W'UP!★ 6月10日~6月30日 ケニー・シャーフ I’m Baaack 草月会館(港区赤坂)

W'UP!★ 6月10日~6月30日 ケニー・シャーフ I’m Baaack 草月会館(港区赤坂)
 
ケニー・シャーフ Kenny Scharf REDDY GUY 1986 / 2021
Cast Aluminum Painted H122 x W81.7 x D18.9 cm ED: 6 + AP: 2
©Kenny Scharf Courtesy of NANZUKA
 

2023年6月10日(土)~6月30日(金)
ケニー・シャーフ I’m Baaack

 この度NANZUKAは、アメリカ人アーティスト、ケニー・シャーフの個展「I’m Baaack」を開催します。
 本展は、シャーフにとって、日本のプライマリーギャラリーにおける展覧会として、約30年ぶりとなる新作個展です。本展覧会は、NANZUKA UNDERGROUND(渋谷区神宮前)の他に、草月会館(港区赤坂)との2会場にて開催いたします。草月会館においては、イサムノグチ石庭における新作の立体彫刻作品のインスタレーションに加えて、1985年に草月会館が主催した「アートインアクション」展の際に、シャーフ自身がペイントと改造を施したキャデラック「夢の車」が38年ぶりに限定公開される予定です。

オブジェ作品
ケニー・シャーフ Kenny Scharf BLUMAMA 1986 / 2021
Cast Aluminum Painted H122xW73.2xD29.5cm ED: 6 + AP: 2
©Kenny Scharf Courtesy of NANZUKA
立体作品イメージ
ケニー・シャーフ Kenny Scharf YELLANGRY GUY 1986 / 2021 Cast Aluminum Painted H122 x W68.7 x D31.5 cm ED: 6 + AP: 2 ©Kenny Scharf Courtesy of NANZUKA

 ケニー・シャーフ(1958年生まれ、カルフォルニア州、アメリカ)は、1980年にNYのSchool of Visual Artsを卒業。その後、アンディ・ウォーホルをメンターとして、グラフィティやコラージュを主要な表現スタイルとする「イースト・ヴィレッジ・アート・ムーブメント」の一員として、バスキアやキース・ヘリングといった同世代のアーティストと共に一躍大きな脚光を浴びました。1985年には、ホイットニー・ビエンナーレに参加。自身のユニークな創作を説明するために「ポップ・シュルレアリスト」という用語を生み出しました。近年の展覧会に、個展「Moodz」(Jeffrey Deitch、CA,アメリカ、2020)、「Super Pop Universe」(Lotte Museum of Art,ソウル、韓国、2018)、「Fast Forward _Painting from the 1980’s」(Whitney Museum of American Art、NY、アメリカ、2017)、「Hammer Projects」(Lobby Mural Hammer Museum、CA、アメリカ、2017)など多数。現在では、独自のキャラクターを駆使したアート作品という21世紀型ポップアートのトレンドに繋がる文脈を切り開いた先駆者として、多くの若いアーティストの尊敬を集めています。

製作中のケニーシャーフポートレイト
©Kenny Scharf
Courtesy of NANZUKA

 シャーフの作品の特徴は、何と言ってもカラフルな色彩と独自のキャラクターにあります。「原始家族フリントストーン」や「宇宙家族ジェットソン」のファンを公言するシャーフは、こうした漫画アニメの引用から自身のキャラクターの着想を得たと語っています。宇宙人とも巨大化した微生物とも、植物の妖怪のようにも見えるシャーフのキャラクターについて、シャーフは自分自身や友人たちのメタファーであり、怒りや喜び、眠気、空腹といったごく自然な感情を表していると解説します。また、その色彩も、私たちのあらゆる感情を表すものと説明します。シャーフの作品における動き、スピード感は、そのまま即ち生命感という最も重要な文脈を担います。

