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W'UP★11月13日~11月26日 堀文子の仕事 イタリア・トスカーナ ナカジマアート(中央区銀座)

W'UP★11月13日~11月26日 堀文子の仕事 イタリア・トスカーナ ナカジマアート(中央区銀座)
《トスカーナの春》 1990年頃 ©一般財団法人堀文子記念館 

 

堀文子の仕事 イタリア・トスカーナ ― 無垢の感動を求めて
会 期 2025年11月13日(木)~11月26日(水)
会 場 ナカジマアート(東京都中央区銀座5-5-9 アベビル3階5階)
開館時間 11:00~18:30
休館日 会期中無休
入館料 無料
ホームページ https://www.nakajima-art.com/

スケッチ《裸婦》
スケッチ《裸婦》©一般財団法人堀文子記念館
《凍る冬野》
《凍る冬野》©一般財団法人堀文子記念館
《トスカーナの田園》
《トスカーナの田園》©一般財団法人堀文子記念館

 バブル期の日本を離れ、静寂のトスカーナへ――。
 生命の輝きを描いた堀文子の世界を紹介します。会場では2026年カレンダーや当時のポスター(数量限定)も販売します。

「トスカーナの田園に咲き乱れる野の花たち。なだらかな丘を埋める麦畑。オリーブの林。丘の上の城塞のような農家。森も糸杉の道も、なにもかもが中世の世界を思わせる無垢な世界の中で、日本での荒びた私の心は洗われ、生き返った。」(『ホルトノキの下で』堀文子 幻戯書房 )

 2019年に100歳でご逝去された日本画家・堀文子の画業80年の軌跡をたどるシリーズ『堀文子の仕事』。今回のテーマは 『イタリア・トスカーナ』 です。
 1987年3月、68歳の堀文子はイタリア・トスカーナ地方、アレッツォ郊外にアトリエを構えました。
 当時、日本はバブル経済の最中。浮かれた風潮に背を向け、堀が拠点に選んだのは、観光化とは無縁の田園地帯にある貴族所有のヴィラでした。
 初めて目にしたトスカーナ地方の村や城、糸杉の道、中世の面影を残す美しい田園は、どこを切り取っても絵画のように映り、堀は心を奪われました。以後、日本とイタリアを行き来しながら、一年の半分を当地で過ごし、ぶどう畑やオリーブの丘に腰を下ろし、ひとりスケッチに没頭しました。後に堀は、この時の心情を「無垢の感動を取り戻すことができた」と語っています。
 1992年には、ルネサンスの巨匠ピエロ・デッラ・フランチェスカ没後500年を記念し、アレッツォ市に招聘され「堀文子日本画展」が開催されます。初期からイタリア時代までの作品約40点とデッサンが紹介され、街をあげての歓迎を受けました。
 本展では、堀がイタリアで過ごした5年間に描いたスケッチや日本画を一堂に展示いたします。堀がトスカーナで描いた貴重な作品を、ぜひご高覧ください。

関連イベント
1992年イタリア・アレッツォ市開催の『堀文子日本画展』の当時のポスターを数量限定で販売。
1992年、イタリアルネッサンスを代表する画家、ピエロ・デッラ・フランチェスカ没後500年を記念し、『堀文子日本画展』が開催されました。アレッツォ市が画家堀文子の作家活動に敬意を表し、特別に企画した展覧会でした。
今回、当時イタリアで作成されたポスターを特別販売いたします。尚、ポスターの売上金の一部は、一般財団法人堀文子記念館の運営のため活用させていただきます。
価格 11,000円(税込)/サイズ 99×68cm/1992年 イタリアにて製作 数量限定で販売
協力 一般財団法人堀文子記念館 販売 ナカジマアート
※長期保存のため、多少の色の変化はご了承ください。

『堀文子日本画展』ポスター(1992年)
『堀文子日本画展』ポスター(1992年)©一般財団法人堀文子記念館

 堀文子と製作してきた『堀文子暦2026』とオリジナルグッズの販売も。
 ナカジマアートでは、堀文子と共に多くのオリジナルグッズを製作してきました。戦後、大衆の目に留まる印刷物の仕事を大切にしてきた堀文子。是非、お気に入りのグッズをみつけてください。
堀文子暦 2026
価格 2,200円(税込)/サイズ 縦53.0×36.4cm/8枚綴り 販売から20年以上、一度も同じ絵柄を使用したことがない。
人気の堀文子 オリジナルグッズ
2025年限定製作 トートバッグ  (左)『森』(オリーブ)/(右)『トスカーナの花野』(ナチュラル) 価格 各3,960円(税込)/サイズ 縦37×横24×マチ12cm、持ち手55cm
2024年限定製作 Tシャツ『楽しい仲間』(ブラック) 価格 4,950円(税込)/サイズ M ・L/素材 綿100%
堀文子オリジナルグッズは、他にもポストカード、一筆箋、クリアファイルなど販売中。

日本画家・堀文子について
1918年、東京・麹町平河町に生まれる。
女子美術専門学校(現・女子美術大学)卒業。
在学中より「新美術人協会」に出品。
戦後も創造美術、新制作協会日本画部、創画会などで活動を続けた。
1952年、第2回上村松園賞受賞。
以後、革新的な日本画家として注目を集めた。
1961年、約2年にわたる海外放浪の旅へ出発。
以後、「一所不住」(自らの造語)を信条とし、神奈川県大磯町、長野県軽井沢町、そして69歳でイタリア・アレッツォへと拠点を移した。
画家としてだけでなく、エッセイストとしても知られ、数多くの画文集・エッセイを発表。
生涯現役にこだわり、1997年(78歳)から2016年(98歳)までナカジマアートで毎年「堀文子 現在(いま)」展を開催。
自然への畏敬と生命への感動を抱き続け、独自の感性で多彩な作品を生み出した。
2019年、100歳で永眠。
近年では全国各地で回顧展が開催されている。

堀文子 1990年頃 イタリア・ひまわり畑にて(撮影:広瀬祐子氏)
堀文子 1990年頃 イタリア・ひまわり畑にて(撮影:広瀬祐子氏)©一般財団法人堀文子記念館

ナカジマアートについて
銀座五丁目・西五番街にあるナカジマアートは、日本画を中心に幅広い絵画を紹介する画廊です。
1995年の開廊以来、日本画の魅力を伝える場として、巨匠から若手まで多彩な作家の作品を手がけてきました。
開廊当初よりご縁の深い日本画家・堀文子をはじめ、片岡球子、平山郁夫など、日本画の歴史を彩る多くの作家の作品を取り扱っています。特に堀文子とは長年にわたり、「堀文子 現在」と題した新作展を毎年開催し、生涯を通じてその創作を紹介してまいりました。現在も「堀文子の仕事」をテーマに、秋には堀文子展を開催しています。
また近年は、若手作家の新しい挑戦を応援する企画展にも力を入れ、次世代の日本画を担う才能を紹介しています。

情報掲載について

当サイトへの掲載は一切無料です。こちらからご登録できます。https://tokyo-live-exhibits.com/about_information_post/

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