのものに迫ろうとするなど、各自の表現を追求する8名の作家の作品約30点を紹介します。

田澤茂(1925-2014)は油絵具を用い、現代社会の縮図として魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界を描き出しています。銅版画を得意とした渡辺千尋(1944-2009)は幻視した幻想的な世界を細かい線描で表し、伊藤彬(1940-)は木炭や墨により人間の本質にかかわる精神性や宗教観を山水草木に投影して描いています。木下晋(1947-)は鉛筆で、三浦明範(1953-)はシルバーポイントという古典技法によりそれぞれ人間や物質の存在を追究し、藤山貴司(1950-2008)は自身の考える世界創生の物語を木炭やコンテによって紡ぎ出しました。三瀬夏之介(1973-)は私的な感覚に基づく社会への問題提起ともいえる作品を墨によって描き、石井礼子(1974-2019)は日常生活の光景を墨線で描くことで自分自身と向き合いました。




色彩の世界からモノクロームの世界へ移行した作家、ごく一時期だけモノクロームの表現を試みた作家など、取り組み方はそれぞれですが、自身の内面やモチーフそのものを凝視し、色彩を極限までしぼったモノクロームで表現するという手法は、作家に重要な気付きを与えたことでしょう。単色でありながら美しい諧調と豊かな世界観をもつ表現の魅力をお楽しみください。
モノクロームの表現
開催期間 2023年4月8日(土)~5月28日(日)
会 場 平塚市美術館(神奈川県平塚市西八幡1-3-3)
時 間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日
観覧料 一般 200(140)円、高大生 100(70)円
※( )内は20名以上の団体料金
※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
※各種障がい者手帳をお持ちの方と付添 1 名は無料
※65 歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金
TEL 0463-35-2111
アクセス JR東京駅から東海道線、または新宿駅から湘南新宿ライン(直通)で約1時間。JR平塚駅より徒歩20分。または平塚駅東改札口(北口)より神奈川中央交通バス4番乗り場乗車「美術館入口」または「コンフォール平塚前」下車。有料駐車場67台(1時間無料、要認証)
平塚市美術館 公式サイト http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
SNS https://twitter.com/HiratsukaArt



イベント
担当学芸員によるギャラリートーク
4月22日 (土)、5月20日 (土)
14:00〜14:30 展示室I
※申込不要、要観覧券
無料ご招待券プレゼントは定員に達したため、締め切りました。ご応募どうもありがとうございました。
同時開催
W’UP! ★4月8日~6月11日 細川護熙 美の世界 平塚市美術館
W’UP! ★12月3日~2023年4月2日 平塚市美術館 ロビー展 冨岡奈津江展 陶のいきもの 平塚市美術館
住所 | 神奈川県平塚市西八幡1-3-3 |
TEL | 0463-35-2111 |
WEB | http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/ |
開館時間*1 | 10:00 ~ 18:00 |
休み*2 | 月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は開館し、翌火曜日休館)年末年始(12月29日~1月3日) |
ジャンル*3 | 日本の近・現代美術 |
観覧料*4 | 大人200円、高大生100円(企画展は別) |
アクセス*5 | JR平塚駅東口改札より徒歩20分 |
収蔵品 | |
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 空欄はオールジャンル *4 イベントにより異なることがあります。高齢者、幼年者、団体割引は要確認*5 表示時間はあくまでも目安です |
平塚市美術館
■コロナ感染拡大防止のための注意事項
37.5度以上の発熱や体調の優れない(咳や喉の痛み等)方は、ご来館をお控えください
マスク着用、手洗い・手指消毒の励行(消毒液は館内入口に設置しています)
人と人との距離の確保(1~2メートル以上の間隔)
観覧マナー(会話の自粛、分散しての観覧等)の順守
過去2週間以内に海外渡航歴がある方は、ご来館をお控えください
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