W'UP! ★ 11月2日~2026年3月 APK PUBLIC Vol.1 TODA BUILDING 広場、1-2Fエントランスロビー(中央区京橋)
TODA BUILDING/APK PUBLIC Vol.1
会 場 TODA BUILDING 広場、1-2Fエントランスロビー(東京都中央区京橋1-7-1)
会 期 11月2日(土)~2026年3月(会期終了日は未定)
開館時間 7:00~20:00
休館日 ビル休館日
入場料 無料
ホームページ https://www.apk.todabuilding.com/program/public-art-program-vol1/
主 催 戸田建設株式会社
アーティスト 小野澤 峻、野田幸江、毛利悠子、持田敦子
キュレーター 飯田志保子
APK PUBLIC Vol.1
「APK PUBLIC」は、新進アーティストやキュレーターによる都市の風景を担う大規模な作品発表の場として、TODA BUILDINGの共用空間を活用し、更新性のあるパブリックアートを展開するプログラムです。来街者やオフィスワーカーが日常的に作品のある空間を体感し、クリエイティビティが刺激されることで、視野の拡張をもたらし日々の生き方や働き方を豊かにしていくことを目指します。
第1回は、国内外で活躍するキュレーターの飯田志保子氏を迎え、不確かな時代の閉塞感を未来志向のポジティブな展望に転換できるよう「螺旋の可能性―無限のチャンスへ」をコンセプトに作品を展開します。
螺旋の可能性―無限のチャンスへ
TODA BUILDINGの新たなシンボルとして、ビルに集う人々のモビリティ、ムーブメント、フレキシビリティを象徴すると同時に、未来を見通す上昇やサステナビリティへの志向も喚起するような、螺旋構造、回転、循環、連鎖、振り子運動、持続性などの特徴を持つ作品を展示します。
展示作品
小野澤 峻《演ずる造形》
6つの球体が一定の速度で、それぞれ微妙なズレを保ちながら振り子のように揺れ動きます。その動きには、慣性の力や重力、そして周囲の環境が影響し、予期せぬ衝突が起こる可能性も秘めています。プロのジャグリングパフォーマーとしての経歴を持つ小野澤は、重力や遠心力を身体感覚で操る技術を、コンピューターが信号を解読して動作する装置に置き換え、自然の法則、コンピューター、そして人間が共演するライブパフォーマンスを実現しようとしています。
約8分 11:00から1時間毎に上演|最終回 19:00 ※休演中につきご覧いただけない場合がございます。
小野澤 峻
1996年群馬県生まれ。ジャグリングパフォーマーの身体感覚を起点とした、上演型の彫刻作品を制作。東京藝術大学大学院の先端芸術表現専攻を修了後、「Media Ambition Tokyo」(2020、渋谷スクランブルスクエア/2021、森アーツセンターギャラリー)、国際芸術祭「あいち2022」などに出品。2021年には「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」の一人に選出。
野田幸江
《garden -a- <この風景の要素>》
《garden -b- <地層になる>》
《flower》
TODA BUILDING竣工までの2年間、京橋エリアで四季計8回行ったフィールドワークを基に制作した一連のシリーズ。建設現場の湧水や道端に群生する季節ごとの小さな植物を採取し、乾燥させたり煮詰めたりしながら特性を引き出し、フィールドワークで感じた街のストーリーを反芻しながらかたちづくられました。芽生えて朽ちていく有機物の循環、その土地に人が暮らすことで生まれる変化。普段は目に見えない地形や地盤の個性を映し出し、都市の生態系を集積した作品となっています。
野田幸江
1978年生まれ。画家として絵画制作の傍ら、家業である花屋「ハナノエン」で植物に携わるようになる。日常にある植物に触れ、風景についての創作を行っている。主に、自然の要素を配置する空間的な表現や、営みから生まれる植物作品、庭づくりなどを含めて、循環するモノの感触を探っている。近年の活動では、ライフワークに基づく植物の造形や絵画などの発表を各地で行っており、また、庭や場にアプローチする創作やパフォーマンスにも取り組む。ARTISTS' FAIR KYOTO 2021Akatsuki ART AWARD最優秀賞。近年の個展に「きれいな場所」(ミヅマアートギャラリー、2024)。
毛利悠子
《分割された地震動軌跡模型Ⅰ-1》
《分割された地震動軌跡模型Ⅰ-2》
《分割された地震動軌跡模型Ⅰ-3》
《分割された地震動軌跡模型Ⅰ-4》
本作において毛利は、地震学の先駆者である関谷清景(1854–1896)が、1887年1月15日に起きた地震の東京での記録をもとに、地面の動きを針金で立体的に表した「地震動軌跡模型」(国立科学博物館蔵)から着想を得ました。毛利が実践してきたキネティック・アートから離れた、静的な彫刻作品のように見える本作ですが、地球の運動エネルギーを具現化した地震学者の模型の引用であるという点で、これまでの毛利の活動の延長に生まれた新しい境地とも言えるでしょう。最先端の免震構造を備えたビルの内部で、人間と自然との絶え間ないネゴシエーション(交渉)が表現されています。
毛利悠子
構築へのアプローチではなく、環境などの諸条件によって変化してゆく「出来事」に焦点を当てるインスタレーションや彫刻を制作。「ピュシスについて」(アーティゾン美術館、2024–2025)、第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館「Compose」(2024)、カムデン・アーツ・センター(ロンドン、2018)、十和田市現代美術館(青森、2018-2019)での個展のほか、「第14回光州ビエンナーレ」(2023)、「第23回シドニー・ビエンナーレ」(2022)、「第34回サンパウロ・ビエンナーレ」(2021)など国内外の展覧会に参加。2017年、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。
