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W'UP ★5月16日~6月20日 山下紘加 「白気 White Veils」/6月27日~7月25日 五木田智央 「Lush Life」 タカ・イシイギャラリー六本木(港区六本木)

W'UP ★5月16日~6月20日 山下紘加 「白気 White Veils」/6月27日~7月25日 五木田智央 「Lush Life」 タカ・イシイギャラリー六本木(港区六本木)
Hiroka Yamashita, “神迎え The Arrivals”, 2026, oil on linen, 162 x
227 cm © Hiroka Yamashita. Courtesy of Taka Ishii Gallery /Photo: Yuji Taneki
 

山下紘加 「白気 White Veils」
会 期 2026年5月16日(土)~6月20日(土)
会 場 タカ・イシイギャラリー六本木(東京都港区六本木6-5-24 complex665 3F)
開館時間 12:00~19:00
休館日 日曜日、月曜日、祝祭日
入館料 無料
ホームページ https://www.takaishiigallery.com

 「実体のないものが何か形を借りて現れる。」 …霧、湯気、お香の煙や吹雪…日々の中で目にするこの白い気体が、どこからか現れて、形を変えながら動き、やがて消えていく、生き物のように見えます。白気は私たちが見ている世界を覆うヴェールでありながら、同時にその向こうにあるものの気配を立ち上げているようです。それが大きく動いて、人間では計り知れない大きな存在や歴史に触れているような感覚…。それは日常に眠っている土地の記憶や自然からのインスピレーションで、決して全体像を掴むことはできないけれど、私はその片鱗の目撃者として、あるいは媒介者として、その気配を絵の中にとどめたいと思います。

作品画像
Hiroka Yamashita, “御神躰 Goshintai”, 2026, oil on linen, 182 x 227cm © Hiroka Yamashita. Courtesy of Taka Ishii Gallery /Photo: Yuji Taneki

 本展は2024年から取り組み始めた神楽の演目と神事を題材にした作品や、古典的な雪景や水辺をモチーフとした様々な物語を有する作品で構成されます。色彩においては、神性の象徴とされてきた白や、日本古代の基本色である鮮やかな赤や重い黒が新たにパレットに加わったことで、身近なありふれた空間がどこか際立つ異質な存在として、色彩そのものが他の要素と作用しあたかも境界を示すような役割をはたしています。山下の実践は日本の神話や伝統的なアニミズムの思想に深く根差し、古くから代々受け継がれてきた物語や作家自ら地域の行事に参加した実体験を基にして、浮世絵や木版画を想起させる大胆な構図でキャンバスに繊細でありながらも伸びやかに構築していきます。山下の特徴のある具象性のひとつである画面に登場する人物は時としてその描かれた風景や場面から立ち上がり現れるといいます。その制作過程は、神秘的な白気の移ろいゆく様とよく似ていて、絵画特有の身体性と想像の境界を行き来しながら表現されていきます。山下が描く優美な造形はまぎれもなくその豊かな精神性と感受性が支えとなり、作家が新たに出会う目の前に広がる風景や物語を不思議な気配とともに独自の絵画空間として展開していきます。

プロフィール
1991年 兵庫県生まれ
2009年 単身渡米
2017年 スクール・オブ・ビジュアル・アーツ(ニューヨーク)で学士号を取得
2019年 ラトガース大学メイソングロス芸術大学(ニュージャージー・ニューブランズウィック)で修士号を取得
帰国後は岡山を拠点に活動し、アメリカ、ドイツ、香港、台湾、日本など各地で個展を開催
2022年 ドイツFürstenberg Zeitgenoessischのレジデンシーにて滞在制作を行う
近年の個展に「project N 84」東京オペラシティアートギャラリー(東京、2021年)など、「YES YOU CAN: The Strength of Life through Art」WHAT MUSEUM(東京、2022年)をはじめとするグループ展にも参加

関連イベント
オープニング・レセプション
日時 5月16日(土)17:00~19:00
会場 タカ・イシイギャラリー 六本木(東京都港区六本木6-5-24 complex665 3F)

 

