W'UP! ★ クォン・ヨンウ(權寧禹)展 Blum & Poe

W'UP! ★ クォン・ヨンウ(權寧禹)展 Blum & Poe

2021年4月3日(土)~5月22日(日)
クォン・ヨンウ(權寧禹)展
上:Kwon Young-woo Untitled, 1989
Gouache, Chinese ink on Korean paper
25 3/8 x 21 7/8 inches (64.5 x 55 centimeters)
© Estate of Kwon Young-woo, Courtesy of the estate and Blum & Poe, Los Angeles/New York/Tokyo

Kwon Young-woo
Untitled, 1992
Korean paper
63 3/4 x 44 1/8 inches (162 x 112 centimeters)
© Estate of Kwon Young-woo, Courtesy of the estate and Blum & Poe, Los Angeles/New York/Tokyo
Kwon Young-woo Untitled, 1992
Gouache, Chinese ink on Korean paper
46 x 35 7/8 inches (116.9 x 91 centimeters)
© Estate of Kwon Young-woo, Courtesy of the estate and Blum & Poe, Los Angeles/New York/Tokyo
Kwon Young-woo
Untitled, 2002
Korean paper on canvas
64 x 51 3/8 inches (162.5 x 130.5 centimeters)
© Estate of Kwon Young-woo, Courtesy of the estate and Blum & Poe, Los Angeles/New York/Tokyo
Kwon Young-woo
Untitled, 1984
Gouache, Chinese ink on Korean paper
45 1/4 x 45 1/4 inches (115 x 115 centimeters)
© Estate of Kwon Young-woo, Courtesy of the estate and Blum & Poe, Los Angeles/New York/Tokyo
Kwon Young-woo
Untitled, 1986
Gouache, Chinese ink on Korean paper
39 3/8 x 31 5/8 inches (100 x 80.3 centimeters)
© Estate of Kwon Young-woo, Courtesy of the estate and Blum & Poe, Los Angeles/New York/Tokyo

Kwon Young-woo
Untitled, 1988
Gouache, Chinese ink on Korean paper
86 5/8 x 67 inches (220 x 170 centimeters)
© Estate of Kwon Young-woo, Courtesy of the estate and Blum & Poe, Los Angeles/New York/Tokyo


 Blum&Poe(東京)では、1970年代に台頭した韓国のモノクロームペインティングの動向「単色画(ダンセッファ)」における重要な作家の一人であるクォン・ヨンウ(權寧禹)による展覧会を開催いたします。当ギャラリーで2度目、日本では初の開催となる本展では、インクを用いた紙作品を展示いたします。
 1960年代、クォンは自らが学んできた伝統的な水墨画から距離を置き、それに代わって、繊細で複層的な韓紙(ハンジ)と呼ばれる紙の表面を爪で引っ掻き、引き裂くという制作手法に取り組むようになります。このようにして、支持体が持つ卓越性を強調したオールオーバーなコンポジションと共にクォンは絵画の新しい方向性を築いてきました。水墨画におけるインクや筆がそうあるように、クォンにとって紙は唯一の「道具」であり「手法」だったのです。「単色画」は文字通りモノクローム・ペインティングを意味するものですが、作家たちが用いた制作手法はその動向において非常に重要なものと言えます。紙を引き裂く、鉛筆で線を走らせる、絵具を押し出す、キャンバスをひたすといった様々な行為に見られるように、「単色画」の作家たちは、メディウムの既存の表現を問うた数々の手法によって絵画の素材を巧みに操ってきました。
 その先例なき作品様式や実験性は、作家の名を国外にも知らしめていくこととなりました。クォンは、日本でも1965年の東京ビエンナーレ、1975年に東京画廊で開催された「韓国・五人の作家五つのヒンセク<白>」といった重要な展覧会に参加しています。1978年には、フランス政府の助成を受けパリへと拠点を移し、その後約20年間をその地で過ごしました。現地では、支持体の裏側から穴を開けた作品やびりびりと引き裂かれた縦長の痕跡を持った作品で知られるように、筆の持ち手や千枚通しやハサミといった道具で紙に穴をうがっていく新たな試みを始めるようになります。本来は白い紙だった素材が時を経ることで生まれたレイヤーや脱色もまた、それぞれの作品に独特な表情を与えています。さらには、制作の痕跡をより際立たせるように紙の切り込みにガッシュやインクを流していく手法を用いて色彩を再び取り入れたこともまたこのフランス時代に始めた取組みでした。
 2017年には、内藤楽子、ドロシア・ロックバーンと共に紙という素材の属性を探求してきた作家たちの試みを取り上げたBlum&Poe(東京)でのグループ展「SystemicPaper」、続いて東京オペラシティギャラリーで開催された戦後の韓国美術を検証した展覧会「単色のリズム韓国の抽象」に参加するなど、近年日本でもその白を基調とした作品が紹介されてきました。本展では、本邦ではこれまで紹介されてこなかったインクによる実験への回帰を表す後期の作品群が一堂に会します。

