W'UP! ★8月5日~8月10日 稲垣翔太「WHY I CAN」キヤノンギャラリー銀座(中央区銀座)

W'UP! ★8月5日~8月10日 稲垣翔太「WHY I CAN」キヤノンギャラリー銀座(中央区銀座)

第1回GRAPHGATE企画展 稲垣翔太「WHY I CAN」
会 期 
 2024年8月5日(火)~8月10日(土)(キヤノンギャラリー銀座 東京都中央区銀座3-9-7)
 2024年9月10日(火)~9月14日(土)(キヤノンギャラリー大阪 大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1)
開館時間
 銀座 10:30~18:30
 大阪 10:00~18:00
休館日(銀座・大阪)日曜日・月曜日・祝日
入場料 無料
第1回GRAPHGATE企画展ホームページ https://personal.canon.jp/event/photographyexhibition/gallery/graphgate
アクセス 都営地下鉄東銀座駅より徒歩2分、東京メトロ銀座駅より徒歩3分

作家メッセージ
 今回のテーマは夢です。夢というものは、いろいろな形があります。その夢に対してのアプローチも同様に様々です。夢を叶えようとする人、諦める人、叶えた人、夢を持ってる人、持っていない人など。どれも正しくて間違っていないと、個人的には思います。ただキラキラした夢に対して、憧れは誰しもが持っているのではないかと思います。私もそんな夢を持っている1人です。ただし、残念なことに全ての人が自身が持っている夢を叶えられるわけではないのも現実です。では、どうすれば叶えられる事ができるのだろうと思いました。もちろん夢を叶えられた先人の方たちからのアドバイスはたくさんありますが、個人的にどこか遠いものに感じてしまうことが多々ありました。そこで同じように夢を追いかけており、そして少しずつ近づいている人からそのヒントを得ようと思いました。
 今回の被写体は、フィリピン人の21歳のプロボクサーです。彼は幼い頃から一貫して「ワールドチャンピオンになりたい」という夢を持ち続けています。ただし、その人生は困難なことが多く、夢を追うことを諦めるタイミングは多々ありました。彼の人生は幼少期に両親が離婚し、母親と6人の姉と生活することになり、経済的に追い込まれ学校に行くことが難しくなったり、またやっとボクシングができるようになったと思ったらコロナによって全ての試合がなくなってしまったりと、試練がたびたび訪れたのが彼の人生です。それでも彼は諦める事なく、突き進んで現在に至ります。
 ここで私が感じたのは、どうして彼はこんなにも強い気持ちを持つことができたのだろうか。私が彼の立場なら、同じようにできる自信はありません。けれども夢を叶えた人たちは、共通してこういった気持ちを持っている気がしています。ではどうやったら、彼らのようになる事が出来るのだろうか。どういった夢ならここまで力を発揮できるのだろうか。何がここまで彼の背中を押しているのだろう。彼が自身の夢を叶えられるかどうかは正直分かりませんが、彼の人生から何かヒントを得ることが出来るのではないかと思い、彼の映像を撮影することにしました。

稲垣翔太 Shota Inagaki
コロナ禍を機にドキュメンタリー映像を見る機会が増えたことで、映像が持つ「伝える力」に興味を持ち、大阪の映像制作会社に就職。アシスタントマネージャー業務を経て、映像を制作するため一年後に独立。その後、結婚式や飲食系のプロモーション映像の制作をメインに活動。現在は自主制作でドキュメンタリー映像に取り組んでいる。
Instagram @show_time_ina

ボクシングジムでの選手のモノクロ写真

第1回GRAPHGATE企画展 宮田草介「川」
会 期
 2024年9月3日(火)~9月7日(土)(キヤノンギャラリー銀座 東京都中央区銀座3-9-7)
 2024年10月1日(火)~10月5日(土)(キヤノンギャラリー大阪 大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1)
開館時間
 銀座 10:30~18:30
 大阪 10:00~18:00
休館日(銀座・大阪)日曜日・月曜日・祝日
入場料 無料
第1回GRAPHGATE企画展ホームページ https://personal.canon.jp/event/photographyexhibition/gallery/graphgate
アクセス 都営地下鉄東銀座駅より徒歩2分、東京メトロ銀座駅より徒歩3分

