W'UP! ★10月18日~12月24日 SUKITA X SCHAPIRO PHOTOGRAPHS 鋤田 正義 / スティーブ・シャピロ Blitz Gallery(目黒区下目黒)

W'UP! ★10月18日~12月24日 SUKITA X SCHAPIRO PHOTOGRAPHS 鋤田 正義 / スティーブ・シャピロ Blitz Gallery(目黒区下目黒)

ⓒ Sukita “David Bowie, DB-1977-2, Tokyo, 1977”(from ‘Heroes’ session)
 

2023年10月18日(水)~12月24日(日)
 Part2 2024年1月13日(土)~3月24日(日)
SUKITA X SCHAPIRO PHOTOGRAPHS
鋤田 正義 / スティーブ・シャピロ

 ブリッツ・ギャラリーは、鋤田正義(1938-)と米国人写真家スティーブ・シャピロ(1934-2022)による二人展 “SUKITA X SCHAPIRO PHOTOGRAPHS”を開催します。シャピロ作品は日本での初展示となります。
 鋤田とシャピロは、活動した拠点は異なるものの、ほぼ同時代に活躍した写真家です。二人のキャリアはとても似通っており、ともに社会問題のスナップから写真家としての活動を開始し、その範囲は、ドキュメンタリー、ポートレート、映画のスチールにわたります。
 シャピロが激動する60年代に全米を旅して撮影した作品は「AMERICAN EDGE」(Arena Edition, 2000年)にまとめられています。鋤田も50年~60年代に、戦後混乱期の地元福岡のストリート・シーンや長崎の社会問題を撮影、それらは「SUKITA : ETERNITY」(玄光社 2021年)の「EARLY WORK」の章に収められています。また二人は70年代にデヴィッド・ボウイと数々のコラボレーションを行っています。

“David Bowie with Colorchecker, <br srcset=
New York, 2009”" width="500" height="655" /> ⓒ Sukita “David Bowie with Colorchecker, New York, 2009”
“David Bowie, Hang onto Yourself, <br srcset=
New York, 1973”" width="500" height="698" /> ⓒ Sukita “David Bowie, Hang onto Yourself, New York, 1973”

 シャピロは「Station to Station」(1976年)、「Low 」(1977年)、鋤田 は「Heroes」(1977年)のアルバム・カバー写真を手掛けています。また、映画関連の仕事では、シャピロはフランシス・フォード・コッポラ監督の「The Godfather」(1972年)や、マーティン・スコセッシ監督の「Taxi Driver」(1976年)の現場を撮影。
 一方、鋤田は寺山修司と交流があり、長編映画「書を捨てよ町へ出よう」(1971年)の撮影監督を務めています。またジム・ジャームッシュ監督の映画「ミステリー・トレイン」(1989年)、是枝裕和監督の映画「ワンダフルライフ」(1999年)、「花よりもなほ」(2006年)のスチール撮影を行っています。
 シャピロは2022年に87歳で亡くなりました。彼の遺志を継ぐSteve Schapiro Estate(スティーブ・シャピロ・エステート)は、一連の作品を熱心な写真や映画/ロックファンが多い日本で紹介されることを強く希望。鋤田正義が、同世代でボウイの撮影をはじめ、自分と同様のキャリアを歩んだシャピロに共感し、自作との共同展示を発案して当ギャラリーでの二人展開催が実現しました。
 本展はボウイ・ファンや写真のコレクター/ファンにとって見どころ満載の内容です。鋤田正義はデヴィッド・ボウイやデヴィッド・シルヴィアンとのセッションでの未発表作や代表作のアザー・カット作品、ポートレート写真で時間経過を可視化した2枚組作品、ライフワークとして取り組んでいるドキュメンタリー作品などを代表作とともに展示します。

Steve Schapiro<br srcset=
“David Bowie, Lazarus, Los Angeles, 1974”" width="500" height="750" /> Steve Schapiro “David Bowie, Lazarus, Los Angeles, 1974”
Steve Schapiro<br srcset=
“ree Men, New York, 1961”" width="500" height="744" /> Steve Schapiro “ree Men, New York, 1961”

 また2023年に亡くなった、鋤田と生前に親交があったミュージシャンの鮎川誠、高橋幸宏、坂本龍一を追悼するコーナーを設けて作品展示を行います。
 日本初公開となるスティーブ・シャピロ作品は、70年代の代表的なデヴィッド・ボウイ作品を中心に紹介いたします。その他、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)、ニコ(Nico)、ルネ・マグリッド(René Magritte)、モハメド・アリ(Muhammad Ali)、バーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand)、マーロン・ブランド(Marlon Brando) などのポートレート、写真集
 「AMERICAN EDGE」や「Seventy Thirty」に収録されている激動するアメリカの珠玉のドキュメント作品を展示します。コンパクトに彼のキャリアを垣間見ることができる作品セレクションです。
 本展ではモノクロ・カラーによる様々なサイズの約50点の作品を2回に分けて展示する予定です。年内開催のパート1では、主にボウイのカラー作品を中心に展示します。
 2024年開催のパート2では作品を入れ替えて、二人の原点となるドキュメンタリー系、ボウイや有名人ポートレートのモノクロ作品を中心に展示する予定です。デヴィッド・ボウイや有名映画監督たちを魅了した、同時代に活躍した日米二人のアーティストの珠玉の写真表現をぜひご高覧ください。

