W'UP!★10月5日~10月27日 New Japanese Photography in New Light 東京ミッドタウン八重洲、東京建物八重洲ビル、東京建物日本橋ビル、東京建物八重洲仲通りビル、国立映画アーカイブ

New Japanese Photography in New Light
会 場 東京ミッドタウン八重洲、東京建物八重洲ビル、東京建物日本橋ビル、東京建物八重洲仲通りビル、国立映画アーカイブ
開催日 2024年10月5日(土)~10月27日(日)
入場料 無料
ホームページ https://t3photo.tokyo/


アジアの写真文化を発展させるプロジェクト「T3(ティースリー)」内、東京という都市を舞台に、アーティストに国際的な作品発表と制作の場を提供する写真祭「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」で、サンフランシスコ近代美術館名誉キュレーターのサンドラ・フィリップスによる特別展示「New Japanese Photography in New Light」を開催します。
サンドラが日本の写真に興味を持ったきっかけこそが、1974年の「New Japanese Photograpy」だったといいます。のちにサンドラは、戦後日本の写真の深みと重要性について当時は理解できていなかったものの、この写真展に強い衝撃を受けたとの言葉を残しています。
今回の特別展示では、1974年に紹介された15人の写真家の作品から50年の時を経てサンドラ自身がセレクトした写真が並びます。さらに出展作家の作品を用いて絨毯や陶板を制作したり、大麻布など異素材への印刷や国内唯一の技術でプリントするなど、日本が誇る工藝との特別な試みも行う予定。
当時の展覧会の雰囲気と、新たな写真表現の可能性をお楽しみいただけます。
出展作家
秋山亮二、石元泰博、ー村哲也、川田喜久治、十文字美信、田村彰英、土田ヒロミ、東松照明、土門拳、内藤正敏、奈良原一高、深瀬昌久、細江英公、森山大道(*小原健は写真集紹介で参加)
サンドラよりメッセージ
「日本の方々にぜひ自国の作家たちが成し遂げた功績を誇りに感じてほしいと想います。なぜならそれは誇れることだからです。展示される作家たちの作品は世界が日本の写真の革新性として認識している作品であり、そうした日本の写真文化への誇りと革新性がこれからも続くことを願っています。
この企画に取りかかり始めたときには気づきませんでしたが、写真のシーンと映画のシーンには明らかな関係があります。私が暮らすサンフランシスコにある地元の映画館では古い日本の映画が再上映されるなど映画文化にも光が当たっています。今この瞬間は日本の写真および映画業界においてとても重要な時代であり、過去50年間における日本の写真および映画の重要性についての認識が日本の中でも高まることを願っています」
サンドラ・フィリップス
サンフランシスコ近代美術館 写真部門名誉キュレーター。1987年よりサンフランシスコ近代美術館に勤務。1999年にシニアキュレーター、2017年に名誉キュレーターに就任。これまでに数多くの近現代の写真展を手掛け高い評価を受ける。 主な写真展に「ダイアン·アーバス-リベレーションズ」、「ヘレン·レヴィット」、「ドロシア·ラング-アメリカン·フォトグラフス」、 「森山大道-ストレイ·ドッグ」、「警察写真-証拠としての写真」、「セバスチャン·サルガド-不確かな恩寵」など。 ニューヨーク市立大学で博士号、ブリンマー大学で文学修士号、バード大学で文学士号を取得。 また、講師としてニューヨーク州立大学ニューパルツ校、パーソンズ·スクール·オブ·デザイン、サンフランシスコ州立大学、 サンフランシスコ·アート·インスティチュートなどの教育機関で教鞭を執ってきた。アメリカン·アカデミー·イン·ローマの レジデントを務めた経験があり、2000年に国際交流基金の助成金を獲得している。
秋山亮二×アワガミファクトリー @東京ミッドタウン八重洲3F
1300年の歴史を持つとされる阿波和紙。アワガミファクトリー(徳島県吉野川市)は、伝統的な製法である「流し漉き」の技法を機械で再現し、楮など天然原料の光沢や風合いを活かした和紙を手掛けるほか、新しい技術も取り入れながら積極的に文化の伝承を続けています。今回は職人による手漉き紙「びざん」を特注サイズで制作いただき、世界最高品質の大型UVプリンターswissQprintによる一点ものの作品を生み出しています。
石元泰博×開化堂 @東京建物日本橋ビル1F
開化堂は、京都で1875 年に創業された日本で最も古い手作り茶筒の老舗です。150 年にわたって初代から受け継いだ130 余りの工程を守り、ひとつずつ作りだされる茶筒は、実用性はもちろんのこと、用と美を兼ね備えた逸品。今回はその茶筒ができる前の素材としての金属板をご提供いただき、UV プリントを施しました。桂離宮という歴史ある木造建築の石畳のイメージを繊細な金属プレートに写し込んだモダンな表現。美しい仕上がりをご覧ください。
