W'UP★10月18日~2026年4月7日 愛知県陶磁美術館コレクション あの世でもハッピーライフ ―中国二千年前の住宅設備機器― INAXライブミュージアム(愛知県常滑市)

愛知県陶磁美術館コレクション あの世でもハッピーライフ ―中国二千年前の住宅設備機器―
会 期 2025年10月18日(土)~2026年4月7日(火)
会 場 INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室(愛知県常滑市奥栄町1-130)
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 水曜日(12月24日、2月11日は開館)、12月26日~1月4日
入館料 一般 1000円、学生 800円、中高生 500円、小学生 250円(税込、各種割引あり)
ホームページ https://livingculture.lixil.com/ilm/see/exhibit/meiki/
お問合せ 0569-34-8282
- ① 家屋:パティオのある家 《灰陶加彩四合院(かいとうかさいしごういん)》 明(16-17世紀) H49.5×W88.0×D88.0cm
- ② 豚小屋付きのトイレ:二千年前からコンポストトイレ? 《灰陶猪圏(かいとうちょけん)》 後漢(1-2世紀)H24.0×W38.0×D28.0㎝
- ③ 井戸:天然水の水栓 《灰陶井戸(かいとういど)》 漢(前2-後2世紀) H30.5×W24.0×D17.0cm
- ④ 井戸:天然水の水栓 《緑釉井戸(りょくゆういど)》 後漢(1-2世紀)H23.0×W13.0×D13.5㎝
- ⑤作業小屋と道具:自家製の粉物を楽しむ 《緑釉作坊(りょくゆうさくぼう)》 後漢(1-2世紀)H27.5×W31.0×D18.0cm
- ⑥穀物庫:屋外パントリー 《白磁囷(はくじきん)》 南宋(12-13世紀) H20.0×φ16.0㎝
- ⑦カマド:古代のシステムキッチン 《緑釉カマド(りょくゆうかまど)》 後漢(1-2世紀)H16.0×W34.0×D36.0cm
- ⑧食・台所:ハレとケのキッチンツール 《三彩供物(さんさいくもつ)》 明(16-17世紀) H23.5×W27.0×D17.5㎝
見どころ
建築明器が語る、中国古代の「あの世でもハッピーライフ」
現世での豊かな暮らしを写した建築明器から、来世での理想の暮らしと社会の姿が見えてきます。
写実的に作られた建築明器だからこそ、細部にも着目
井戸には水を汲むための釣瓶(つるべ)を引き上げる滑車がつき、カマドの台には魚などの食料品や調理器具が型押しされ、トイレには穴が開けられています。そのほか、建物の屋根の様子、家具の構造などをキャプションを手助けに、じっくり細部までご覧いただけます。来世のために再現した当時の暮らしのディテールに触れることができます。
やきものの視点から建築明器の魅力に触れる
漢代において主流だった灰陶(かいとう/灰色の土器)や緑色と褐色の施釉陶器から、明代の鮮やかな三彩陶器まで、色彩表現の革新的な変化をご鑑賞いただけます。
二千年前の住宅設備機器にキャッチフレーズをつけて身近に
明器は用途ごとに展示し、「二千年前からのコンポストトイレ?」「古代のシステムキッチン」など現代の言葉に置き換えたキャッチフレーズを付け、より身近に感じていただく演出をしています。
中国古代の墳墓には、家屋、井戸、豚小屋付きのトイレ、カマドや家具など建物や生活用品をかたどった建築明器(めいき)と呼ばれる陶製のミニチュア模型が副葬品として埋葬されていました。死者は現世の延長となる世界で生き続けると考えられていたため、来世でも不自由なく幸せに暮らせるようにと、生前の日常にあった、今でいう住宅設備機器や生活様式などがやきもので再現されたのです。大きさも素材も実際とは異なり実用性は失われていますが、理想の暮らしを祈る思いが表出し、素朴ながらも写実的で生き生きとしています。
本展では、中国・漢代(前3-後3世紀)から明代(14-17世紀)におよぶ愛知県陶磁美術館の明器コレクションに一部当館の収蔵品を加えた約50点を展示します。豊かな来世の暮らしを描いた造形をとおして、中国古代の生活情景に触れながら、秘めたるやきものの魅力に迫ります。
関連企画
講演会「夢を託したやきもの ー建築明器の世界―」
講師 田畑潤(愛知県陶磁美術館 主任学芸員)
開催日時 2026年1月31日(土)14:00~15:30
場所 講義室(INAXライブミュージアム「世界のタイル博物館」1階)
参加費 1500円(税込)※入館チケットおよび企画展関連冊子付き
定員 30名(先着順)
※お申込み方法などの詳細については当館ウェブサイトをご覧ください。
内容 中国古代の建築明器から読み取れる、当時の死生観や暮らし、またやきものの視点からみた魅力について語っていただきます。さらに、中国にて墳墓の発掘調査にも携われていたご経験から、発掘現場の様子やそこでの発見などもご紹介いただきます。
国際芸術祭「あいち2025」連携企画プログラム
※本展会期中、チケット販売価格の相互割引あり。詳細はウェブにて。
主 催 INAXライブミュージアム
企 画 INAXライブミュージアム企画委員会
特別協力 愛知県陶磁美術館
展示デザイン +建築設計 田代朋彦
会場グラフィック 関田浩平
INAXライブミュージアム概要
所在地 愛知県常滑市奥栄町1-130
休館日 水曜日(4/30、8/13および祝日は開館)、年末年始
共通入館料 一般 1000円、学生 800円、中·高生 500円、小学生 250円/税込
ホームページ https://livingculture.lixil.com/ilm/
公式 Instagram https://www.instagram.com/lixil_inaxmuseums/
公式 Facebook https://www.facebook.com/LIXIL.culture/












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