W'UP!★12月22日~2023年1月22日 3331 GALLERY #045 3331 ART FAIR recommended artists 盛圭太 個展 アーツ千代田 3331

2022年12月22日(木)~2023年1月22日(日)
3331 GALLERY #045 3331 ART FAIR recommended artists
盛圭太 個展
この度、アーツ千代田 3331では、2022年12月22日(木)~2023年1月22日(日)の会期にて、3331 ART FAIR レコメンドアーティストの特別企画として、パリを拠点に国際的な活動を展開する盛圭太の個展を開催いたします。
紙や壁面に糸をグルーガンで張りながら即興で描かれる盛圭太のドローイングには、2種類の線が存在します。ひとつは、真っすぐに張られた直線、もう一方は、重力に委ねた弛んだ曲線。そこには制作過程の中で糸が絡まったり切れたりして起こった小さなエラーを含みながら、緻密で秩序だった建築物や宇宙空間のようなイメージが立ち上がるとともに、効率的にシステム化された現代社会の構造が内包するフラジリティを浮かび上がらせていきます。
ある時は、身体の細胞を彷彿させるような有機性をもち、またある時はリズムを刻む音楽的な譜面のようでもあり、さまざまな次元へと線を拡張させながら、あらゆるシステムを脱構築し、その先にあるものへと想像を膨らませてくれます。それは、作家自身も言及するように、未来の痕跡を掘り起こす考古学者のようであるともいえるかもしれません。
本展では、代表作のドローイングシリーズ《Bug report》のほか、その創作の原点となる映像作品も展示する予定です。また展覧会の初日には、作家による公開制作やトークイべントを実施いたします。つきましては、本展をぜひ広くご周知頂きたく、何卒ご協力の程宜しくお願い申し上げます。
※本展の展覧会名は本来、冒頭の画像内にある記号となります。記号に読み方はなく、記号の形そのものが個展名となりますが、本メールでは環境依存による文字化けを防ぐため展覧会名は表記しておりません。
アーティスト ステイトメント 本展によせて
ドローイングという表現領域を拡張すべく、紙や 壁の上に糸をグルーガンで張る独自の手法でシリーズ:Bug reportを制作してきた。イメージを成す2種類の線:糸の張った『直線』と緩んだ『曲線』は、比喩的にシステムの構成要素を司る。一連のシリーズを通じて、線を付け加える度に集積する亀裂(バグ)をレポートすることで暫定的な現実の認識を試みてきた。
この場で、下書きなしに現地制作されるのは、構築と瓦解の様相をもつ"途上の光景"だ。この風景はあやとりを記録した作品に起源を持つ。壊れては造られ、宙吊りのフォームが連なるループ映像は、完成にいたることを回避するドローイングという行為そのものだ。
『線』の始まりを糸とする仮説を、3331 Arts Chiyodaで展開する。
ー盛圭太(アーティスト)
盛圭太(Keita Mori)プロフィール
1981年北海道生まれ。多摩美術大学卒業後渡仏し、パリ在住。文化庁新進芸術家海外研修員としてパリ国立美術学校に在籍。その後パリ第VIII大学大学院美術研究科修了。線の始まりを糸とする仮説からドローイングシリーズを制作。2017年フランス初のコンテポラリードローイングに特化したアートセンター、ドローイング・ラボにて、施設のこけら落しとなる個展「Strings」を行う。同年、Matsutani Prizeの受賞。近年の主な展覧会に、ヴォルフスブルク現代美術館、ヴォルフスブルク国立新美術館、東京都現代美術館など国内外で発表。パリのカトリーヌ•プットマンギャラリー、高崎のrin art associationに所属。作品はマルセイユ現代美術センター、アキテーヌ現代美術センターをはじめ、プライベート、パブリックコレクションに所蔵。
https://keitamori.com
2021 「La Ronde」ルーアン美術館 / ルーアン、フランス
2020 「ドローイング の可能性」東京都現代美術館 / 東京「Bug report」rin art association / 高崎
2019 「社会を解剖する」高松市美術館 / 香川
2018 「DOMANI・明日展」国立新美術館 / 東京
2017 「Template」カトリーヌ・プットマン ギャラリー / パリ、フランス
2015 「Walk the line」ヴォルフスブルグ 現代美術館 /ヴォルフスブルグ、ドイツ
3331 GALLERY #045 3331 ART FAIR recommended artists 盛圭太 個展
会 期 12月22日(木)~2023年1月22日(日)
時 間 11:00〜19:00
※12/29(木)~1/3(火)は休館
※1/4(水)は13:00開場、最終日1/22(日)は18:00まで
