W'UP★6月12日~8月19日 GRAPHIC CUBE –シアターポスター/8月28日~10月21日 アラン・キッチング:活版印刷の生ける遺産 京都dddギャラリー(京都市下京区)

GRAPHIC CUBE –シアターポスター DNPグラフィックデザイン・アーカイブより
会 期 2026年6月12日(金)~2026年8月19日(水)
会 場 京都dddギャラリー(京都府京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸3F)
開館時間 11:00~19:00(土日祝は11:00~18:00)
休館日 月曜日(ただし7月20日(月)は開館)、7月21日(火)、8月12日(水)
入館料 無料
ホームページ https://www.dnpfcp.jp/gallery/ddd/
「GRAPHIC CUBE」は、DNPグラフィックデザイン・アーカイブに収蔵されたポスター作品を軸に展開するシリーズ企画です。第2回目となる本展では、演劇や舞踏、オペラといった舞台芸術のポスターに焦点を当てます。
近代的なポスターは19世紀後半のフランスで成立しました。18世紀末のリトグラフ(石版印刷)技法の発明により多色刷りが可能となり、華やかなカラー印刷のポスターがベル・エポック期のパリの都市空間を彩りました。その多くは劇場や舞台公演の告知を担い、舞台芸術は近代ポスター表現を牽引した重要な主題の一つだったのです。





舞台芸術は、身体、音楽、舞台美術、照明など複数の要素が時間の経過の中で統合される〈時間芸術〉であり、その本質は一回性・同時性に支えられてきました。そうした舞台芸術の体験を、どのように平面上へ凝縮し視覚化するのか―ポスターは、デザイナーが作品世界を読み解き、分析し、再構築した結果として生み出される「もう一つの表現」といえます。舞台上の出来事は時間経過とともに変化し続けるため、観客は限られた視点から一瞬一瞬を受け取るしかありません。ポスターは、その流動的で不可逆な体験を、象徴的なイメージや構図、タイポグラフィなどによって定着させ、物語や主題、空気感、エネルギーを一望のもとに提示しようとする、デザイナーによる創造的な試みを示してきました。
記録技術や映像メディアの発展により、舞台芸術の体験も時間や場所を超えて繰り返し体験されるものへと変化しつつあります。多様な〈時間芸術〉が日常的に消費される現代において、ポスターは単なる告知媒体にとどまらず、作品の記憶を留め、次なる体験へとつなぐメディアとして、その意義をあらためて問い直されています。本展が、グラフィックデザインと舞台芸術の歴史的かつ本質的な関係を、あらためて浮かび上がらせる試みとなることを願います。
出品作家 秋田寛/粟津潔/榎本了壱/福島治/日比野克彦/平野甲賀/葛西薫/ルーバ・ルコーバ/オルガー・マチス/仲條正義/太田徹也/奥村靫正/カリ・ピッポ/佐野研二郎/佐藤晃一/フランチシェク・スタロヴィエイスキ/杉浦康平/田中一光/タナカノリユキ/ロスマリー・ティッシ/パヴェウ・ウドロヴィエツキ/宇野亞喜良/和田誠/横尾忠則
※展示作品・作家は一部変更になる場合があります。
関連イベント
イベント1. ddd学芸員によるギャラリートーク(参加無料、予約不要)
[1回目]2026年6月12日(金)17:30~18:15
[2回目]2026年7月25日(土)14:00~14:45
展示設計 NO ARCHITECTS
グラフィックデザイン 芝野健太
アクセス 市バス「四条烏丸」徒歩すぐ、地下鉄烏丸線「四条駅」2番出口、阪急京都線「烏丸駅」23番・25番出口すぐ。駐車場無。
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京都dddギャラリー第253回企画展
アラン・キッチング:活版印刷の生ける遺産
会 期 2026年8月28日(金)~2026年10月21日(水)
会 場 京都dddギャラリー(京都府京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸3F)
開館時間 11:00~19:00、土日祝は11:00~18:00
休館日 月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)、祝日の翌日(土日にあたる場合は開館)、特別休館9月8日(火)
入館料 無料
ホームページ https://www.dnpfcp.jp/gallery/ddd/
主 催 公益財団法人DNP文化振興財団
活版印刷がまだ商業印刷の主役であった頃からキャリアをスタートしているアラン・キッチングは、イギリスを代表するタイポグラファ、印刷職人であるだけでなく、その名を世界に轟かせるレジェンドです。1950年代に植字工見習いとして活版印刷の世界に招き入れられたときには15歳だったキッチング、現在に至るまで70年以上にわたり、活版印刷の盛衰とともに歩んできました。
印刷工としての確かな知識と技術に裏打ちされた美しい文字組版。活版印刷が情報伝達の中心的役割を終えた1980年代から90年代にかけて制作・出版された大判印刷物「ブロードサイド」での、実験精神を恐れないタイポグラフィ。活版印刷の芸術的可能性への挑戦。さらに後年の「タイポグラフィック・マップ」(文字のみで構成された地図)で独自性を存分に開花させます。印刷を取り巻く流れや状況に影響されることなく、我が道を進んできたアラン・キッチング。一目見れば彼の作品であると分かるほど、他のなにものでもない、唯一無二の至宝です。
本展は、初期作品から最近作までを網羅、本格的にキッチングを日本で紹介する初めての機会となります。代表作はもちろん、アーカイブに眠っていた稀少な創作物、そして本展に合わせて刷り上げた新作と、まさに色とりどりな珠玉の作品がdddの壁面を埋め尽くします。活版印刷という技術への生涯にわたる献身と、コミュニケーションであると同時に芸術たり得るタイポグラフィの不変の力を体現する作品群に、心躍らされること間違いありません。