十文字美信×majotae @東京ミッドタウン八重洲2F
majotae(マヨタエ)は、19世紀以前に手績み·手織りで作られていた、しっとりと柔らかい極上のテクスチャーを持つサステナブル素材の大麻布を、最新技術(国際特許取得)で現代に蘇らせたテキスタイル·ブランドです。この展示では、十文字の写真を大麻布にプリントし、平安時代に目隠しの用途や間仕切りとして使用されてきた「几帳」を再現。“首無し”の作品が風で揺れ動き、十文字が見た夢さえ再現するような世界観を生み出しています。
東松照明×大塚オーミ陶業 @東京ミッドタウン八重洲1F ガレリア
大塚オーミ陶業は、陶板による名画や文化財等の複製をはじめ、焼き物の創造性を広げるための独自技術と、多様な経験を持つエキスパートです。今回は、長年東松照明のプリントを手掛けてきた東松泰子氏監修のもと、東松作品の陶板制作に挑みました。微妙な色味の違いは焼成の結果でしか分からないため、何度も試行錯誤しながらモノクロプリントを再現。美術作品を多く手がける大塚オーミ陶業としても、初となる写真作品となります。
土門拳×山形緞通 @東京ミッドタウン八重洲1F アトリウム
1935年、当時は奇想天外とも言われたじゅうたん製造業を、地域振興のために興したのが山形緞通の始まりです。帝国ホテルや迎賓館にも納入されることとなった最高品質の緞通の技術が今回、山形県酒田市生まれの土門拳の作品のために注力されました。モノクロ写真の色調を出すために糸の染色から行い、できた6色の糸を混ぜながら12段階のグラデーションで丁寧に製作されています。本作品は会期後、土門拳記念館に寄贈されることが決まっています。
奈良原一高×写真弘社 @東京建物八重洲ビル
創業から74年の歴史を持ち、熟成した技術力と感性でプロフェッショナルの制作を手掛けている写真弘社。銀塩写真と最新デジタル技術を融合し、発展的な進化を遂げています。今回は奈良原のオリジナルプリントをデジタルデータ化。銀塩印画紙にレーザー露光をする「ラムダプリント」を、国内では写真弘社にしかできないモノクロ専用のバライタペーパーで仕上げた作品を展示します。生前、奈良原本人が認めたプリントと技法による美しいモノクローム写真をご覧ください。
同時開催 ※東京という都市を舞台に、アーティストに国際的な作品発表と制作の場を提供する写真祭「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」内「New Japanese Photography:50 years on」「Tokyo Dialogue 2024」と同時開催
※アジアにおけるアートフォトマーケットを創出するフェア「T3 PHOTO ASIA」は10月19日(土)~10月21日(月)に東京ミッドタウン八重洲で開催予定
W'UP!★10月5日~10月27日 T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 東京・八重洲、日本橋、京橋エリア
https://tokyo-live-exhibits.com/event_tkchu_kyobashiartwall-east/
W'UP!★10月19日、20日、21日 T3 PHOTO ASIA 東京ミッドタウン八重洲(中央区八重洲)
主催 一般社団法人TOKYO INSTITUTE of PHOTOGRAPHY
主管 株式会社シー・エム·エス
企画 T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO実行委員会
「T3 (ティースリー)」とは
T3は、フェスティバル、フェア、育成事業からなる包括的な写真プロジェクトです。
東京という都市を舞台に、アーティストに国際的な作品発表と制作の場を提供する写真祭「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」。アジアにおけるアートフォトのマーケットとして新たにスタートする「T3 PHOTO ASIA」。そしてフェスティバルとフェアという環境をクロスオーバーしながら新たな才能を育てていくプログラム「T3 NEW TALENT」。それらを通じて作家やアートワーカーたちの活動が広がり、次の世代へと文化が繋がれていく場を目指します。
T3名前の由来
「T3」という名称は、アメリカの社会学者リチャード·フロリダが著書『クリエイティブ資本論』で提唱した都市の繁栄に不可欠な3つのT(技術、才能、寛容性)の概念に由来しています。「T3」はその本質を体現し、アーティストと地域の協力によって形作られるプラットフォームです。新たな表現が生まれる場であり、都市についての新たな洞察を提供し、多様性と寛容性を祝い育む場となること。それが、「T3」の根底にある基本理念です。
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