W'UP ★6月28日~9月15日 落合陽一個展 総集編「ヌルのテトラレンマ 記号に帰納する人間の物語」 日下部民藝館(岐阜県高山市)

日下部民藝館令和7年度特別展
落合陽一個展 総集編「ヌルのテトラレンマ 記号に帰納する人間の物語」
会 期 2025年6月28日(土)~9月15日(月・祝)
会 場 日下部民藝館(岐阜県高山市大新町1丁目)、吉島家住宅(岐阜県高山市下二之町)、おんどギャラリー(岐阜県高山市下二之町)
開館時間 10:00~16:00
休館日 会期中無休(おんどギャラリーは水曜定休)
入場料 共通入館チケット 3,000円(税込)
ホームページ https://kusakabe-mingeikan.com/
- 「ヌル即是計算機自然 符号化された永遠 オブジェクト指向本願」2023, 展示風景
- 「ヌル即是計算機自然 符号化された永遠 オブジェクト指向本願」2023, 展示風景
- 「どちらにしようかな ヌルの神様の言うとおり、円環・曼荼羅・三巴」2024, 展示風景
- 「どちらにしようかな ヌルの神様の言うとおり、円環・曼荼羅・三巴」2024, 展示風景
日本の伝統的民家の最高峰と位置付けられる日下部家住宅を舞台に、飛騨の歴史や文化、伝承にも向けられた落合陽一の過去を巨視し未来を見定める融通無碍な視座によって照らされた、日本固有の文化の価値を際立たせ、世界に向けて日本独自の美と心の深さを発信します。
展覧会の見どころ
100作品が紡ぐ5年の軌跡
2021年度ワークショップ「メディアと民藝」から始まり、2022年度「遍在する身体 交錯する時空間」、2023年度「ヌル即是計算機自然」、2024年度「どちらにしようかな ヌルの神様の言うとおり」に続く本展は、これまでの5年間にわたる日下部民藝館で行ってきた落合陽一の展覧会を総括するものです。
大阪・関西万博 シグネチャーパビリオン「null²」と共鳴する空間
大阪・関西万博2025のシグネチャーパビリオン「null²」は、落合陽一がプロデュースを手がけた「空即是色·色即是空」「いのちを磨く」という哲学を体現する巨大モニュメントです。
四会場に広がるテトラレンマ──無へ、そして無限へ
落合が提示する壮大な思想実験《ヌルのテトラレンマ》を、飛騨高山という歴史と民藝の文脈の中で、実空間に実装する試みです。
「null²」と高山を結ぶ 計算機自然神社の御朱印(スタンプラリー)
万博と本展の各会場には、それぞれについての落合陽一のステイトメントが記された御朱印が置かれ、本展入場券を購入すると配布されるご朱印帳に御朱印を押していくとシグネチャーパビリオン「null²」と本展によって紡がれる一つの物語が完成します。
職人の手仕事や企業の最新技術を用い、多彩なメンバーが共創して作り上げる新作
過去4年に開催された展覧会、そして本展を通して、落合陽一の創造的世界を具現化するために集まった、民藝思想家、民俗学者、テクノロジーを提供する企業チームや林業従事者、職人など、思想、革新的なテクノロジー、自然、手仕事の多様な領域で活躍する表現者との共創によって多くの新作が生み出されました。
新作彫刻《鵺 null-e》──「ヌルのテトラレンマ」を象徴する存在
本展では、落合陽一による新作彫刻《鵺 null-e(ヌエ)》が初披露されます。飛騨高山・日下部民藝館の空間と呼応するように構想された本作は、「テトラレンマ」の思想を具現化し、計算機自然と民藝、仏性とアルゴリズムの融合を象徴する一点です。

関連イベント
オープニングイベント 日時 6月28日(土)
醍醐寺塔頭菩提寺住職 仲田順英氏による報告法要 13:00~
落合陽一氏によるギャラリートーク 14:00~
場所 吉島家住宅
参加費 無料(ただし展覧会入館料は必要)
ワークショップ 日時 7月20日(日)
計算機自然祭のためのどぶろく作りワークショップ 13:00~
場所 岐阜県下呂市萩原町 天領酒造
参加費 5,500円(利き酒、Myどぶろく付き)
クロージングイベント 日時 9月15日(月·祝)
計算機自然祭
落合陽一が創造する計算機自然を司る、計算機自然神社とオブジェクト指向菩薩の両ご神仏を祭る 神仏習合の祭り
場所 日下部民藝館
※7月19日(土)、20日(日)は落合陽一も出演する「飛騨高山ジャズフェスティバル」開催のため料金が変更、展示作品が一部ご覧になれませんのでご注意ください。

落合陽一
メディアアーティスト。1987年生まれ、2010年ごろより作家活動を始める。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。筑波大学准教授。2025年日本国際博覧会(大阪·関西万博)テーマ事業プロデューサー。
主 催 公益財団法人日下部民芸館
協 賛 カリモク家具株式会社
機材提供/技術協力 株式会社セイビ堂
木材提供 株式会社井上工務店
制作協力 坂本賢治、CHAIRMAKER TAKAYAMA JAPAN
企画協力 重要文化財吉島家住宅、株式会社byB(「おんど」)、朝倉圭一、ジセカイ株式会社
日本博2.0補助型参画事業
コメント