W'UP! ★5月10日~ 6月10日 primitive AURA 田中 紗樹 Saki Tanaka/6月16日~7月15日 四角い花園 江頭 誠 Makoto Egashira hpgrp Gallery Tokyo(港区南青山)

2023年5月10日(水)~ 6月10日(土)
primitive AURA
田中 紗樹 Saki Tanaka
制作する場、展示する空間、訪れた土地など、常に空間からインスピレーションを受けて作品を生み出す田中は、素材や技法に捉われず自由な表現活動を続けています。その活動は国内にとどまることなく、世界中の様々な地に赴き、その土地の風土、素材、カラー、リズムを作品に取り入れてきました。
また、幼い頃から続けている書道の影響も大きく、書の重要な要素である線と余白を存分に生かした、力強くしなやかな画面が特徴的です。
本展を開催する展示室から「水路、湿度、空気の層」そして「重力、霊気、内包感」という印象を受けた田中は、植物の呼吸や原生的な佇まい、そして有機的なリズムや形、さらには地中に根を張り、たち上がっていく色の景色というイメージを紡ぎ出し、レリーフや木版画として新作を発表します。
展覧会初日より、展示室にて壁画の公開制作も行います。ギャラリー所在地の小原流会館にちなみ「色を活ける」ように制作します。
作家在廊予定
5月10日 12:00~ 20:00(公開制作)、5月11日 13:00~ 17:00(公開制作)、5月12日 13:00~ 17:00(公開制作) 、5月13日 13:00~ 19:00(公開制作)、5月20日 13:00~ 未定 / 6月3日 13:00~ 未定、6月10日 13:00~19:00
田中 紗樹 Saki Tanaka
1984年 アメリカ・サンフランシスコ生まれ
2006年 女子美術大学 絵画科洋画専攻卒業
東京在住
アメリカで生まれ香港に住んだ幼少期の経験から、様々な土地や文化に興味をもち、世界各地に滞在し絵を残す「stay&work」プロジェクトを続ける。その他に、壁画、パッケージ、ワークショップ、ライブペイント等活動は多岐に渡り、多くの企業にアートワークを提供している。
活動
2022 壁画 / 野村不動産 サテライトオフィス
2022 テキスタイル / オンワード樫山 ICB
2020 舞台美術 /「re-connectするシルクロード」/紀尾井ホール
2020 壁画 /「香りのアート展」ロート製薬・ベレアラボ
2020 個展 / ARFLEX 二子玉川店 蔦屋家電内
2020 ライブペイント / 渋谷PARCO 1周年イベント / OIL by 美術手帖
2020 キービジュアル・展示 / 丹後ちりめん300周年企画 / NEWoMan 新宿
2020 壁画 / 三菱地所企画 ワーキングシェアオフィスSAAI
2019 企画展 /「Stay」 星野リゾート 界 仙石原
2019 壁画 / ファイザー株式会社 本社オフィス
2019 ワークショップ/文化庁 Artist In the Office / 野村ホールディングス
2019 公開制作 / 上海デザインウィーク APLUS企画
2018 パッケージ / 株式会社ライオン NONIO
2018 滞在制作 / 星野リゾート 界 仙石原
2017 個展・滞在制作 / Creative Impact in Asia vol.3 台湾・華山1914
会 場 hpgrp GALLERY TOKYO(東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1F)
時 間 12:00〜19:00
休廊日 日曜・月曜・火曜
TEL 03-3797-1507
※新型コロナウイルス感染拡大予防のため、営業時間を変更させていただく可能性がございます。最新の情報は弊廊SNSにてご案内させていただきます。
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2023年6月16日(金)~7月15日(土)
四角い花園
江頭 誠 Makoto Egashira
1986年に三重県で生まれ、2011年に多摩美術大学美術学部彫刻学科を卒業した江頭は、花柄やバラ模様の毛布を用いた作品を中心に制作しています。第18回岡本太郎現代芸術賞・特別賞や、SICF17グランプリ受賞、六本木アートナイトやBIWAKOビエンナーレなどのアートフェアへの参加や、美術館での展示など、着実にアーティストとしての実績を積みながらも、ミュージックビデオやファッションブランドのショートフィルムへアートワーク提供を行うなど、さまざまなフィールドで活動の場を広げています。
