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W'UP! ★2021年12月11日~2022年4月10日 Rejoice! 豊かな喜びの証明 Ⅱ: Kairos(カイロス) セゾンアートショップ

W'UP!  ★2021年12月11日~2022年4月10日 Rejoice! 豊かな喜びの証明 Ⅱ: Kairos(カイロス) セゾンアートショップ

2021年12月11日(土)~2022年4月10日(日)
Rejoice! 豊かな喜びの証明 Ⅱ: Kairos(カイロス)

 本展のタイトルである「Kairos (カイロス)」は、ギリシャ語で「時」を示し、人間ひとりひとりが体験する主観的な時間を意味します。日常的な事物の普遍的な美を水彩で描く上田、神話的なナラティブを喚起するガラスペンによるドローイングや、濃密 な油彩を描く菅原、目には見えない世界の表象を試みる畑山、ドローイングをはじめ、多様なメディアを用いて深い内 省から詩的空間を描く塙。若手アーティスト4名がそれぞれに描く「カイロス」もまた、さまざまな輝きを放ちます。ヨコハマ グランドインターコンチネンタル ホテルの協力により、ショップ展示に加えて、ロビー空間にも作品を展示。それぞれの特別な時をすごすために、多くのゲストが行き交うホテルを舞台に、幾重にも交差するカイロスを体感して いただけたら嬉しいです。

展示によせて
破壊されたにしても、肉体が現世で味わった喜び、
矛盾のなかであれ、魂が感受していた喜びが無意味なものか?
決してそんなことはない。
Between extremities / Man runs his course;
そのこと自体に意味がある、永遠のサイドから見たらばさ。
味わった喜びがそのしるしだ、というんじゃないだろうか?
 大江健三郎『燃えあがる緑の木 第二部 揺れ動く(ヴァシレーション)』

 2020年11月から12月にかけてアキバタマビ21で開催された上田智之、菅原彩美、畑山太志、塙康平の4名によるグループ展「Rejoice! 豊かな喜びの証明」のテーマを引き継ぎ、セゾンアートショップにて同作家で二度目の展覧会を開催する運びとなりました。本展は、大江健三郎の小説『燃えあがる緑の木』のなかで描かれる人間存在の根本を讃える「Rejoice!」という掛け声や、数学者岡潔の説く、喜びと懐かしさを感受する人間の心に本質的に備わる「情緒」をキーワードに企画しています。
 新型コロナウイルスや気候危機、テクノロジーの発展、飛び交うフェイクニュースなど、激しい変化の只中にある地球・社会環境において、かつての価値観は揺らぎ、私たちは何を指針に生きていくべきか不安に晒される 新しい日常を生きています。
 そのなかであらためて、本展では生きることそのものには喜びがあるということに 目を向けたいと思います。ひとりひとりが経験する主観的な時間=カイロスは、客観的には共有することが難しいものです。しかし、それは共有できないものだからといって決して失われるものではなく、過去に生きてきた人々のカイロスの無限の連なりによって、現在の多くの生が存在しています。歴史は客観的な事実のみならず、ひとりひとりが生きてきた数多の生の繋がりです。
 さまざまな情報の渦のなかで、「私」が生きていることそのものに焦点を合わせることが困難になっているように 感じる現実で、各々のカイロスにピントを合わせて、私たちがこの地上に生をつなぎとめる拠り所を再確認し、そこには喜びがあるということに目を向けるきっかけのひとつになりましたら幸いです。
 2021年12月 畑山太志

参加作家

上田智之 Tomoyuki UEDA
 1982年東京都生まれ、北海道育ち。2010年に東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業、2018年に同大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻を修了。日常で目にする空や野花・野菜などをモチーフに、紙に透明水彩による絵画作品を制作する。丹念な観察を通じて描かれる上田の絵画は、身の回りにある事物の普遍的な美を見出し、簡潔な要素によって絵画の透明性と純粋性を探求する。近年の主な個展に「にぼしとハルジオン」(Gallery Pepin、2019、埼玉)、「雪のような日」(ギャラリー七面坂途中、2019、東京)、主なグループ展に「パン屋と絵 Pictures in Tanne」(ドイツパンの店 タンネ、2020、東京)、「sightama art action exhibition 2020」(旧大宮図書館、2020、埼玉)など。