関連イベント
ギャラリートーク(先着順・入場無料)
日時 2026年10月21日(水)16:30~18:00
出演 アラン・キッチング(日英逐次通訳)
定員 30名
会場 京都dddギャラリー
※参加ご希望の方はギャラリーホームページよりお申込みください
クロージングパーティ
日時 2026年10月21日(水)18:00~19:00
関連企画
3館スタンプラリー
同時期開催の3つの活版印刷関連展覧会、ggg「ダフィ・クーネ:ポスターを構築する」(7月14日~8月26日)、京都dddギャラリー「アラン・キッチング:活版印刷の生ける遺産」(8月28日~10月21日)、市谷の杜 本と活字館「ワールドワイド活版印刷」(6月6日~10月25日)スタンプラリーを実施。3か所すべてめぐってスタンプを集めた方に素敵なプレゼントを差し上げます。

プロフィール
アラン・キッチング
活版印刷におけるタイポグラファおよび印刷職人として、世界的に第一線で活躍。
1940年、イギリス・ダーリントン生まれ。15歳のときに植字工の見習いとして活版印刷の世界に入り、伝統的な職業訓練を通して文字と印刷に関する深い知識を培う。
1960年代初頭、ワトフォード工科大学で、タイポグラフィの実力者アンソニー・フローショーと協働し、実験的印刷ワークショップの設立に貢献。以降、キャリアはグラフィックデザイン、教育、印刷へと広がり、木活字や金属活字といった物理的制限をもつ伝統技と、大胆で現代的な視覚言語とを融合させている。
1977年、オムニフィックのデレク・バーズオール、マーティン・リーとパートナー契約。1985年には同社への活版印刷機の導入を実現。
1989年に設立したロンドンにある自身のスタジオ「ザ・タイポグラフィ・ワークショップ」を拠点に活動。イギリス・サマセット州のリングトン・プリンターから入手した大規模な木活字コレクションを所有。世界中の文化機関、出版社、劇場、ギャラリーに向け、ポスター、書籍、切手、限定版プリントなど、数多くの優れた作品を制作。言語をダイナミックな視覚構成へと変換する、豊かな色彩使い、スケール感、テクスチャ、タイポグラフィが高く評価されている。
1994年、ロイヤル・デザイナー・フォー・インダストリー(RDI)に任命。国際グラフィック連盟(AGI)会員。ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)名誉フェロー、ロンドン芸術大学(UAL)客員教授。
同時刊行 『ggg Books 146 アラン・キッチング』
公益財団法人DNP文化振興財団 2026年8月26日発行予定




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