作品イメージ

五木田智央 Tomoo Gokita “Exhibitionist”, 2026
Oil on linen, 181.8 x 227.5cm © Tomoo Gokita Photo: Kenji Takahashi
 

五木田智央 「Lush Life」
会 期 2026年6月27日(土)~7月25日(土)
会 場 タカ・イシイギャラリー 六本木(東京都港区六本木6-5-24 complex665 3F)
開館時間 12:00~19:00
休館日 日・月・祝祭日
入館料 無料
ホームページ https://www.takaishiigallery.com

 タカ・イシイギャラリーでは4年ぶり7回目となる五木田智央の個展「Lush Life」を開催し、最新作の絵画作品を発表します。
 展覧会タイトルの「Lush Life」は1961年にビリー・ストレイホーンによって制作された楽曲でもあり、同年ジョン・コルトレーンは同タイトルのアルバムをリリースしました。ジャズのスタンダードナンバーとして多くの音楽家に長く演奏されてきたこの曲は、ジャズのスラングでは「飲んだくれ人生」や「酒浸りの日々」など「豊かな人生」とは異なるニュアンスを持ち、抒情的に歌い継がれ、人それぞれの記憶に残る忘れがたい風景や心情を表す詩的な解釈のできる表現としても知られています。
 五木田はこれまで白黒作品では主に木炭やアクリルガッシュ、カラー作品ではパステルやアクリル絵の具を用いて制作してきましたが、本展「Lush Life」では昨年から再び取り組み始めた油彩作品を初公開します。ダークな色調と幅広い陰影で、日常の身近なモチーフのベッドや椅子などを配置した空間にデフォルメされた人物をきわめてシンプルに構成し、シュールな異空間を創り出しています。曖昧な表情や謎めいた登場人物や場面、想像上の不思議な生き物、幻想的な景色、有機的な筆致の抽象画、自画像やどこかユーモアのエッセンスの光る作品にいたるまで多様な実践は絵画の豊かな有り様を示しています。作品の魅力は時代を超越した共通の感性を通じて鑑賞者とつながると同時に、これらの想像の世界は時として私たちの中にある共通の認識を軽々と越えていくかのようです。
 作家は本展の作品制作が進むにつれて次第に自然と暗い色調の作品が増えていったと述べています。今回の展示作品に共通して、作品の多くは現在の不安な世界情勢を映し出したかのような暗い空気感をまとっています。人間の心の深淵を描いた作品群は、対象への思索と称賛の眼差しとともに繊細かつ卓越した画力で表現され、人間の根底にある生きる力や光を静かに照らしています。

オープニング・レセプション
日時 6月27日(土)17:00~19:00
会場 タカ・イシイギャラリー 六本木(東京都港区六本木6-5-24 complex665 3F)

プロフィール
五木田智央は1969年東京生まれ、同地を拠点に活動。
90年代後半に鉛筆、木炭やインクで紙に描いたドローイング作品で注目を集め、2000年に作品集『ランジェリー・レスリング』を出版。
ニューヨークでの展覧会を皮切りに、これまで国内外で多数の個展を開催。
2012年にDIC川村記念美術館にて開催された「抽象と形態:何処までも顕れないもの」展に参加し、2014年には同美術館にて個展「THE GREAT CIRCUS」を開催
近年の個展に「PEEKABOO」東京オペラシティアートギャラリー(2018年)、「Get Down」ダラス・コンテンポラリー(2021年)、「GUMBO」ICAミラノ(2024年)などがある。
『シャッフル鉄道唱歌』天然文庫刊(2010年)、『777』888ブックス刊(2015年)、『Holy Cow』タカ・イシイギャラリー刊(2017年)、『PEEKABOO』公益財団法人 東京オペラシティ文化財団刊(2018年)、『MOO』タカ・イシイギャラリー刊(2021年)、『Diary』888ブックス刊(2022年)などの作品集、展覧会カタログを出版。

※本展はタカ・イシイギャラリー六本木と京橋の2会場で同時開催されます。
※作品の多くは現在の不安な世界情勢を映し出したかのような暗い空気感をまとっています。

本記事は各施設配布のプレスリリースおよび提供情報をもとに作成しています。

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