それほど遠くない時代まで日本の家庭で一般的であった花柄の毛布は、ある世代より前の人々にとってはごく日常的なアイテムとして現在も使われ続けています。戦後に発売された寝具に花柄が多かったのは、単に汚れが目立たないからという実用的な理由以外に、当時の日本における「西洋=高級」という認識に基づいていると言われています。贈答品として毛布の需要が多かった時代に、高級なイメージとしてロココ調のバラ模様があしらわれるようになりました。
高度経済成長を終え、西洋への憧れが薄れた日本のライフスタイルに合わせて家具や寝具がよりモダンでシンプルになった現在、花柄の毛布は時代遅れのアイテムとなりました。江頭も、特に意識することなく使っていた花柄の毛布を友人から「ダサい」と指摘されたことをきっかけに、その存在に意識を向け始めます。ここまで主張の強い模様がなぜ今まで目に入っていなかったのかという疑問と、毛布を持たせてくれた母親への想いが交差する不思議な感覚だったと言います。
また江頭は、ロココ調のバラ模様と毛布という組み合わせから、戦後の日本において「豊かさ」を軸として奇妙に発展した和洋折衷に興味を抱くようになります。日本の家にヨーロッパ的な要素を取り込んだ「洋間」や、アメリカの高級車に日本の伝統的な建築を乗せた「霊柩車」など、歴史を反映する日本独自の価値観を批評的に取り入れた作品を発表してきました。
hpgrp GALLERY TOKYOでは初となる本展では、第18回岡本太郎現代芸術賞で特別賞を受賞した作品「神宮寺宮型八棟造」を中心に、新作を発表いたします。この機会にぜひご高覧くださいますようお願い申し上げます。
アーティストコメント
こんにちは!作家の江頭誠です。
私が霊柩車をモチーフとした作品、「神宮寺宮型八棟造」を制作していた当時、日本独自の和と洋がMIXされた文化について考えていました。
花柄の毛布は日本で独自に発展していったものですが、花柄にロココ調のスタイルが多くみられます。霊柩車も、上が宮型の和、下がリンカーンのコンチネンタルの洋と、二つの様式が組み合わせられています。それから、日本のMIXカルチャーに着目した作品を作り続けていました。
しかし、そのような作品を作り続けていくにつれ、作品の中に自分の存在があまり感じられないことに気がつきました。まるでなにかの代表かのように語り、自分の言葉が薄れ、なぜこれを作っているのか?と疑問を感じ始めたんです。
過去に作った霊柩車の作品にはわかりやすいきっちりとしたテキストを添え、その後も扱うモチーフは形がはっきりしたものを選ぶこと、作品には隙を見せないことを意識していたのですが、ある日、それを続けることに苦痛を感じはじめ、そこからは徐々に話言葉のように自分の言葉でテキストを作り、形もあいまいで、作品は脆く、隙だらけだけど、遊びと余白を残すように変化していった気がします。
そして、一番は「自分が楽しんでいるかどうか?」というところを大事にするようになりました。
本展で霊柩車の作品を今の自分のスタイルで展示するにあたり、過去を否定したいわけではなく、過去の自分と向き合いながら、今の自分が楽しんで、新たな遊びが生まれたらなと思ってます。
会 期 2023年6月16日(金)~7月15日(土)
営業時間 12:00〜19:00
休廊日 日曜・月曜・火曜
会 場 hpgrp GALLERY TOKYO(東京都港区南青山5-7-17 小原流会館 B1F)
住所 | 東京都港区南青山5-7-17 小原流会館 B1 |
TEL | 03-3797-1507 |
WEB | https://hpgrpgallery.com/ 、https://www.ante-hpfrance.com/about |
営業時間*1 | 12:00 ~ 19:00 |
休み*2 | 日、 月、火 |
ジャンル*3 | 現代美術、写真、版画、デザイン、イラストレーション |
アクセス*4 | 表参道駅B3出口より徒歩5分 |
取扱作家 | |
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 現代美術は、彫刻、インスタレーション、ミクストメディア作品、オブジェなども含まれます *4 表示時間はあくまでも目安です 【注】ギャラリーは入場無料ですが、イベントにより料金がかかる場合があります |
hpgrp Gallery Tokyo(港区南青山)
W’UP! ★5月1日~5月24日 垂谷知明 個展「始めにカオスありき。」/5月25日~6月26日 安藤 瑠美個展 「TOKYO NUDE – mountain range-」H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHI
■コロナ感染拡大防止のための注意事項
ご来廊の際は検温、マスクの着用、消毒にご協力ください。
展示室内の混雑状況により入場制限をさせていただく場合がございます。ご了承ください。
※上記営業時間外でも、事前にお問い合わせいただければ展示をご覧いただくことができます。
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