 本展覧会のためにシャーフが描きあげた新作には、変幻自在に形を変え、飛び回ったり、動き回ったりと表情豊かな キャラクターたちが登場します。それは、良い意味でも悪い意味でも、私たち人間の自由な姿を連想させます。完成 した作品を注意深く見ると、そこには日本語で「温暖化」、「見えぬ道筋」、「原告」、「医療システム整備」とい った言葉が散りばめられています。シャーフは、今回の日本での個展にむけて、日本語の新聞を集め、私たちが現在向き合っているテーマに関するキーワードを画面の中に忍ばせました。若い頃に、ドラッグやエイズなどで多くの友 人を失った経験を持つシャーフにとって、あらゆる社会の問題が、その創作活動の背景にはあるのです。

 また、本展では日本初公開となるインスタレーションを発表します。シャーフは 1981年に、使い古した玩具や 家電といったファウンドオブジェクトとブラックライトを用いたインスタレーション「Cosmic Cavern」を発表。空間を丸 ごとビビットなネオン色に変換し、没入型の視聴体験を提供するこの作品は、シャーフの芸術を象徴するシリーズと して現在も進化を遂げ続けています。
 本展のために、シャーフが30年ぶりの来日を果たします。本展覧会のレセプションは、6月9日(金)に、招待制にて、草月会館とNANZUKA UNDERGROUNDの2会場にて開催致します。また、6月10日(土)には、草月会館にて、ケニー・シャーフと勅使河原季里氏によるトークも予定しております。

立体作品イメージ
ケニー・シャーフ Kenny Scharf HI GUY! 1986/2021 Cast Aluminum Painted H122 x W75.8 x D19.1 cm ED: 6 + AP: 2 ©Kenny Scharf Courtesy of NANZUKA
りったいさくひんイメージ
ケニー・シャーフ Kenny Scharf GRR GUY 1986 / 2021 Cast Aluminum Painted H122 x W82 x D24.8 cm ED: 6 + AP: 2 ©Kenny Scharf Courtesy of NANZUKA

ケニー・シャーフ I’m Baaack
会 場 草月会館(東京都港区赤坂7-2-21)
会 期 2023年6月10日(土)~6月30日(金)
時 間
 火曜日~木曜日 11:00~16:00
 金曜日~土曜日 11:00~17:00
休廊日 日曜、月曜休業
ホームページ https://www.sogetsu.or.jp/

ケニー・シャーフ x 勅使河原季里 トークショーのお知らせ
日時 2023年6月10日(土) 15:00〜17:00
会場 草月会館 MAP
出演 ケニー・シャーフ、勅使河原季里(草月会)
進行 NANZUKA
定員 50名

 草月会館とNANZUKAの2会場にて開催されるケニー・シャーフの個展「I’m Baaack」を記念して、シャーフと草月アートディレクターの勅使河原季里によるトークショーを草月会館で開催致します。
 本展示会で公開されるキャデラック「夢の車」は、1985年に草月会館が主催した展覧会「アート・イン・アクション」の際にシャーフが制作したものです。当時、この展覧会のプロデュースを手掛けた勅使河原宏がニューヨークでシャーフがカスタマイズした車に乗り、日本でも同様の車を作ることはできないかと考え、祖父の勅使河原蒼風のキャデラックを使用して誕生したと、勅使河原季里は語ります。
 本トークショーでは、40年近い親交があるシャーフと勅使河原が、「アート・イン・アクション」開催当時の様子や、80年代ニューヨークのアートシーンの話題などを中心に掘り下げていく予定です。
参加をご希望の方は、こちらから情報入力の上お申し込みください。→ https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc0-OtmUj2nJqKZ_O3VyeWwEFb-7qEoN2zAlL1j1xqywHjXSg/viewform

■同時開催

W’UP!★6月10日~7月9日 ケニー・シャーフ I’m Baaack NANZUKA UNDERGROUND(渋谷区神宮前)

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