 本展覧会の中核は展示がなされていない壁面の空白にある。
 「生命とは流れ、人とは川。」
 手首を流れる静脈に抱いた生命のイメージを宮田草介はカメラドローンを用い、冬の釧路湿原に投影した。「数えきれないほどの流れがつながり合って私たちというかけがえのない可能性を 生み出した。」宮田のいう"流れ"とは"縁"とも言い換えられる。縁とは仏教の"縁起"に由来し、あらゆる事象に起因があり、つながり合っているという考え方だ。
 「そのつながりを遡って想像してほしい。百年、千年、万年。そこに記録はない。けれどその空白には私たちへ流れをつないだ人々の営みが確かに存在する。」
 宮田は川と川との空白のつながりを観る人に思い描かせることでそれぞれに流れる壮大な"縁"を感じさせたいと考える。
 「周りに自傷する人や生きることに苦しむ人がいた。でもかける言葉が見つからなかった。それをアートでどうにか出来ると考えるほど傲慢じゃない。けれど自分が大きなつながりの中にあると感じられたら、ほんの少し楽になれるんじゃないかと思った。」
 生を受けた意味。そして生き続ける意味。
 おそらく人が人になった瞬間から生まれたその疑問にはどんな答え合わせをしてもどこか虚しさが残る。だが宮田はこう続ける。
「どの時代の人々もきっと私たち以上に苦しんできた。でもそれでもこうして私たちにつないでくれた。だから出来れば自分も何かをつないでいきたい。たぶん生きる意味なんてそれだけで十分なのだと思う。」
 今展で宮田は展示の空白に見えない”つながり”を描く。そのつながりは観る人々によって様々に形を変えることだろう。

宮田草介 Sosuke Miyata
 群馬県高崎市出身。10代で音楽制作に目覚め単身米国ニューヨークへ渡る。以後、音楽アーティストとして活動し海外を遍歴する中で写真表現に出会う。2019年に自身初の個展を開催し、インド・ラダック地方で暮らす少女との長年に渡る交流をテーマにした作品を発表した。新型コロナウイルス感染症の影響を受け帰国後、国内に留まる中、日本の伝統的な芸術文化に傾倒。2022年に俳句をテーマとした作品を発表した。2023年、第1回GRAPHGATE優秀賞受賞。2024年、宮田裕介から現在の作家名へ改名。
HP https://www.yusukemiyata.com

大きな月のバルーンの下に子供
オカダ キサラ「きっと今も光って」
会 期 
 2024年9月10日(火)~9月14日(土)(キヤノンギャラリー銀座 東京都中央区銀座3-9-7)
 2024年10月8日(火)~10月12日(土)(キヤノンギャラリー大阪 大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1)
開館時間
 銀座 10:30~18:30
 大阪 10:00~18:00
休館日(銀座・大阪)日曜日・月曜日・祝日
入場料 無料
第1回GRAPHGATE企画展ホームページ https://personal.canon.jp/event/photographyexhibition/gallery/graphgate
アクセス 都営地下鉄東銀座駅より徒歩2分、東京メトロ銀座駅より徒歩3分

作家メッセージ
 「街が見逃した奇跡の現場」をテーマに、街を撮り続けている。
 毎日カメラを首からぶら下げて外出し、見たものをストレートに切り取り17年が経った。撮影データは優に100万枚を超えている。
 誰の目から見ても現実だと思えるように、合成や過度の加⼯はしない。その代わりレタッチには多くの時間をかけていて、1枚仕上げるのに1週間以上かかることもある。
 「リアルであること」にこだわっているのは、日常の小さな発見は、作品を見てくれた人の人生を豊かにする方法のひとつだと考えているから。
 なんてことのない日々が、かけがえのない瞬間の連続であることを、写真に映された光景は教えてくれる。
 今回は、今まで撮り溜めた写真の中から再セレクトしたものを展示する。
 改めてデータを見直すと、忘れていた写真ばかりだ。記憶に残したい瞬間があまりに多くて、その全てを覚えていられない。だから写真にして残していたのだろう。いつの日か思い出せるように。
 積み重なった記録を振り返れば、過去に焼き付けた光に、眩しさが灯る。
 その光が、来場してくださった皆様の心にも届くよう、願っている。

オカダ キサラ Kisara Okada
 東京生まれ、武蔵野美術大学卒業。「街が見逃した奇跡の現場」をテーマにストリートスナップを撮り続けている。2011年、第4回1_WALLファイナリスト。2015年、Juna21に入選。2016年、コニカフォトプレミオ入選。2023年、第1回キヤノン「GRAPHGATE」優秀賞受賞。2024年より、えるマネージメントに所属。2024年1月に初の作品集「新世界より」刊行。
H P https://www.okadakisara.com/
Instagram https://www.instagram.com/okadakisara/
X https://twitter.com/oKadaKisara

前回の展覧会

テーブルを俯瞰した写真

第1回GRAPHGATE企画展 奥田侑史「家具の映像」
開催日
 2024年7月30日(火)~8月3日(土)(キヤノンギャラリー銀座 東京都中央区銀座3-9-7)
 2024年9月3日(火)~9月7日(土)(キヤノンギャラリー大阪 大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1)
開館時間
 銀座 10:30~18:30
 大阪 10:00~18:00
休館日(銀座・大阪)日曜日・月曜日・祝日
入場料 無料
第1回GRAPHGATE企画展ホームページ https://personal.canon.jp/event/photographyexhibition/gallery/graphgate
アクセス 都営地下鉄東銀座駅より徒歩2分、東京メトロ銀座駅より徒歩3分

