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W'UP! ★6月25日~8月5日 最後のライオン 池平 徹兵/8月6日~9月16日 静電気 野口 清村 Shimura Noguchi H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHI

W'UP!  ★6月25日~8月5日 最後のライオン 池平 徹兵/8月6日~9月16日 静電気 野口 清村 Shimura Noguchi H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHI

2021年6月25日(金)~8月5日(木)
最後のライオン
池平 徹兵 Teppei Ikehila
上:「最後のライオン」
162.0cm×324.0cm /oil on canvas/2021 

 池平が創り出す画面には、鮫や鯨などの海の生き物から、ライオン、子供たち、鮮やかな花々やホットケーキにいたるまで、様々なモチーフが同居しています。これらは、全て「描きたい」という純粋な気持ちによって、1日1つずつ丁寧にキャンバスに描き加えられた生命です。池平は、それがどんなにこれまでの構図を邪魔するようなものであっても、絶対にその日に訪れた対象を拒むことはしません。曇りのない鮮やかな色彩の空間に散りばめられたモチーフは再構築され、新たに命を吹き込まれていきます。
 今回ご紹介する新作シリーズには、子供が頻繁に登場します。以前まで人間を描くことは多くなかったと語る池平に変化をもたらしたものは、まぎれもなくパンデミックでした。それまで当たり前のように続いていた命のリレーがいとも簡単に遮られて行く中で、希望や未来の象徴としての子供という存在が、真っ先にモチーフとして浮かんだのです。しかし、どんなに美しいものであっても、生命には終わりがあるという事実から目を背けることはできません。この不安定な世界の中に唯一揺るぎなく君臨するのは、皮肉にも「死」という概念かもしれないのです。
 作家自身が対峙する日々の体験から世界観を吸い上げ、いのちの大切さを再確認しながら描いた画面には、澄んだ空気がそよぐかのような心地よさが宿っています。この機会にぜひご高覧ください。

Artist statement「最後のライオン」

その日に一番描きたいものをキャンバスに加えていく。
隅々までを本当に描きたい気持ちで描くと、
描いたものは一つになることを目的とせずに一つになり始め、
全てが主役のまま、全てが互いを引き立てあう世界になる。
こうして視界の隅々までを大切に出来ると、私は幸せな気持ちになる。

時には前に描いたものが今日描きたいもののじゃまになることもある。
「少し横によけてくれないかな。」
と私は思う。
もちろんよけてはくれない。
でもそのじゃまする姿が抱きしめたいほど愛おしい。
私はその横に負けないくらい愛おしい今日を描き加える。

それはその日の描きたいものをすでに描き終えた夕方のことだった。
これから娘を保育園にお迎えに行かなければならないそんな時間。
私はたまたま老衰で死の淵にいるライオンの写真を見た。
その頃、絵の外の世界では新型コロナウィルスで沢山の高齢者が亡くなっていた。
突然私はそのライオンを描きたいと思った。
余力も時間も少ないけれど、この気持ちは明日まで保存はできない。
これからやらなければならないことも、これまでやってきたこととも関係なく、
ただ今の描きたいという気持ちが無条件に最優先された。
これが本当に描きたいということだ。

描き終えて急いで保育園のお迎えに行くと子どもたちが園庭を元気に走り回っていた。
「お迎えが遅いからお父さん死んじゃったのかと思った。」
と娘が泣きながら出てきた。
「もう少し泣かずに待っていてくれないかな。」
と私は思う。
子ども達との時間が絵を描く時間をじゃますることもある。
でもそれを抱きしめたいほど愛おしく思える。
視界の隅々までが大切だった。
私はとても幸せな気持ちになった。


 
小瓶(small bottle)727×606mm
Water soluble oil on canvas / 2021

2021年2021年8月6日(金)~9月16日(木)
静電気
野口 清村 Shimura Noguchi

 野口の創作方法の主軸には、日常の断片のコラージュがあります。その断片は誰かとの会話の中のふとした一言や、帰り道に偶然見かけた何でもないようなもの、音楽を色彩として捉えたイメージなど様々です。野口はそれを拾い上げ、スケッチもしくは記憶に留め、遊び心、あるいは悪戯を時折画中に忍ばせながらキャンバスに描き起こしていきます。時には自身の感性に任せた落書きを断片の一つとして取り入れたり、過去の体験から吸い上げたテーマを設定したりと様々な製作方法を取り入れつつ、奔放な大胆さと、創作への好奇心から独自の世界を創り上げています。

 野口の作品には、文字、もしくは記号のように捉えられる不可解なモチーフが登場することもあります。これは詩や小説の一節、ただのメモや広告から抜き出された言葉たちです。文字同士を重ねたり、反転させたりを繰り返すことによって、それらは意味を投げ出した「言葉だった何らかのもの」へと創り変えられます。これらは小瓶や生物など私たちが容易に認識することができるものたちと共に画面に配置され、謎めいた秘密の言葉のような存在感を放ちます。意味を持っていたものが解体され、統合され、意味を成したり成さなくなったりする。作品の中に有意味と無意味を混在させることにより、野口は私たちの感性を揺さぶり、妖しい気配をたたえた世界に引き込んでいきます。

アーティストコメント 「小瓶」
 今回のメインビジュアルとして作成した作品「小瓶」には、展示場所や時期、制作期間、そしてH.P.FRANCEから影響を受けたモチーフなどを取り入れました。
 小瓶の背景がフランス国旗カラーであったり、作品下部の左右に東京駅をイメージした階段と、駅で実際に見かけた緑の光を描き込んだり、その下の帯には店舗のショーケースをイメージした枠を使用したりしています。その他にも、制作期間中の自分の経験、水石について話したことや、台風で切れていた電線の様子、散歩中に見た名前のわからない花などを作品に散りばめました。
 小さい頃は千葉県の館山市で暮らしていました。
 海の見える町でした。
 よく海に出かけては、流れ着いた瓶に流れ着いたものを入れてシェイクして、また海に流し返すという遊びをしていました。シェイクされるのは海洋生物の死骸やゴミなどです。
 瓶を放流した時、拾った人は瓶の中身がわかるかな?喜んでくれるかな?とウキウキしたものでした。
 この作品のメインモチーフが小瓶なのは、色んな物が混ざっていますという意味です。瓶の中の顔のない人達は、シェイクされた物の所有者たちです。
 3歳だったあの頃よりは、誰かに喜んでもらえそうな物が作れていると思います。少しでも楽しんでもらえたら幸いです。
 −野口清村

会 場 H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHI 1F
open 11:00 〜20:00

W’UP! ★7月7日~8月21日 MY HOME TOWN Lee Izumida hpgrp Gallery Tokyo

hpgrp Gallery Tokyo

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