会 場 3331 Arts Chiyoda 1F 3331 Gallery
入場料 無料
URL https://www.3331.jp/news/202211/005775.html
推薦コメント
糸が先か、線が先か——ともかく人間は、自然のなかに糸なるものを見出した。
しかしこれは、そのままでは使いにくいものばかりだった。いつ誰が気づいたか、細かな繊維のかたまりから、糸をとり出すことができるようになった。様々な場所で、糸を紡ぎ、織って利用するための道具が発明された。思えば近代の産業革命も、紡績技術の機械化からはじまった。
世界各地にある、あやとりの原風景を想像する—少し長い糸の切れ端が拾われる。はたまた子どものために、大人が糸を切断する。結ばれた糸は、ひとりかふたりの手のなかで次々とかたちが生成し、ある形態を留めることなく消えていく。そこからはリズムが生まれ、身の回りのものや、かたりともつながっていった。本当に同じかたちなどない。同じようなかたちでしかない。だから何度も何度も繰り返す。
盛圭太は、糸を用いた自身のドローイングをあやとりに喩える。即興で生み出される線は、システムを連想させるイメージをその場に結びながらも常にうごめいている。やがてこれらは、現代文明を伝承するものとなるだろう。
ー慶野結香(青森公立大学 国際芸術センター青森[ACAC]学芸員/キュレーター)
関連イベント
1.公開制作
アーティストの盛圭太が、展示室内の壁面に糸によるドローイングを行います。
日付:2022月12月22日(木) 17:00 - 17:30
会場:1F 3331 Gallery 展示室内
2.盛圭太×慶野結香 トークセッション
本展開催にあたって、アーティストの盛圭太と、青森公立大学国際芸術センター青森の学芸員でキュレーターの慶野結香氏をお招きしたトークセッションを行います。
日付:2022月12月22日(木) 18:00 - 19:00
料金:無料 / 要予約
会場:1F 3331 Arts Chiyoda コミュニティスペース
定員:15名
予約方法:下記URL[Peatix予約フォーム]よりお申し込みください。
https://peatix.com/event/3421303
申込開始:11月16日(水)10:00
申込締切:12月21日(水)18:00
※新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては、イベントの公開方法が変更となる場合もございます。
個展名について(主催者より)
本展のタイトル「⏦」に読み方はなく、記号の形そのものが個展名となります。盛圭太のドローイングに存在する2種類の線「直線」と「曲線」を象徴する記号として、既存の技術記号の中から作家が選びました。この記号の本来の意味はAC(交流電流)となります。
※同記号は、Unicodeで「U+23E6」で表示されます。使用フォントによっては表示されない場合もございますが、フォント名「SegoeUI Symbol」「STIXGeneral」での表示は確認済みです。
住所 | 東京都千代田区外神田6-11-14 |
TEL | 03-6803-2441(代表) |
WEB | https://www.3331.jp/ |
営業時間*1 | 10:00〜21:00(最終入館は20:30)なお館内に入居するギャラリー、オフィス、カフェ等は、それぞれ開廊日時・営業日時が異なります |
休み*2 | お盆・年末年始 |
ジャンル*3 | 現代美術、デザイン、建築、まちづくり、コミュニティ・アート など |
アクセス*4 | 東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分、東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分、都営大江戸線上野御徒町駅A1番出口より徒歩6分、JR御徒町駅南口より徒歩7分、JR秋葉原駅電気街口より徒歩8分、JR御茶ノ水駅聖橋口より徒歩15分 |
取扱作家 | |
*1 展覧会・イベント最終日は早く終了する場合あり *2 このほかに臨時休業あり *3 現代美術は、彫刻、インスタレーション、ミクストメディア作品、オブジェなども含まれます *4 表示時間はあくまでも目安です【注】ギャラリーは入場無料ですが、イベントにより料金がかかる場合があります |
■コロナ感染拡大防止のための注意事項 3331 Arts Chiyodaのウェブサイトにて「新型コロナウイルス感染症対策およびご来館時のお願い」をご確認いただき、 ご来館の際にはマスクの着用などにご協力ください。状況により展覧会・イベントの実施内容や時間、 カフェ・ショップの営業時間等は変更になる場合がございます。最新情報は3331の各種公式SNSでご確認ください。
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