W'UP★1月9日~4月2日 “小さな石 / tiny things” pote vision(渋谷、新宿、池袋、新大久保、高田馬場、他)

2023年1月9日(月)~4月2日(日)
“小さな石 / tiny things”
LEDビジョンの屋外広告サービス「pote vision」の配信枠を利用した新たなメディアとしてCAAM art footage cahnnel がスタートしました。第一回目は「小さな石 / tiny things」と題し、3作家の作品を配信中です。
“小さな石 / tiny things” について
かつて映画や漫画で描かれてきた近未来の東京像は、限りなく近い姿となって私たちの日常を取り囲み、知らず知らずのうちに私たちの価値観や美意識にまで根を張り巡らしています。その街並みは、一見それ自体がサイバーパンクな見世物でありながら、一方ではその強さゆえの脅迫性や排除性も感じ取れます。こうした風景の中のアイコン的な存在でもある巨大屋外モニターとそこに映る映像は、広告のあり方、一般化した広告動画の作法までもが協働して、一連の雰囲気を加速させ、人々の時間を拘束、管理しているようにも感じ取れます。今回はこの屋外モニターの一部の時間枠を借用、使用することで、その周囲の空間バイアスもしくは連続する空間速度を変容できないだろうかという試みです。
“小さな石 / tiny things” と題した本プログラムでは、都市をベースに活動しながらも、人々が見逃してしまうような些細な事象や関係性に目を向けて制作を行うアーティストを招待いたしました。パリを拠点に都市や人工と自然の関係性についての映像を制作するケイサー・カシ、ベルリンの都市空間で 一時的に使用されていない空間や物質に目をつけ、介入パフォーマンスを続けるジョナス・ヨハネス。同じく都市空間の忘れ去られた対象に他者の息遣いや記憶を見出し東京で製作を行うタカタヒカル。 彼らの映し出す眼差しは、情報過多な街の表層とは対象的な静かな環境風景とも受け取れます。それらは人々が密接に関わる環境や事象の存在を再認識させると共に、人々の意識がいかに事物と絶妙な距離で関係して いるかを気づかせます。一見奇妙に見える彼らの作品を通して、街ゆく人々が少し立ち止まり、そうした事 物への思いを巡らせる機会になることを願います。
“小さな石 / tiny things”
参加作家 César Kaci , Jonas Johannes , Hikaru Takata
配信期間 2023年1月9日(月)~4月2日(日)
配信場所 pote vision配信枠 渋谷、新宿、池袋、新大久保、高田馬場、他
配信時間 9:00~23:00 の 30分毎に1配信
企 画 興梠健 , PURESU de Tokyo
配信サービス pote + co., ltd. https://potet.co.jp/ooh/
配信スケジュール 各アーティスト 2作品、各作品 2週間上映
Jonas Johannes _DD.MM.YY_HH:MM (SNOW)
2023年1月9日(月)~1月22日(日)
Hikaru Takata _Colision
2023年1月23日(月)~2月5日(日)
César Kaci _ Rock of Ages
2023年2月6日(月)~2月19日(日)
César Kaci _ Rock of Ages
2023年2月20日(月)~3月5日(日)
Jonas Johannes _ DD.MM.YY_HH:MM (CARS)
2023年3月6日(月)~3月19日(日)
Hikaru Takata _ Untitled
2023年3月20日(月)~4月2日(日)
作家プロフィール
César Kaci
César Akli Kaci は 1992年生まれ、フランスのパリを拠点として活動するアーティスト兼キュレーターです。ラ・ソルボンヌ(パリ)で映画理論を、ボザール・ド・パリで芸術を、クヴァタイデアカテミア(ヘ ルシンキ)でキュレーションを学び、これまでにPrix des Amis (2018)、Prix pour les projets étrangers de la région Ile-de-France (2020)、Prix Gide(2021)など、いくつかの賞を受賞しています。展示では Centre Tignous ( モントルイユ、2016)、Musiikkitalo(ヘルシンキ、2019)、Théâtre du Châtelet(パリ、2020)、Galerie Jeune Création(ロマンビル、2021)、Galerie Natalie Seroussi (パリ、2022)、6B(サン・ドニ 2022)と様々な場所で発表を行っており、ビデオ、彫刻、インスタレーションと様々なメデイアを用いて、世界のフィクションの痕跡を探っています。
https://cargocollective.com/cesarkaci
Jonas Johannes
Jonas Johannes の芸術的実践は、「商品性」を備えた「製品」としての芸術作品に対する懐疑論に突き動かされています。アートが成立するために、彼は制度的または商業的領域に占領されない中間のスペースを開こうとします。この方法によってさまざまな観察分野が現れます。例えば「鑑賞の前置」自体が鑑賞体験の一部となることや、作品制作における「材料削減」についての考察、マテリアルシフトの手法を使用し「何も追加しないこと」の実践としてなど、さまざまな分野について熟考することを可能にします。さらに、彫刻技術の一部としての生産と受容の両方におけるパフォーマンスの側面の概念と、「繊細さの美学」のパラダイムについても取り上げます。
https://jonasjohannes.org/
Hikaru Takata
日頃から様々な方法論で継続的かつ不規則的に行う都市での介入行為を制作の根底に置き、それらに関係 する記録や個人的な記憶、感情や思考を素材にして制作しています。
これらの制作は私にとって個に内在する空間と現象、外在する宇宙的な空間と現象との繋がりを認識し、 その様を捉えるために日々継続される訓練のうちの一部分です。
https://www.takatahikaru.com/
企画者プロフィール
興梠健 Takeshi Korogi
東京をベースに活動する映像ディレクター。ミュージックビデオ、アートプロジェクトのアーカイブ、ファッション広告と様々な領域を横断しながら映像制作を行っている。
https://takeshikorogi.tumblr.com/
PURESU de Tokyo (studio puresu)
様々な表現者の都市空間(街路)での取り組みをリサーチ、都市空間の可能性と変容性を考察する出版レーベル。studiopuresu名義でイベントや展示の企画、アートディレクションを行う。https://studiopuresu.cargo.site/
pote vision
pote visionとは、東京都内の繁華街に設置された9つの屋外LEDビジョンを利用し、低コスト・高回数での映像配信を行える広告サービスです。
低コストでのサービス提供により、企業様の利用に限らず、個人SNSの宣伝や団体企画の発信など、活用の幅が広がっています。
今後も、地球で遊び続けるために必要なモノ・コト・サービスを創造するため、様々なご意見やお問い合わせをお待ちしております。
pote+ Co., Ltd. https://potet.co.jp/
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