W'UP! ★9月6日~10月6日 生誕130周年記念特集 ジャン・ルノワールの現在をめぐって 東京日仏学院(新宿区市谷船河原町)

W'UP! ★9月6日~10月6日 生誕130周年記念特集 ジャン・ルノワールの現在をめぐって 東京日仏学院(新宿区市谷船河原町)

生誕130周年記念特集 ジャン・ルノワールの現在をめぐって
会 場 東京日仏学院 エスパス・イマージュ (東京都新宿区市谷船河原町15)
開催日 2024年9月6日(金)~10月6日(日)
料 金 上映のみ一律1,100円、トーク付上映一律1,500円(9月22日(日)こども映画教室は中学生以下500円)
ホームページ https://culture.institutfrancais.jp/event/cinema202409061006
主 催 東京日仏学院

ルノワールメイン画像
©Eli Lotar/ les Films du jeudi

 オーソン・ウェルズ、イングリッド・バーグマン、フランソワ・トリュフォーら世界中の映画人から「映画史上最も偉大な映画監督」と評され、現在に至るまで多くの映画ファンたちに愛され続けているジャン・ルノワール。今年、生誕130周年を迎えるジャン・ルノワールの監督作品19本とジャン・ルノワールについての貴重なドキュメンタリー3本を特集します。本特集ではパリのシネマテーク・フランセーズなどの協力のもと『ゲームの規則』を4Kレストア版で初上映します。
 ルノワールを記念碑的存在として崇めるのではなく、つねに変化し続け、国境、時代を越え続けた「映画(シネマトグラフ)の市民」ルノワールの”現在”を確認すべく、上映以外に、映画監督の濱口竜介さん他、豪華ゲストによるトークイベントも予定しています。
 また9月22日(日)にはフランスから映画教育の専門家ナデージュ・ルレさんをお迎えし、『マッチ売りの少女』をめぐる「こども映画教室」を開催します。

濱口竜介監督からのコメント
 generosite(ジェネロジテ)という「気前のよさ・寛容さ」を意味する言葉を目にするたび、ジャン・ルノワールのことを想起する。ジェネロジテは、真に「何かを生み出す」うえで必須のものだ。にもかかわらず、これを有している映画人を彼以外に思いつくことができない。一方で「演技指導」や「撮影風景」を見れば、演技の質を峻別する彼の鋭敏さと厳密さに驚嘆するしかない。ジャン・ルノワールは、徹底して矛盾を生きる。観客の責務と愉悦は、この矛盾に立ち会い、戸惑い、飛び込むことに存する。 

ジャン・ルノワール(1894-1979) 
 「映画生誕」の前年に画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの次男として生を受け、いまだ揺籃期にあった映画を20世紀の代表的な芸術にまで高め、後世の映画監督へ大きな影響を与え、映画表現の改革者とも位置付けられる。『ピクニック』、『大いなる幻影』、『ゲームの規則』、『河』、『フレンチ・カンカン』など、人間の持つ多様性を包み込む独自の視点で、スタイルにこだわらないスケールの大きな作品を残した。ヌーヴェル・ヴァーグの旗手であるジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーなどは、彼を師と仰いだ。

上映スケジュール表

上映作品
〈ジャン・ルノワール監督作品〉
マッチ売りの少女(1928)
牝犬(1931)
素晴らしき放浪者(1932)
トニ(1934)
ランジュ氏の犯罪(1935)
ピクニック(1936)
どん底(1936)
ラ・マルセイエーズ(1937)
ゲームの規則(1939)
この土地は私のもの(1943)
南部の人(1945)
浜辺の女(1946)
河(1950)
黄金の馬車(1952)
フレンチ・カンカン(1954)
恋多き女(1956)
コルドリエ博士の遺言(1959)
捕らえられた伍長(1962)
ジャン・ルノワールの小劇場(1970)

関連作品
ジャン・ルノワールの演技指導(1968)
現代の映画作家 ジャン・ルノワール 第3部 規則と例外(1966)
「ピクニック」の撮影風景(1994)

トークイベント
ゲスト(アルファベット順) 濱口竜介(映画監督)/木下千花(映画研究者、京都大学教授)/三宅唱(映画監督)/ナデージュ・ルレ(映画教育)/角井誠(映画研究者、早稲田大学教授)
9月7日 (土)14:30『コルドリエ博士の遺言』上映後 登壇者:角井誠さん
9月15日(日)17:15『現代の映画作家シリーズ』上映後 登壇者:木下千花さん、角井誠さん(司会:坂本安美)
9月22日(日)11:00 こども映画教室『マッチ売りの少女』上映 登壇者:ナデージュ・ルレさん
10月5日(土)17:00『捕らわれた伍長』上映後 登壇者:濱口竜介さん、三宅唱さん

東京日仏学院について
 東京日仏学院は、フランス政府公式の語学学校・文化センター。1952年に創立され、2012年、フランス大使館文化部、横浜日仏学院、関西日仏学館、九州日仏学館と統合し、現在の姿となりました。
 東京日仏学院は、フランス語を学ぶと同時に、映画や講演会、展覧会などのイベントを通じて、フランス語圏の多様な文化と触れることができる場でもあります。館内には、教室に加えて、映画館や図書館(メディアテーク)などがあり、どなたでも、自由にお入り頂けます。2024年6月、学院内にフレンチビストロ「ロワゾー・ドゥ・フランス」がオープンしました。
 フランスのエスプリを味わいに、「東京のプチ・フランス」へどうぞお気軽にお出かけください。

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