SUKITA X SCHAPIRO PHOTOGRAPHS
鋤田 正義 / スティーブ・シャピロ
会 期 2023年10月18日(水)~12月24日(日)
 Part2 2024年1月13日(土)~3月24日(日)
時 間 13:00~18:00
休廊日 月曜、火曜
入場無料
場 所 ブリッツ・ギャラリー(東京都目黒区下目黒 6-20-29)
TEL 03-3714-0552
アクセス JR目黒駅からバス、目黒消防署下車徒歩3分、東急東横線学芸大学下車徒歩15分

鋤田 正義(Masayoshi Sukita, 1938-)
 福岡県直方市生まれ。日本写真映像専門学校卒業後、棚橋紫水に師事します。大広、デルタモンドを経て、1970年からフリーとして活躍しています。
 70年代のはじめ、鋤田は気鋭の若者文化や音楽に惹かれニューヨークやロンドンを訪れます。1972年の夏にT・レックスのマーク・ボランやデヴィッド・ボウイを撮影。以降、特にボウイと深い信頼関係を築き、彼を約40年以上にわたり撮り続けました。代表作にアルバム「ヒーローズ」(1977年)のカバー作品があります。
 鋤田のボウイのイメージは、2013年にスタートしたヴィクトリア&アルバート美術館企画で、世界中で約200万人の観客を動員した「DAVID BOWIE is」展でも特集されました。その他、ドキュメンタリー、ファッション、広告、映画、音楽まで幅広い分野で撮影を行っています。
 近年は、海外主要都市で写真展開催が相次いでいます。特にイタリアでの人気が高く、ラスペツィア(2016年)、バーリ(2017年)、フィレンツェ(2019年)、サレルノ(2020年)、パレルモ(2020-2021年)などで大規模な美術館展を相次いで開催しました。ドイツのベルリンでは2017年にボウイ「ヒーローズ」のLP リリース40周年記念写真展を開催。2019年には、オーストラリアのシドニーで開催された写真に特化したアートフェアー「Head On Photo Festival」に招待作家として参加しています。
 日本での近年の美術館展は、鋤田正義写真展「ただいま。」(2018年、直方谷尾美術館)、「鋤田正義写真展 in 大分 2019」(2019年、大分市アートプラザ)、「時間~ TIME 鋤田正義写真展」(2021年、美術館「えき」KYOTO)等。2018年、鋤田の軌跡をたどるドキュメンタリー映画「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」が公開。2021年、待望の回顧写真集「SUKITA : ETERNITY」がACC ART BOOKS と玄光社から世界同時発売。2022年9月(日本では2023年
3月)に劇場公開された、ブレット・モーゲン監督によるデヴィッド・ボウイの長編ドキュメンタリー映画「ムーンエイジ・デイドリーム」のポスターに鋤田によるボウイ作品が採用。回顧写 真集をはじめとする近年の活躍により、鋤田のキャリアの本格的再評価がはじまっています。

スティーブ•シャピロ(Steve Schapiro, 1934 - 2022)
 1934年、ニューヨーク市ブルックリン生まれ。アンリ・カルティエ=ブレッソンに憧れて写真家を志し、ウィリアム・ユージン・スミスから写真技術や取り組み姿勢を学びます。1961年にフリーランスの写真家として活動を開始。1960年代のアメリカの政治、文化、社会の大変動のドキュメントに取り組みます。また、ロバート・F・ケネディの大統領選挙キャンペーンに同行し、公民権運動の重要な瞬間を撮影。彼の写真は、「LIFE」、「Vanity Fair」、「Sports Illustrated」、
「Newsweek」、「TIME」、「Paris Match」などの雑誌に掲載されています。
 1974年、シャピロはロサンゼルスでデヴィッド・ボウイと濃厚なフォトセッションを行っています。この日の二人のコラボレーションの成果は、アルバム「Station to Station(1976年)」、「Low(1977年)」、「Nothing has changed(2014年)」のジャケットや、雑誌「People」、「Rolling Stone」のカバーに生かされることになります。有名人のポートレートや映画関連の写真でも知られおり、特にフランシス・フォード・コッポラ監督の「The Godfather(1972 年)」や、マーティン・スコセッシ監督の「Taxi Driver(1976年)」のスチール写真が有名です。
 主な写真集に「AMERICAN EDGE」(Arena edition, 2000年),「Then and Now」(Hatje Cantz, 2012年)、「BOWIE」(powerHouse Book, 2016年)、「Seventy Thirty」(Damiani Editore, 2022 年)などがあります。
シャピロの写真は、パーソナルな視点でアメリカ現代史の重要な瞬間をドキュメントしていると高く評価されています。今回の写真展示がきっかけになり、日本でシャピロのキャリアが本格的に紹介されることが期待されています。

住所東京都目黒区下目黒6-20-29 ブリッツハウス
TEL03-3714-0552
WEBhttp://blitz-gallery.com/
営業時間*113:00 〜 18:00
休み*2月、 火(開催期間以外は休廊)
ジャンル*3写真、現代美術
アクセス*4JR目黒駅西口より大岡山小学校行きバス「目黒消防署」より徒歩3分
取扱作家http://blitz-gallery.com/artists.html
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに年末年始・臨時休業あり *3 現代美術は、彫刻、インスタレーション、ミクストメディア作品、オブジェなども含まれます *4 表示時間はあくまでも目安です 【注】ギャラリーは入場無料ですが、イベントにより料金がかかる場合があります

Blitz Gallery(目黒区下目黒)

情報掲載について

当サイトへの掲載は一切無料です。こちらからご登録できます。https://tokyo-live-exhibits.com/about_information_post/

コメント

*
*
* (公開されません)