壁景の意味 不思議な作品を見た。抽象のようだが、版画のようでもある。そして、筆などで描写したようには見えなかった。どうやってつくっているのか。これは写真なのか、ペインティングなのか。 そのタイトルが気になった。「壁景」。なるほど、これは壁を描いたか、写したものだろう。だが、普通の壁には見えない。何か特殊な壁を撮影して、...Read More
京都の舞踏とコンテンポラリーダンス 京都は舞踏のメッカである。というと、驚かれるかもしれない。 舞踏は、1959(昭和34)年、土方巽が大野慶人と『禁色』を上演したことで始まったとされる。そして、土方巽と大野一雄が舞踏を生み出した。 その土方の元から、1972年に生まれたのが大駱駝艦で、麿赤兒が主宰し、現在も活動を続け...Read More
とうとう東京オリンピックは、ほとんどの競技が無観客となった。 無観客といえば、自分(あおひと君)も去る4月、昨年からコロナで延期になっていたオペラ『魔笛』が、それも公演2日前に緊急事態宣言が出され、急遽、無観客での上演を余儀なくされた。 それもオーケストラ、オペラ歌手、スタッフなど総勢80人くらいの舞台にもかかわらず...Read More
TCAA受賞記念展 風間サチコは、2017年の横浜トリエンナーレで、最も気になった作家だ。2018年、埼玉の原爆の図丸木美術館でも個展があった。そして、「Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)2019-2021」で受賞した。この賞は、東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団東京都現代美術館ト...Read More
横浜開港アンデパンダン展 現在、関東では、前回解説した1947年から続く日本アンデパンダン展のほかに、もう一つ、アンデパンダン展がある。2009年に始まった横浜開港アンデパンダン展で、2021年、9回目を迎えた。どちらも無審査のため玉石混淆だが、注目すべきは、パフォーマンスやインスタレーションなどが行われる点だ。 美術...Read More
GWも終わったのですが、もう何年もカレンダー通りの生活をしていないので、はぁ、という感じです。 巷は、東京オリンピックの開催の可否をめぐってかんかんがくがく、コロナ感染拡大、緊急事態宣言延長やらでひっちゃかめっちゃか。(表現が古い) それにもかかわらず現代アートブームは続いているそうで、アートフェアの売り上げはレコー...Read More
アンデパンダン展と戦後 アンデパンダンというと、読売アンデパンダン展が有名である。読売新聞の海藤日出男が企画して、1949(昭和24)年から1963年に、東京上野の東京都美術館で毎年開催された。現在の東京都美術館になる前のことだ。 それが美術史に残っているのは、1960年にネオダダ・オルガナイザーズを結成する赤瀬川原平...Read More
東京オリンピックはほんとうに開催するのだろうか? またかぁ〜インパール大作戦?! さて今週もいろいろなイベント、展覧会のお知らせが届いていました。アートとちょっと離れたイベントもあるかもですがお許しください。 もはやかつてイラストと呼んでいた作品も現代アートも区別がない時代になってきました!十把一絡げアート、アート、...Read More
4月4日から4月10日までの新着情報をピックアップ。混沌とした世の中ですが、アートに光を求めてさまよう流浪の日々です。(画像は、ウィーンのとある館の天井画)hideって誰?hideThe23rdMemorial特別企画展 PSYCHOVISION hide MUSEUM Since 2000を開催! XJAPANのギ...Read More
ドラマと映画の違い ドラマをずっと見ていて、映画を見ると、やはり映画のほうがすごいと思うこともある。2時間以内に物語を濃縮し、お金と時間のかけ方も映画のほうが遙かに大きい。 だが、時折、映画以上と思えることもある。例えば、高村薫の『レディジョーカー』(1997年)、横山秀夫の『64(ロクヨン)』(2012年)のような小...Read More
今年の代々木公園は、花見禁止。バリケートを巡らせて中央広場には誰もいません。でもその分、周りはめちゃ混んでいました。 さて、Tokyo Live & exhibitsには、日々、たくさんのアート情報が届き、またこちらもリサーチをしています。 残念ながらすべてをページに掲載するには、人手もお金もありません。 それでも少...Read More