 キヤノンMJは、写真・映像に対して熱意ある新しい才能を見いだし応援するための新たな枠組みとして、2023年4月より、写真・映像作家発掘オーディション「GRAPHGATE」を開始しました。2023年に開催した第1回では、グランプリ1名、優秀賞4名を選出し、5名には副賞の一つとしてキヤノンギャラリーでの個展開催の機会を提供し、このたび全国のキヤノンギャラリーにて「第1回GRAPHGATE企画展」を開催します。
 キヤノンギャラリー S (品川)では、太陽光パネルの撮影を通じて人と太陽光パネルの共棲を訴えグランプリを受賞した逸見祥希氏の個展を、キヤノンギャラリー銀座・大阪では優秀賞を受賞した奥田侑史氏、稲垣翔太氏、宮田草介氏※1、オカダキサラ氏の個展をそれぞれ開催します。
 本展では、第1回GRAPHGATEに出品した作品のほか、第1回開催の終了後にさらに自身のテーマを追及して制作した新たな作品などを展示します。本展は、5名が第1回GRAPHGATEを通して語ってきた、これまでの創作活動に込めた熱意や、これからの作品制作に込める情熱や意欲など、その想いを表現する一つの通過点となります。
 キヤノンMJは選出した作家の活動を継続的に支援していくとともに、今後も「GRAPHGATE」を通じて写真・映像文化の発展に貢献してまいります。
※1.第1回GRAPHGATE優秀賞受賞時は「宮田裕介」名義、その後2024年に現在の作家名である「宮田草介」に改名。

作家メッセージ
 映像表現は、絵画や写真などと違い、視聴者の時間を多く占有する。
 昨今では、更に過激な表現や飽きさせない⼯夫がなされた劇薬的動画が溢れている。
 見る側にも、倍速再生や小説の要約など、タイムパフォーマンスという言葉で表現され、行間を読むという
 思慮からは程遠い鑑賞スタイルが散見される。
 しかし、それは悪ではない。
 目には見えない[時間]という概念そのもの。
 そして自⼰だけではなく、他者も[同時間軸]を生きているということ。
 それらを視覚化したものが、第1回GRAPHGATEに出品した「Sundial」です。
 本展は、そんな目配せすらしない、我々が吐いて捨てる〈過ぎ去っていく時間〉がテーマである。
 床に投影された様々な家庭を中心に、窓の外を見るように過ぎゆく刹那的風景が配置されているが、これらはいずれ朽ち、記憶も曖昧になり、消えてなくなる。
 「Sundial」は、岸政彦氏の著書「断⽚なものの社会学」を読んで言語化されたと言っても過言ではない。
 岸氏は、統計学などで数値化されていない、分析できない、矢面に上がらない、我々の悲喜交々を「日晒しになって忘れ去られているもの」と表現した。
 この展示は、そんな過ぎ去る記憶たちをこのギャラリーに一時保存し、私という撮影者を通過した[時間]を、観てくれた皆様に持ち帰っていただくことで、いずれ朽ち果てる記憶たちを少しだけ延命する装置となりえるかも知れません。
 〈日晒しになって忘れ去られているもの〉を慈しみ、他者の時間を考えるきっかけになれば、少しだけ世界が優しくなる気がします。

奥田侑史 Yuji Okuda
 東京都武蔵野市出身。2014年より映像制作を開始し、企画・監督・撮影・編集などマルチに活動。ジョナサン・グレイザー、スパイク・ジョーンズ、クリス・カニンガムなどが監督したミュージックビデオに衝撃を受け、小津安二郎や市川崑などの“静”的カメラワークをミュージックビデオで表現したいと考えキャリアをスタート。「人間の内面をどのように映像として表現するか?」ということを共通したテーマとしている。
HP https://linktr.ee/yujiokuda/

W'UP! ★12月19日~2025年2月4日 西澤 丞 写真展「超現実世界 決して交わることのない、もうひとつの世界」 キヤノンギャラリー S(港区港南)

W'UP★12月18日~2025年1月29日 2025年キヤノンカレンダー 竹沢うるま写真展「World Heritage Journey 世界遺産を訪ねて」/ボケフォトファングループ写真展2024 キヤノンオープンギャラリー1、2(港区港南)

https://tokyo-live-exhibits.com/event_tkchu_canonphotohousginza/

キヤノンフォトハウスについて
お客さまとキヤノンの専門スタッフが、直接対話や製品サポートを行う新しい写真のコミュニケーション拠点です。
キヤノンフォトハウスホームページ https://canon.jp/personal/experience/photohouse

情報掲載について

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