上田智之 未知の庭 2021 196×243mm 水彩紙、水彩、自作欅額


菅原彩美 Ami SUGAWARA
 1990年東京都生まれ。2015年に多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業、2017年に同大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画研究領域を修了。油彩画やガラスペンによるドローイング、詩を制作する。豊かな色彩と重厚な油絵具の質感を特徴とする 菅原の絵画は、水晶などの鉱物を覗き込むような自他の境界が曖昧になる領域での瞑想的な絵画空間を 生み出す。ガラスペンによるドローイングでは繊維状の筆致が無数に絡み合い、神話的なナラティブを 喚起する。近年の個展に「目覚める星が聞こえる」(GALLERY KTO、2021、東京)、「魂の海と魂の粒と魂の光と」(表参道画廊、2019、東京)など。

菅原彩美 変身・不死の林檎は100本の金の矢から成る 2021 333×242mm(額装込403×313mm) 紙、アクリル顔料インク、ガラスペン

畑山太志 Taishi HATAYAMA
 1992年神奈川県生まれ。2017年に多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業、2017年に同大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画研究領域を修了。視覚では捉えることができないものの、自然の場で身体が確かに感じ取る空気感や存在感の視覚化を 試みる畑山は、彼が「素知覚」と呼ぶ、知覚の外側ではない本来身体が持っているはずのありのままの 知覚を手がかりに、目に見えない世界を表象する。2014年に白を基調とした絵画作品で「第1回CAF 賞」の優秀賞と名和晃平賞を同時受賞後、自然のさまざまな現象が持ちうる環世界や植物が多様な生物 とともに形成するネットワーク、さらにはデジタルやAIまでをも含みこむ現代における新たな自然など、多様なモチーフをベースに制作を展開する。近年の主な個展に「素知覚」(EUKARYOTE、2020、東京)、主なグループ展に「神宮の杜芸術祝祭」 (明治神宮ミュージアム、2020、東京)、「網膜と記憶のミトロジー」(セゾン現代美術館、2018、長野)など。

畑山太志 海・光の穴 2021 242×333mm キャンバス、アクリル

塙康平 Kohei HANAWA
 1991年茨城県生まれ。2017年に多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業、2017年に同大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画研究領域を修了。大学院修了後、ドイツに滞在し帰国する。ドローイングや写真、インスタレーションなどさまざまなメディアを通じて、ロマン的でありながら理性的な 詩的空間を作り出す。ドローイングでは、紙にペンや色鉛筆などの軽やかな描画材によって星々が輝く海や宇宙、人型のモニュメント、花々などが描かれ、自身の経験や記憶、感情に対する生きることについての深い内省から それらのモチーフは生まれてくる。近年の主なグループ展に「Twilight」(OGU MAG、2017、東京)、「第3回CAF賞入選作品展覧会」 (3331 Arts Chiyoda、2016、東京)、主な受賞に「第3回CAF賞」入選(2016)、「多摩美術大学卒業制作展」福沢一郎賞(2015)など。

塙康平 Feel Spaced Out 2021 393mm×545mm 紙、ペン

Rejoice! 豊かな喜びの証明 Ⅱ: Kairos(カイロス)
会 期 2021年12月11日(土)〜2022年4月10日(日)
 前期 2021年12月11日(土)〜2022年2月6日(日)
 後期 2022年2月8日(火)〜4月10日(日)
会 場 ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル内
    セゾンアートショップ(1F)および同ホテル ロビー(1F、2F)(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)
ショップ営業時間 10:00〜18:00
(ただし、12/31 〜1/3 は10:00〜17:00)
入場料 無料
参加作家 上田智之、菅原彩美、畑山太志、塙康平
開催協力 ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル
■状況に応じて営業時間等が変更となる場合もございます。
ご来場の前にinstagram@sezon_art_shop をご確認いただきますようお願い申し上げます。

 

 

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