 クォン・ヨンウ(1926年〜2013年)は、2007年の国立現代美術館ソウル館での回顧展を含む数多くの個展をその生涯で開催してきました。Blum&Poeでは、2014年にロサンゼルスで行われた「FromAllSides:TansaekhwaonAbstraction」、2016年にロサンゼルスとニューヨークで行われた、「単色画」をアメリカのミニマリズムと比較した初の展覧会となった「DansaekhwaandMinimalism」といった美術史における功績を検証したグループ展に参加しています。その他、「韓国現代美術展70年代後半・ひとつの様相」[1983年、東京都美術館、その後、栃木県立美術館・国立国際美術館(大阪)・北海道立近代美術館・福岡市美術館へ巡回]、「Dansaekhwa:KoreanMonochromePainting」[2012年、国立現代美術館果川館(韓国)]、「Dansaekhwa」[2015年、パラッツォ・コンタリーニ・ポリニャク(ヴェネツィア)]、「WhenProcessBecomesForm:DansaekhwaandKoreanAbstraction[プロセスがフォームになるとき:単色画と韓国抽象画]」[2016年、ヴィラ・エンパイン-ボゴシアン美術財団(ブリュッセル)]、「KoreanAbstractArt:KimWhankiandDansaekhwa」[2018年、宝龍美術館(上海)]、「Topologies」[2018-2019年、TheWarehouse(テキサス州ダラス)]といった数々のグループ展に参加し、東京ビエンナーレ(1965年)やサンパウロ・ビエンナーレ(1973年)といった重要な国際展にも出展を果たしてきました。その作品群は、大英博物館(ロンドン)、M+(香港)、国立現代美術館ソウル館、サムソン美術館リウム(ソウル)をはじめとする美術機関に収蔵されています。

住所東京都渋谷区神宮前1-14-34 原宿神宮の森 5F
TEL03-3475-1631
WEBhttps://www.blumandpoe.com/?lang=ja
営業時間*112:00 ~ 16:00
休み*2月、 日、 祝
ジャンル*3現代美術
アクセス*4JR原宿駅竹下出口より徒歩1分、明治神宮前駅2番出口より徒歩2分
取扱作家https://www.blumandpoe.com/artists
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 現代美術は、彫刻、インスタレーション、ミクストメディア作品、オブジェなども含まれます *4 表示時間はあくまでも目安です 【注】ギャラリーは入場無料ですが、イベントにより料金がかかる場合があります

■コロナ感染拡大防止のための注意事項
 現在BLUM&POEではギャラリーを予約制にてご案内しております。
 ご予約はホームページにて(https://www.blumandpoe.com/reservation)よろしくお願いいたします。
 なお感染症対策のため、ご来廊の際はマスクの着用をお願いします。

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