持田敦子
《Steps》(エントランスロビー)
《Steps》(広場)
エントランスロビーの天井から吊り下げられた螺旋階段《Steps》は、持田が3次元空間に描いたドローイングの軌跡を具現化したもの。階段は人が昇降する実用性から解放され、空間に介入するツールとしてねじれたり重なり合ったりしながら、曲線の繊細な美しさと彫刻的なダイナミックさをつくり出します。下から、横から、上からと、見る角度によって弧を描くラインが異なり、季節や時間の移ろいに応じてビル空間に変化をもたらします。屋外広場では、ロビーの作品に呼応して地面から上空に伸びる《Steps》をご覧いただけます。
持田敦子
1989年東京都生まれ。長野県在住。2018年バウハウス大学ワイマール大学院、東京藝術大学大学院修了。2018年から2019年にかけて、平成30年度公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員としてドイツ、シンガポールにて研修。プライベートとパブリックの境界にゆらぎを与えるように、既存の空間や建物に、壁面や階段などの仮設性と異物感の強い要素を挿入し空間の意味や質を変容させることを得意とする。近年の活動に長野県飯田市にて家屋を解体するプロセスを作品化するプロジェクト「解体 」(2021-2023)など。
キュレーターチーム
キュレーター 飯田志保子
東京オペラシティアートギャラリー、豪クイーンズランド州立美術館/現代美術館内研究機関の客員キュレーター、韓国でのフェローシップ・リサーチャーを経て、主にアジアや豪州各地域で共同企画を実践。第15回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2012、あいちトリエンナーレ2013、札幌国際芸術祭2014のキュレーターを歴任。2014年から2018年まで東京藝術大学准教授。あいちトリエンナーレ2019及び国際芸術祭「あいち2022」のチーフ・キュレーター(学芸統括)を務める。引き続き、学芸統括として「あいち2025」に従事している。
コーディネーター 三木 茜
1989年生まれ。武蔵野美術大学卒業後、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジMFAキュレーティング修了。一般社団法人アート東京で「アートフェア東京」、アートアワードの運営事業などに携わる。あいちトリエンナーレ2019の国際現代美術展アシスタント・キュレーターとして従事した後、2020年より六本木のアートスペース ANB Tokyoにて展覧会企画・運営等を行う。
アーキテクト 武藤 隆
1992年東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修了。専門は建築設計。1992年から2002年まで安藤忠雄建築研究所に勤務。「アンソニー・カロ展会場構成」(1995)「国際芸術センター青森」(2001)、「兵庫県立美術館」(2002)などを担当。2002年に武藤隆建築研究所設立。2013年より大同大学工学部建築学科教授。あいちトリエンナーレ2010及び2013のアーキテクト、2016ではシニア・アーキテクトを務める。
そのほかの展示施設
CREATIVE MUSEUM TOKYO
6FのCREATIVE MUSEUM TOKYO(略称:CMT)は、「作品」や「表現者」、さらにはそこに至る「プロセス」を大空間で体感できるミュージアムです。大空間の展示室ではアニメ、マンガ、音楽等のポップカルチャーや現代アート、デザインなどの展覧会を年間約4本開催します。ミュージアムショップと中央通りを望むテラスに隣接したミュージアムカフェでは、展覧会毎にオリジナルグッズや、オリジナルメニューを提供します。
W'UP! ★11月2日~2025年3月2日 アニメ「鬼滅の刃」 柱展 ーそして無限城へー CREATIVE MUSEUM TOKYO(中央区京橋)
Gallery & Bakery Tokyo 8分
1FのGallery & Bakery Tokyo 8分は、「THE CITY BAKERY」と「ArtSticker」が運営するパンやコーヒーを買うことの延長線上にアートの鑑賞をお楽しみいただけるスペースです。アートのために設計されたミュージアムを思わせる贅沢な空間にて、これからが楽しみなアーティストにスポットライトを当てます。
W'UP! ★ 12月7日~2025年1月14日 山脇紘資 新作個展「玄関」 Gallery & Bakery Tokyo 8分(中央区京橋)
3F ギャラリーコンプレックス
3Fのギャラリーコンプレックスには、現代アートを代表する「タカ・イシイギャラリー 京橋」「小山登美夫ギャラリー 京橋」「KOSAKU KANECHIKA」「Yutaka Kikutake Gallery」のギャラリー4つが集結し、東京駅前エリアを現代アートの発信拠点へと変貌します。国内外の最先端のアートがオフィスビル内で鑑賞できるのも「TODA BUILDING」の魅力です。
W'UP★12月20日~2025年2月1日 倉田悟展「 あさをまつよる」 小山登美夫ギャラリー京橋(中央区京橋)
W'UP★12月20日〜2025年1月18日 GROUP SHOW: 5 ARTISTS/1月25日〜3月8日 青木豊「U」 KOSAKU KANECHIKA(中央区京橋)
コメント