井上由美子と木皿泉 90年代に、最初に注目した脚本家は、井上由美子だ。高村薫原作のNHK『照柿』(1995年)が大傑作だった。単なる二枚目の三浦友和が真に評価され、屈折した役もこなすようになったきっかけに思える。過去に見たドラマのベストワンだと思っている。井上由美子は『14才の母』(2006年)も問題作だった。NHKで...Read More
【宮田徹也氏出版記念】トークvol.7<谷川渥氏出版記念>「芸術、文学、美学」 宮田徹也氏の『芸術を愛し、求める人々へーー芸術創造論』(論創社)の出版記念トーク第七弾を行います。 今回は12月に『文豪たちの西洋美術——夏目漱石から松本清張まで』を刊行した美学者谷川渥氏を迎えて、芸術、美学、文学についてお話しいただきます...Read More
傷だらけの天使 脚本家に注目して見るようになったのは、たぶん大学時代、1970年代後半からだ。だが、俳優で見ることも時折ある。それは、一つには、グループサウンズ世代だったためだ。 ショーケンこと萩原健一の『傷だらけの天使』(1974~75年)には、多くの映画監督が演出・監督していることでも注目した。脚本は市川森一、柴栄...Read More
ドラマが好きだ。毎日数本のドラマをテレビで見ている。明らかに見過ぎで、時間をとられている。だが、やめられない。季節の変わり目には、楽しんでいたドラマが終わるが、また新しいドラマが始まってしまう。コロナでさらにそれが加速されている。名犬ラッシーから 「いつからドラマが好きだったか」と振り返ってみると、昭和40年代、子ど...Read More
2020年9月、企画編集した本の出版記念トークが、コロナのため、それまでの紀伊国屋などではできないために、神保町の画廊を皮切りに新橋、日本橋、横浜まで続けてきて、1月に銀座の画廊でやると決まった。そのときに「銀座と画廊」というテーマを考えた。倉庫街や各地域で活躍する画廊も多く、「銀座の画廊は終わっている」という声もあ...Read More
夜明けから夜明けまで 現代美術のグループ、オル太が東京の下町で工場を会場にした展覧会を行った。オル太は、2009年に結成された井上徹、川村和秀、斉藤隆文、長谷川義朗、メグ忍者、Jang-Chの6人組の集団(アーティスト・コレクティヴ)で、2011年に岡本太郎現代芸術賞の大賞「岡本太郎賞」を受けるなど、近年、注目された存...Read More
大橋可也 大橋可也という振付家、ダンサーがいる。コンテンポラリーダンスのなかで、ある種の存在感を持って語られる人物で、大橋可也&ダンサーズというカンパニーを率いている。 大橋は、自衛隊出身でコンピュータ関連の仕事に従事した異色の経歴だ。舞踏の創始者、土方巽 *の弟子、和栗由紀夫に師事し、舞踏由来の身体論を体現している。...Read More
宮田徹也氏の『芸術を愛し、求める人々へーー芸術創造論』(論創社)の出版記念トーク第四弾を行います。 今回は絵画のみならず、アートとさまざまな表現について、羊をモチーフにするなど独特の幻想世界を展開する画家で、岡山大学や大阪芸術大学で教鞭をとる泉谷淑夫さん、写真家の朝木健次郎さんとともに、お話しいただきます。 なお、会...Read More
アフリカ音楽に傾倒している訳でもないのに、思わずして、数回にわたって書くことになりそうだ。 今回は、シエラレオネ(共和国、ポルトガル語で「ライオンの山」の意味)。 シエラレオネは、西アフリカの国で、奴隷制度から解放された人々が定住するようになった国である。 19世紀初頭からイギリスの植民地となり1961年に独立するの...Read More
貸し劇場としてだけではなく、さまざまなアートやアーティストが交流できる場をコンセプトに、立ち上げた一軒家のカフェシアター。 ヨーロッパの劇場スタイルによくみられるカフェバーを併設し、ぐちゃ紙アーティスト「Showzen Kajima」のアート作品を多数展示するなど、ロビーとしての機能を充実、役者やお客様がゆったりと交...Read More
舞踊を中心にアート、文学などについて批評を書いています。特に舞踏や現代美術が中心です。・神保町アートネットワーク 昨年、数名で神保町アートネットワークを立ち上げました。 このサイトがギャラリー、劇場などのポータルサイトを目指しているので、まずはその関連でお伝えします。 東京の神田神保町は世界最大の古書店街として有名で...Read More