W'UP★2月27日~9月2日 加藤泉×千總:絵と着物 千總ギャラリー(京都市中京区)

加藤泉×千總:絵と着物
会 期 2025年2月27日(木)~9月2日(火)
会 場 千總ギャラリー(京都府京都市中京区三条通烏丸西入御倉町80 千總本店2階)
開館時間 10:00~17:00
休館日 水曜日
※7月16日、7月23日は特別開館(開館時間調整中)、8月12日~8月16日は夏季休館
入場料 無料
ホームページ https://www.chiso.co.jp
![展覧会カタログ 見開きイメージ [作品]](https://tokyo-live-exhibits.com/wp-content/uploads/2025/05/Chiso_250224Katoizumi03.jpg)

世界で活躍する現代美術家・加藤泉と、創業470年を迎えた京友禅の千總のコラボレーションアートワークを展示しています。展示は加藤によるスケッチをもとに、着物の形をとった作品など20点以上で構成されています。
制作にあたり、⽷目友禅や描き友禅、絞り染め、刺繍、仕立てまで、20から30にもおよぶ伝統的な工程は千總本社内にある工房のほか、京都府内にあるそれぞれの専門工房で行われました。
加藤自身、何度も京都を訪れ、特に「人型(ひとがた)」と称される彼特有のモチーフは、自ら筆をとり、職人たちと肩を並べながら伝統的な友禅の技法によって描きました。長年にわたる千總の歴史の中でも、友禅職人以外の手によって着物生地に染⾊が加えられるのは極めて珍しいことです。
無⼆の感性を持つアーティスト加藤との出会いが、新たな着物の価値や多様な文化創造の契機になれば、と願っています。
![展覧会カタログ 見開きイメージ [制作工程]](https://tokyo-live-exhibits.com/wp-content/uploads/2025/05/Chiso_250224Katoizumi02.jpg)
展覧会カタログ
展覧会カタログ『加藤泉×千總:絵と着物』は、2025年6月25日より発売されます。作品写真のみならず、作品が完成するまでの詳細な記録、そして加藤本人とプロジェクトをリードした礒本延(千總・代表取締役社長)との対談も収録し、「伝統とは、守ることでなく創ること」という千總のモットーが集約された1冊です。
加藤 泉 (IZUMI KATO)
1969年、島根県生まれ。東京と香港を拠点に活動。1998年頃より本格的なキャリアをスタートし、子供が描くようなシンプルで記号的な顔の形に始まって、現在まで「人型(ひとがた)」を手がかりに制作を続けている。近年は絵画作品に加え、木、ソフトビニール、布、石、鋳造など、様々な素材を見出しながら立体の作品へも表現を広げている。個展は「加藤泉」Red Brick Art Museum (北京、中国、2018年)、「Izumi Kato」Fundacion Casa Wabi (プエルト・エスコンディード、メキシコ、2019年)、「LIKE A ROLLING SNOWBALL」原美術館 / ハラ ミュージアム アーク(東京/群馬、2館同時開催、2019年)、「STAND BY YOU」SCAD Museum of Art (サバンナ、米国、2021年) 、「寄生するプラモデル」ワタリウム美術館(東京、2022年)など。パブリックプロジェクトに「ハワイ・トリエンナーレ2022」 (ホノルル、米国、2022年)、「A SUMMER IN LE HAVRE」(ル・アーブル、フランス、2022年)、「Sculpture Milwaukee 2024」(ミルウォーキー、米国、2024年)ほかに参加。作品は東京国立近代美術館(東京)、東京都現代美術館(東京)、金沢21世紀美術館(石川)、国立国際美術館(大阪)、龍美術館(上海、中国)、レッドブリック美術館(北京、中国)などに収蔵されている。
https://izumikato.com
Instagram @izukat692
千總 (CHISO)
1555年(弘治元年)、初代千切屋与三右衛門が法衣装束商「千切屋」として京都烏丸三条に創業。江戸時代には有職故実に基づいた装束の色や文様を熟知し、家柄や着用機会にふさわしい法衣や打敷を調進する御装束師としての役割を担った。町内では年寄役などを務めながら町政運営に深く関わり、三条室町衣棚周辺は、千切屋一門の暖簾を掲げる分家が百余軒に及んだ。明治時代に入ると商売の主軸を友禅染めに移し、下絵を日本画家に依頼するなど京友禅の新表現を開拓。 天鵞絨友禅、写し友禅など新しいデザインや技術を取り入れた美術染織品のパイオニアとして宮内省御用達ブランドになり、パリ万国博覧会など海外出展も積極的に行う。大正時代には国内外に出張所を設立しながら、ヨーロッパ、東南アジア、中近東まで貿易の拡大を図る。昭和に入ると、挙国一致の軍事色が強まり京都の染織業は苦境を強いられながら、戦時下においても技術の保存、継承を続けるため西村總染織研究所を設立。 戦後、着物事業は新時代へ推移する中、近年では着物で培ったデザインや染織技術の知見を活かし、モンブランやグローブトロッター、サントリーなど国内外でコラボレーションも積極的に展開。一方で会社として所蔵する伝統的な美術工芸品を公開するため1989年に千總ギャラリーを開設、その後、千總文化研究所も設立し、日本の文化財の保存や調査研究を行う。2020年、創業と同じ烏丸三条にフラッグシップストア「千總本店」をオープン。2022年、現代美術に特化したギャラリースペースを増設した。
Instagram @chiso1555
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