W'UP★9月27日~11月2日 ねがみくみこ 個展「ときめきはモノタイプ」 Gallery KIDO Press(キドプレス)

ねがみくみこ 個展「ときめきはモノタイプ」
会 期 2025年9月27日(土)~11月2日(日)
会 場 キドプレス(東京都千代田区九段南 3-3-3 ヨコヤマビル 1F)
開館時間 12:00~18:00
休館日 月曜日、火曜日
入館料 無料
ホームページ http://www.kidopress.com/
版画をつくるプレス機から出てきた新しい作品をめくった時、「うわぁ~」という歓声と共に現れたのは、周りの誰もが笑い出さずにはいられない、奇想天外でペーソスとブラックユーモアの両方が混在する独特な世界でした。
例えばそれは、オレンジ色の猫顔のシルエットをした髭面のおじさんが、グリーンの開襟シャツを纏い両手にマラカスを持ち、下半身はパープルの片足立ちをしたバレリーナの姿をしていたり。はたまた、相撲の化粧まわしをつけ、縞柄のネクタイをして腕組みをする赤い鬼の面の男。などなど。一見するとあまり脈絡を感じない身体のパーツの組み合わせとそれぞれが補色に近いビビットな色遣い。それらがねがみさんの手にかかると思わず吹き出してしまうような、笑いの「ツボ」にハマってしまう作品へと昇華するのです。
彫刻家としての活躍が目覚ましいねがみさんに「版画をつくってみませんか?」とお誘いしたのは約一年前ほどのことでした。はじめは平面、それも版を使った作品づくりに、迷いもご苦労もあったようです。しかし、ねがみさんが彫刻家として使い慣れた彫刻刀を使って、版画用のゴム板を彫りながら版を形作っていく作業を進める中で、立体制作から平面の表現に軽々と移行できたようです。そして作り出された作品からは、彫刻と平面とに共通する、ユニークで人間の温かみに溢れた世界が生み出されました。今回発表されるのは、1点しかつくることのできない版画、モノタイプばかりです。その瞬間にしか生まれない即興性と、やり直しのきかないドキドキ感が、作品に良い緊張感として表れていると思います。もちろん、未発表の彫刻作品も芸術を気取ることなく、皆さんを笑顔にすること間違いなしです。ねがみワールドの冒険の軌跡とキッチュなまでの作品たちの姿をぜひ体験していただけたらと思います。ご期待ください!
木戸 均/キドプレス:マスタープリンター
アーティストコメント
私は彫刻について考えます。彫刻とフィギュア、人形の違いは何だろうか。
初めて着せ替え人形をもらったとき、どうしてもその長い毛を刈ってみたいという衝動にとらわれました。そして、ハサミを入れた後に気づいたのです。一度刈った人形の毛は、もう生えてこないということに。どんなにオシャレを気取っても、私の人形の地肌は丸見えだ。そんな苦い経験から、私はひらめきました。ラ◯and◯リーの着せ替えシステムを。オシャレまほうパーツがあればいいのだ、と。
それからというもの、私は版画のパーツを彫って、彫って、彫りまくった。おやつに食べたスルメも、近所を歩いてる相撲取りも、JRAの馬だって彫った。目についたものをとにかく彫った。100個以上のオシャレまほうパーツの組み合わせ、版画の可能性は無限大。これで私もオシャレ上級者だ。
プロフィール
2006年 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業
2008年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
主な個展
2009年 「スターだらけの」(Gallery MoMo、東京)
2010年 「ザギンでシースーを」(CASHI、東京)
2011年 「ロマンティックがとまらない」(Unseal Contemporary、東京)
2020年 「ものすごくくだらなくて、ありえないほど品がない」(Gallery 花影抄、東京)
2023年 「ホルモンと情熱のあいだ」(日南町美術館、鳥取)「ノーホルモンノーライフ」(岡山天満屋美術ギャラリー、岡山)
2024年 「ねがみくみこ-欲望という名のヘッドギア-」(SEIZAN GALLERY TOKYO 凸、東京)
パブリックコレクション
MUSEUM OF INTERNATIONAL FOLK ART(Santa Fe, New Mexico)
日南町美術館(鳥取)



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